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最終更新日 2025年7月1日
ページID 25361
日程(全6回)
10月4日、11日、18日、25日、11月1日、8日
毎週土曜日
講師:清原聖子(明治大学教授)
時間:11時00分~12時20分
アメリカ政治は過去50年の間に、保守とリベラルのイデオロギー対立が激しくなり、徐々に分極化が進んできました。2024年のギャロップ調査の結果によれば、アメリカ人の多くは、重要な価値をめぐって国家が分断されている、と考えています。「なぜ政治の分極化が進んだのか?」「なぜアメリカは分断されたのか?」-こうした問に対してこれまで研究者は様々な要因を指摘してきました。この講座では、メディアを手がかりに、分極化というアメリカ政治の現状に対する理解を深めていきます。
授業の前半では、アメリカのメディアがどのように発展してきたのか、歴史的な経緯を紐解き、現在のメディア環境の特徴、すなわち、メディアの分極化について解説します。さらに、アメリカ人の間で深まるメディア不信やフェイクニュース(偽・誤情報)の問題など、メディアの分極化が社会に及ぼす影響についても紹介します。アメリカでも日本同様に、若年層では「新聞離れ」や「テレビ離れ」の傾向があり、インターネットやソーシャルメディアで政治情報を得る若者が増えています。その点を意識して、授業の後半では、選挙キャンペーンにおけるソーシャルメディアの役割についても具体的な事例を基に検討します。
最後に、本講座では、質疑応答やディスカッションの時間をできるだけ取り、日本との比較を意識して、アメリカ政治とメディアの関係について受講生の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
講師:竹中千春(立教大学兼任講師)
時間:14時50分~16時10分
世界金融危機、気候変動、パンデミック、ウクライナ戦争、イスラエル・パレスチナ紛争と衝撃的事件が続きます。2024年多くの国々で独裁的な指導者が再選され、アメリカでは移民排斥と「偉大なアメリカの復興(MAGA)」を掲げるトランプ氏が大勝しました。2025年現在、民主主義と国際協力を壊すアメリカの政策が世界を動揺させています。かつてグローバリゼーションは世界を一つにすると説かれましたが、最近は分断の加速が焦眉の課題です。中国やインドなどの新興国が台頭する一方で、先進大国も含めて格差拡大と貧窮化が進み、人々の憤怒が外国、国際社会、移民・マイノリティ・女性などに向けられ、貧困と暴力の連鎖が止みません。世界恐慌や世界戦争を避けられるか。いったい人類は生き延びられるのか。グローバルな複合危機を乗り越え持続可能な社会をつくれるか。インド史と国際政治学を学んできた視点から、ご一緒に「市民の知」を探究していきます。
第1回 グローバルな複合危機と市民社会:パンデミックと気候変動
第2回 国家は豊かさを守るか:世界恐慌は避けられるか
第3回 国家は平和を守るか:世界戦争は避けられるか
第4回 国家は人権を守るか:移民・マイノリティ・女性
第5回 女盗賊プーラン・デーヴィー:国家、民主主義、無法者
第6回 ガンディー 平和を紡ぐ人:暴力の連鎖を解く鍵
(注意)
講義日は、都合により変更になる場合があります。
講師の肩書きは2025年4月1日時点のものです。
講座の概要は、担当講師の執筆によるものです。
市民大学・生涯大学事務局
電話番号 03-3412-3071
ファクシミリ 03-3412-3075
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