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最終更新日 2026年9月14日

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令和8年9月の「区長の談話室」(ゲスト:遠矢純一郎氏、 永野富美子氏)

令和8年9月の区長の談話室

令和8年9月放送(9月6日・13日) 区長の談話室「認知症の方とともに進める地域づくり」

※9月13日は、9月6日の再放送です。

今月は、「認知症の方とともに進める地域づくり」をテーマにお送りしました。今回は、世田谷区認知症在宅生活サポートセンターの医師・遠矢純一郎さんと、同センター管理者で保健師の永野富美子さんをゲストに迎え、世田谷区認知症とともに生きる希望条例の背景や、認知症になっても自分らしく暮らし続けられる地域づくりについて伺いました。

テーマ・ゲスト紹介

  • パーソナリティ:保坂区長、今日もよろしくお願いいたします。
  • 区長:よろしくお願いいたします。今日は「認知症の方とともに進める地域づくり」というテーマでお送りいたします。では、ゲストの方をご紹介しましょう。
  • パーソナリティ:まずお一人目は、認知症在宅生活サポートセンターの医師、遠矢純一郎さんです。遠矢先生、よろしくお願いします。
  • 遠矢先生:よろしくお願いします。
  • パーソナリティ:そしてもう一方、認知症在宅生活サポートセンター管理者で保健師の永野富美子さんです。永野さん、よろしくお願いいたします。
  • 永野さん:よろしくお願いします。
  • パーソナリティ:区長、今日は認知症についてお話を伺いますが、まずはお二人のプロフィールのご紹介をお願いいたします。
  • 区長:遠矢純一郎先生は、医療法人社団プラタナス桜新町アーバンクリニックの院長をされており、世田谷区認知症在宅生活サポートセンターの医師として、在宅医療・家庭医療の第一線で活躍していらっしゃいます。もう一人の永野富美子さんは、同じく医療法人社団プラタナス桜新町アーバンクリニックの保健師でいらっしゃって、鹿児島県で長らく保健師を務められた後、世田谷区認知症在宅生活サポートセンターの管理者を、アーバンクリニックからの受託により担っていただいています。センターの立ち上げ当初から関わってくださっていると聞いております。よろしくお願いします。
  • お二人:よろしくお願いします。

認知症とともに生きる希望条例ができた背景

  • パーソナリティ:認知症を支えてくださっているお二方にお話を伺っていきたいと思いますが、今回のテーマは「認知症の方とともに進める地域づくり」です。区長、改めて、世田谷区では認知症とともに生きる希望条例を令和2年10月に策定されていますが、この条例が作られた背景はいかがでしたでしょうか。
  • 区長:これは、世田谷区議会で認知症をめぐる条例が必要ではないかという意見が出て、条例づくりの議論が始まっていったときのことです。ちょうど世界の流れとして「私たちのことを、私たち抜きに決めないで」という考え方が広がっていました。まさに認知症当事者の方が、ご自身の環境を自分たちの参加なしに決められていくのはおかしいと声を上げ始めた頃に、この条例の話になったんですね。当初の案もいくらか見直しながら、まず遠矢先生にも委員として議論に加わっていただきました。また、認知症当事者の方にも3人委員になっていただき、ご家族にはサポーターという形で参加していただきました。私の母も晩年に認知症になり、どう接したらよいか随分悩んだり戸惑ったりした経験があります。当時は「一度認知症になったら、もう別人と思いなさい」「もう二度と戻らない」といった言われ方もありました。そして、何もできなくなるのだから全部やってあげようと家族が振る舞うと、本人は「いや、できるんだ」と怒るわけです。怒ると、また症状が出たということで病院に連れていかなければ、というように、家族間で大きな葛藤が生じることもありました。そうした中で、認知症に関わってきた遠矢先生をはじめ専門家の意見から、認知症は誰にも起こり得る症状であって、だからといってその人が持っていたものすべてが失われるわけではない、ということを学びました。一部、近々の記憶や見当識があやふやになる症状は確かにありますが、うちの母も、戦争当時の話や私の子どもの頃の話は克明に覚えていて、2時間でも3時間でも話をすることができました。今まで「これができない」ということばかり見てきたけれど、「できること」に目を向け、その方自身がプライドを持って地域で過ごせるようにする。認知症についての考えをがらっと変える条例にしようというスタートラインで、非常に白熱した議論がありました。

