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最終更新日 2025年7月1日

ページID 25367

【昼間講座:政治コース】2025年度後期世田谷市民大学

日程(全12回)

9月1日~12月15日(9月15日、10月13日、11月3日、11月24日を除く)

毎週月曜日

 1時限:文化財をめぐる日本戦後史~運動・学知・開発の観点から

講師:鈴木健吾(東京大学学術専門職員)

時間:9時20分~10時40分

東京西郊を散策していると、公園管理事務所に縄文土器が展示されていたりします。「地の記憶」について想像力を往古に及ぼしたくなりますが、このような風景自体が日本戦後、しかも高度成長期から安定成長期にかけての文字通りの「現代」にもたらされたものです。敗戦による日本の価値観の変化は学知にも及びました。例えば歴史学、特に原始・古代の研究や認識が皇国史観の崩壊に伴い考古学や人類学の学問的地位の向上に伴って登呂遺跡や岩宿遺跡の発掘を考えるときに明らかでしょう。一方、戦後10~15年を経て始まった高度経済成長と列島開発の中、多くの遺跡・遺物(埋蔵文化財)が破壊され「文化財保存運動」と呼ばれる運動が昭和50年(1975年)の文化財保護法改正まで活発に展開されました。学問と運動と制度が輻輳する中に戦後世界の中でも指折りの変化を遂げた「開発の時代」の日本の姿が見える、というと講師の研究への我田引水に過ぎるでしょうか。

本講義では高度成長期~安定成長期に埋蔵文化財領域・列島開発を対象に展開された「文化財保存運動」という社会運動の歴史的な考察を中心に(1)列島開発に伴う考古学という学問の規模や手法の急激な変化と(学知)(2)住民運動から学生運動まで多様な形態で展開される文化財保存運動の様相(運動)(3)団地などの急激な地域開発の中での都市工学など開発側からの文化財の保存の試み(開発)の三つの視点から分析していきます。今や多くの基礎自治体に担当職員がいる考古学が「食えない学問」と呼ばれた決して昔ではない時代に旅立ってみませんか。

​ 2時限:習近平時代の中国政治

講師:李昊(東京大学准教授)

時間:11時00分~12時20分

2012年以来、中国の習近平政権は急速に権力を強化し、強権的な政治を展開しています。本講座では、習近平時代になって、大きく様変わりしている中国の政治について広く議論します。習近平の権力強化過程、統治手法、政策、外交などについて学びたいと思います。なぜ習近平は強力な個人支配体制を確立できたのか。胡錦濤政権とどのような違いがあるのか。習近平政権下の日中関係はどうなるのか。こういった様々な問題について、考え、じっくり議論して参りたいと思います。

 (各回の内容は変更する場合があります)

第1回   現代中国政治入門

第2回   なぜ習近平が選ばれたのか

第3回   反腐敗闘争

第4回   トップレベルデザイン

第5回   派閥と人脈

第6回   イデオロギー

第7回   人民解放軍

第8回   習近平は毛沢東の再来か

第9回   市民社会

第10回  経済政策

第11回  外交戦略

第12回  日中関係

 

講義日は、都合により変更になる場合があります。

講師の肩書きは2025年4月1日時点のものです。

講座の概要は、担当講師の執筆によるものです。

お問い合わせ先

市民大学・生涯大学事務局
電話番号   03-3412-3071
ファクシミリ 03-3412-3075
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〔市民活動推進課 電話番号 03-6304-3176 ファクシミリ 03-6304-3597〕