認知症への向き合い方

  • パーソナリティ:遠矢先生、実際に認知症の症状というと、どのようなものなのでしょうか。
  • 遠矢先生:認知症というのは、実は一つの病名ではなく、いろいろな病気によって脳の機能の一部が低下することで、これまで普通にできていた暮らしや生活のことがしづらくなった状態を指します。よく知られているのは物忘れですね。人の名前が出てこない、予定を忘れてしまう、薬を飲み忘れる、といったことです。そのほかにも、お料理のように段取りを考えながら進めなければならないことが少し難しくなったり、言いたい言葉がなかなか出てこなかったりすることがあります。そうすると、曜日が分からず生ごみの日を間違えて出してしまったり、人との約束を忘れてしまったりして、周りとの小さなトラブルが起こりやすくなります。本人にとっては、そうした失敗が恥ずかしく、不安やストレスにもつながります。そのため、人と会うのを避けたり、好きだった趣味をやめてしまったりして、閉じこもりがちになることもあります。ただでさえ不安なところに周囲から責められると、感情的になってしまうこともあると思います。逆に、周りの人のちょっとした配慮で、そうした不安や失敗を減らすことができれば、安心できる環境の中で驚くほど穏やかに過ごせる方が多いんです。症状の出方は脳の状態だけで決まるのではなく、周りの環境や関わり方で大きく変わる。これが、今日一番お伝えしたいところです。
  • パーソナリティ:永野さんも、接する中で早期の方と関わることがあるかと思いますが、どのような症状に触れることがありますか。
  • 永野さん:私が関わってきた方たちの中でも、症状が比較的軽い、軽度の方だと、見ただけでは全然分からないことが多いです。認知症だとは分からず、本当に普通のご高齢の方という印象です。やはり、物忘れだとか日付が分からないといったことは、うまくカバーできることもありますので、本当に初期の方は認知症かどうか、はっきり分からないこともあります。なので、なかなか自分が認知症だと分からなかったり、認めたくなかったりということがあるのかなと思います。

治療よりも大切な「暮らしを整える」支援

  • パーソナリティ:そうした一人ひとり異なる症状がある中で、遠矢先生、医療現場では認知症の方にどのような治療をされているのでしょうか。
  • 遠矢先生:医学もいろいろ発達してきましたが、やはり脳というのは非常に複雑な臓器です。正直に申し上げると、いまだに認知症を根本から治す薬はないのが現状です。少し前に、アルツハイマー病の原因とされるアミロイドを直接脳から排除する新薬が登場して話題になりましたが、対象になるのは非常に早期の方に限られますし、それによって得られるのも、認知症を治すところまではいかず、進行を少し遅らせる程度にとどまることが分かってきました。非常に費用もかかりますし、いろいろな副作用も起こる治療ですので、私自身はどなたにでもお勧めできるという立場はとっていません。そして、医療にできることは薬だけではありません。認知症の方の多くは80代、90代の高齢者ですから、ほかの病気もいろいろお持ちです。そうした病気の状態が不安定になると、認知症の症状も不安定になったりします。また、食事、睡眠、便秘、脱水といった体の不調も精神面に影響を与えます。そこを整えるだけでも、随分調子が良くなることがあります。薬を出すことも大切ですが、その方の体と暮らしを整えることが、治療において非常に大事な役割を果たしていると言えると思います。
  • パーソナリティ:ご家族にとっても、合併症やお薬をきちんと飲めているかといった点は不安だと思います。医療については、どのようなお考えをお持ちですか。
  • 遠矢先生:認知症の診断を受けることは、実はゴールではなくスタートに過ぎません。認知症だと伝えられて、それで終わりにしてしまうと、本人とご家族は、これからどうしていったらいいのか分からず、絶望的な気分になってしまいます。そうではなくて、これからどんな暮らしをしていきたいのか、何を続けていきたいのかを一緒に考えていく。そこからが本当の認知症ケアの始まりです。そのとき大事にしていることが2つあります。1つは、本人抜きで話を進めないということです。診察室では、つい医師と家族だけで話が進み、本人が置き去りになってしまいがちです。ですから、私もまずご本人に尋ねる、ご本人の言葉を待つ、ということを大切にしています。それだけでも診察室の空気はだいぶ変わります。もう1つは、住み慣れた場所での暮らしを続けることです。認知症の方にとって新しいことは苦手になりやすい一方、古い記憶や習慣は残り続けます。自宅や地域で暮らし続けることが一番ストレスが少なく、安心していられます。たとえ通院が難しくなっても、在宅医療や訪問看護、介護があります。自宅での暮らしをできるだけ続けていくことが、認知症の進行にも良い影響を与えると思います。

役割と居場所を失わない地域へ

  • パーソナリティ:認知症の方が、これまでと変わらず自分らしく生き生きと暮らすために、どんなことが必要なのでしょうか。
  • 遠矢先生:そこが一番大事なところで、実は認知症になって一番つらいのは、物事を忘れることそのものではなく、役割と居場所を失っていくことだと思っています。診断をきっかけに、周りの人が心配するあまり、買い物や料理、お金の管理まで、良かれと思って先回りし、全部取り上げてしまうことがあります。そうすると、本人はやることがなくなり、人と会わなくなって、あっという間に元気がなくなっていくのをよく経験します。なので、必要なのは「守る」というよりも「一緒にやる」というスタンスなのかなと思います。少し手を貸せばできることはたくさんありますし、失敗しても大丈夫な場所、待ってもらえる関係、「あなたがいてくれて助かる」と呼ばれる場面が地域の中にあるかどうかで、その方の暮らし方は随分変わると思います。つまり、変わるべきはご本人ではなく、受け止める地域の側だと思います。
  • パーソナリティ:共に寄り添い、伴走してくださる存在が心強いかと思いますが、永野さんはどのようにお考えですか。
  • 永野さん:私は、さまざまな認知症の方との出会いの中で、「認知症になったらこういうふうになりたい」と思わせてくれる方との出会いがありました。ある方は、認知症と診断を受けてすぐに「認知症になったよ。フォローよろしくね」と周囲の方に知らせて、電話などで伝えていたと聞いています。また、ご主人が認知症で、一緒に物忘れ外来に来られていた奥様のお話では、ご主人が認知症になったことをご近所の方にも「よろしくお願いします」と言って回ったそうです。「外で見かけたときには声をかけてください」というようにおっしゃっていたそうなんです。そうやって、認知症のことを隠すのではなく、例えば「足をくじいちゃったから、ちょっとよろけたら支えてね」と周りの人に気軽にお願いするくらいの、ごくごく普通のこととして捉えることが必要なのかなと思っています。
  • パーソナリティ:認知症の方と一緒に安心して暮らせるまちを目指して取り組みを行っている認知症在宅生活サポートセンターについて、後半でもお話を伺っていきたいと思います。番組はまだまだ続きます。

認知症在宅生活サポートセンターの役割

  • パーソナリティ:今日は、「認知症の方とともに進める地域づくり」というテーマでお送りしています。ゲストは、認知症在宅生活サポートセンターの医師、遠矢純一郎さん、そして認知症在宅生活サポートセンター管理者で保健師の永野富美子さんです。よろしくお願いいたします。
  • お二人:よろしくお願いします。
  • パーソナリティ:区長、認知症在宅生活サポートセンターには、どのような役割があるのでしょうか。
  • 区長:世田谷区では、28あるまちづくりセンターの中に、すべて介護保険の窓口になっている「あんしんすこやかセンター」があります。全国的には地域包括支援センターと言いますが、認知症かな、あるいはどうしたらいいだろうか分からないというときには、お近くのまちづくりセンターにぜひ行って相談してほしいと思います。一方で、認知症に対する考え方やアプローチについては、新しい知見がだんだん加わってきています。そういう意味で、28か所ある窓口を支えるステーションとして、認知症の在宅生活を支援するセンター機能をつくろうということで、うめとぴあの1階にセンターが置かれ、認知症への備えや、どうすれば地域の中で共に暮らせるのかといった経験交流を進めていただいています。
  • パーソナリティ:認知症在宅生活サポートセンターでも発行されている世田谷区の「にんさぽだより」などで、さまざまな取り組みを発信されていますが、永野さん、実際にはどのような取り組みをされているのですか。
  • 永野さん:具体的な事業はいろいろあるのですが、大きく2つあります。1つは、あんしんすこやかセンターの後方支援をする取り組みです。もう1つは、世田谷区全域を対象として取り組んでいるものです。区全域を対象とした取り組みとしては、例えば9月の認知症月間にちなんだイベントを行っています。その中で講演会を開いたり、区民の皆さんに認知症について知ってもらうために、「認知症を知る講座」を各地域で開催したりしています。あんしんすこやかセンターと一緒に取り組んでいるものとしては、認知症の相談を受けた方への対応について、あんしんすこやかセンターの方と一緒に支援を行う事業があります。また、あんしんすこやかセンターでは、住み慣れた地域で暮らしていくための地域づくり、いわゆる地域包括ケアシステムづくりにも取り組んでおり、そのお手伝いもしています。あんしんすこやかセンターでは、地域をつくるための「アクションチーム」を立ち上げ、運営していますので、そのお手伝いを私たちのセンターで行っています。
  • パーソナリティ:アクションチームへの参加をきっかけに、新しい認知症の価値観が浸透していくといいですよね。
  • 区長:この「認知症とともに生きる希望条例」では、理念を語って終わりにするのではなく、「希望計画」という計画をつくっていこうという考え方があります。その中で大きいのは、まだまだ偏見や中途半端な理解、十分ではない対処の仕方、間違ったアプローチが強く残っているということです。そこでアクションチームがつくられ、サポートセンターの皆さんや、それぞれの取り組みを広げていく人たちが地域に入り、あんしんすこやかセンターと一緒に認知症カフェやスポーツ大会、さまざまな催しや話し合いを重ねています。条例ができて時間を重ねるほど、昔あった認知症への偏見が薄れ、「やれることがあるうちは地域でやっていこう」という考え方が特別なものではなく、自然なこととして世田谷区の中で広がってきたように思います。とはいえ、悩んでいるご家族も多いと思います。そういった相談は、サポートセンターでも受け付けられていますよね。
  • 永野さん:そうですね。はい。
  • 区長:また、お近くのあんしんすこやかセンターでも相談してほしいですし、一人で悩むのではなく、つながっていくこと、そして専門家から支援を受けることが大事ですよね。

相談先と早期相談の大切さ

  • パーソナリティ:気持ちが共有できる居場所が増えると安心だなと思いますが、永野さん、認知症について知りたい、相談したいという方は、どうすればよいでしょうか。
  • 永野さん:先ほど区長もおっしゃっていましたが、まちづくりセンターの中にある「あんしんすこやかセンター」が、物忘れ相談の窓口になっています。本当にちょっとした気づきというか、「何か変だな」というところで相談していただいて大丈夫ですし、窓口にいらっしゃらなくても、お電話でも大丈夫です。何でも遠慮なく相談していただければと思います。認知症について知りたいというご相談についても、認知症のことを勉強している職員がいますので、ある程度の情報はお伝えできると思います。また、当センターで開催している講座や講演会の情報も、すべてあんしんすこやかセンターに出していますので、そちらに聞いていただいても大丈夫です。
  • パーソナリティ:認知症在宅生活サポートセンターのホームページでも、イベントや認知症カフェの情報を掲載していますので、ぜひチェックしていただけたらと思います。改めて遠矢先生、認知症の方もそうでない方も、共に自分らしく暮らすために大切なことはどんなことでしょうか。
  • 遠矢先生:やはり、認知症はもう他人事ではないということですね。80代、90代になると、半分ぐらいの方が何らかの認知症があるとも言われていますから、長生きしていれば誰もが認知症になり得る。もちろん私も例外ではないと思っています。自分がそうなったときにどう接してほしいかを考えてみると、答えはおのずと見えてくるような気がします。別に特別な支援でなくていいんです。スーパーのレジで少し時間がかかっていても急かさずに待つとか、困っていそうな方に「どうしましたか」と声をかけるとか、その程度のことでまちの居心地は大きく変わると思います。支える側と支えられる側はいつでも入れ替わります。お互い様の関係を元気なうちからつくっておくこと、それが一番の備えになるのかなと思っています。
  • パーソナリティ:私も父母のことを考える年代になってきましたが、もし家族や自分が認知症かもしれないと思ったら、まずどのようにアプローチすればよいのでしょうか。
  • 遠矢先生:よくあるのが、心配なあまりに本人に黙って受診させようとするケースです。そうすると逆に本人の信頼を損ね、その後が難しくなりがちです。ですから、きちんと正面から「心配だから一緒に診てもらおう」と誘っていただければと思います。その際には、いつ頃からどんなことに困っているのかを、メモ書き程度でよいので書き留めていくと相談が進みやすくなります。相談先も、いきなり認知症の専門医というより、まずはかかりつけ医に相談する、もしくは地区のあんしんすこやかセンター、地域包括支援センターに配置されている認知症の相談専門員に相談する、という形で、病院にかかる前の段階から相談できます。また、ご本人が受診をためらっているようなときには、認知症在宅生活サポートセンターの「認知症初期集中支援チーム」が自宅に伺って一緒に考えることもできます。窓口はあんしんすこやかセンターになりますので、早めに相談していただくことで、いろいろなトラブルを防げるようになると思います。

受援力と希望ある地域づくり

  • パーソナリティ:永野さんから、最後にメッセージはありますか。
  • 永野さん:はい。そうですね。備えという話がたくさん出てきましたけれども、私が大切だと思うのは「受援力」を高めることです。受援力とは、困ったときに「助けて」と声を上げ、ほかの方からの助けを素直に受け取る力のことだと言われています。これは、このセンターの仕事で関わっている臨床心理士さんに教えていただいた言葉なのですが、日本人は「他人に迷惑をかけてはいけない」と育てられることが多いため、なかなかSOSを出さない方が多いそうです。ですから、この受援力を培っていけたらいいのかなと思っています。
  • パーソナリティ:その「受援力」、素敵なお言葉だなと思いました。改めて遠矢先生、これからに向けてメッセージをいただけますか。
  • 遠矢先生:今日お話ししてきたように、認知症は特別な誰かの話ではなく、このまち全体の話だと思っています。認知症になってからも、もちろん人生は続いていきます。世田谷区の認知症希望条例が目指しているのは、認知症になっても、その人らしさや価値観、感情、気持ちは変わらないのだから、尊厳を保ちながら自分らしく暮らし続けられるまちにすることです。そのためには、完璧な支援というよりも、急かさない、待つ、一声かける。そういう小さな積み重ねが認知症の方の自信を支え、すべての人にとって暮らしやすい世田谷をつくっていくのだと思います。気になることがあれば、どうか一人で抱え込まず、早めにご相談ください。私たちも、認知症希望条例の実行部隊として、認知症とともに希望ある日々を区民の皆さんと一緒につくっていきたいと思っています。
  • パーソナリティ:素敵なお言葉をいただきました。改めて区長、本日のまとめをお願いします。
  • 区長:世田谷区で「認知症とともに生きる希望条例」ができて、いいことが書かれているだけではいけないということで、「希望計画」がつくられ、アクションチームもできてきました。各地域で、どこも同じではなく、それぞれ趣向を凝らしながら、認知症の当事者の方やご家族と一緒に過ごすイベントや空間、場をつくってきており、だいぶ増えてきたと思います。もっともっと増やしていくことが大事だと思いますが、認知症の症状を持ち始めている方も、できることを自然に行える。そして、そのことによって楽しい時間や笑顔が、ご家族ともご近所とも共有できる。そういう可能性が出てきた。それこそ希望が少しずつ成長してきたのかなと思います。そういう地域をつくっていくのは、本当に区民の方が主役であり、一人ひとりの認知症の方も含めて、みんなが参加する地域づくりだと思っています。
  • パーソナリティ:まさに「いつまでも自分らしく生きる街 世田谷へ」ということで、「認知症の方とともに進める地域づくり」についてお話を伺いました。保坂区長、遠矢先生、永野さん、ありがとうございました。
  • 3名:ありがとうございました。

令和8年9月区長の談話室

写真:左よりパーソナリティ、永野富美子氏、遠矢純一郎氏、保坂区長

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