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最終更新日 2026年4月8日

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区長記者会見(令和8年3月30日)

令和8年3月30日(月曜日)、保坂展人(ほさかのぶと)区長が記者会見を行いました。

動画はこちらからご覧になれます。

会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。(PDF:10,444KB)


記者会見の様子

区長あいさつ

今年度最後となる定例記者会見を始めていきたいと思います。

最初に、ブラックラムズ東京のマスコット「ラムまる」という羊のキャラクターへの特別住民票交付についてです。

区を拠点にジャパンラグビーリーグワンで活躍するブラックラムズ東京は、スポーツを通して多面的に区と連携しています。また、日々の地域貢献や交流などまちづくりに参加しており、大変助けられています。

今回、ブラックラムズ東京との連携の一環として、ラグビーフェスティバルの当日会場にて、特別住民票をラムまるに交付しました。

区の仲間として、まちを一緒に盛り上げていこうという思いが込められています。

今後も協力しながら、スポーツを通して、世田谷の魅力をさらに高めていきたいと考えています。

次に、世田谷区立梅丘図書館のリニューアルオープンについてです。

オープン日の2月8日には、羽根木公園でせたがや梅まつりが開催中でしたが、オープニングの式典の後、1日8,000人を超える大変多くの方に来ていただきました。

1階には60席あるカフェがあり、図書館開館時には、エレベーターを利用して3階から羽根木公園に渡ることができます。

その他、中高生コーナーや、子育て中のお子さんへの読み聞かせコーナーなど、新たな機能も大変好評で、3月28日現在で、約18万人の方が来館され、想定以上に多くの方に来ていただいております。

次に、図書館ブックボックスについても紹介したいと思います。

令和6年度から下北沢駅に設置した図書館ブックボックスは、スマホ等で予約をすると、ボックスの中に予約した本が手配される仕組みです。

宅配ボックスのようなイメージで、バーコードをかざすとボックスが開き、自分のリクエストした本が、早朝や遅い時間でも入手できます。

特に30代~50代の利用者が過半数を占め、仕事などで図書館利用が困難な区民の方にも利用しやすい非来館型の図書館サービスです。

大変ニーズが高いということが分かり、令和7年11月には烏山区民センターに設置し、令和8年4月中旬からは、小田急線梅ヶ丘駅北口と経堂図書館にも新規設置します。

今後は、利便性の高い駅などへ設置を進めていくとともに、図書館近接地以外の場所への設置を検討するための実証実験を行うなど、準備にあたっていきます。

次に、3月14日に開催した、「世田谷地域防災フェア」についてです。

防災意識の向上と、在宅避難に必要な備えについて知ってもらうことを目的としました。

世田谷消防署によるVR防災体験車や、消火器を使った初期消火訓練、世田谷警察署による災害用車両や白バイの展示、自衛隊による給水タンクトレーラーの展示など、多くの団体の協力を得て、実践的な内容を体験していただきました。

区のブースでは、在宅避難に必要な備えやマンション防災、ペットの防災対策などを紹介するパネル展示、避難所で準備しているアルファ米やビスケットの試食、そして避難所生活の疑似体験などを用意しました。

中学生以下を対象として、各団体のブースを巡るスタンプラリーなども実施し、防災意識を高めるイベントとなりました。

次に、北烏山七丁目緑地について紹介します。

烏山寺町に隣接する約3ヘクタールの大変広い樹林地で、区民の皆さんと、緑地の基本計画の検討を進めており、今年2月には基本計画の素案を策定してご意見をいただいたところです。

また3月28日には、桜が八分咲きの中、緑地の開放イベントを開催し、300名を超える方が来場しました。

イベント当日は、春の緑地散策やスタンプラリー、基本計画に関するパネル展示などを通して、緑地に親しんでいただきました。

次の開放イベントは、4月26日に実施する予定です。

日本女子体育大学や東京農業大学の協力を得て、体験型イベントなども用意しています。

また、緑地の手入れを体験するフィールドワークも開催し、今回は竹林の手入れをテーマに行っていく予定です。

この大きな樹林地をどのように生かして楽しんでいくのか、生態系の豊かさをしっかり確保しながら、区民参加の上、手入れをしていきたいと考えています。

本取組みは、ポータルサイトから情報発信していますので、動画や様々な写真など、活動の紹介をご覧いただければと思います。

次に、等々力渓谷公園の閉鎖区域の利用再開についてです。

令和5年7月、等々力渓谷で倒木が発生しました。

幸い、けがをされた方などはいませんでしたが、利用者の安全のため閉鎖しました。

樹林地の木がどのような状態か調べ、木の手当をする工事が完了したことから、この度3月24日に利用を再開しました。

Vの字の渓谷になっていますので、重機などが容易に進入できない特別な環境にあります。

したがって、木を切るにもロープでよじ登り、チェンソーを入れるという、非常に高度な技術が必要となりました。

今回は倒木する危険性がある樹木に対して、伐採作業をしました。

職員の方がロープを使いながら、切った枝を少しずつ下ろしていくという大変難しい作業をしていただきました。

伐採した後、幹や枝の処理も人の手で処分することになり、当初は外に搬出していましたが、土壌の環境改良のために再利用するという取組みも行いました。

倒木のメカニズムを、表面だけから見るのではなくて、土壌自体がどのような状態であるかを解析していきました。

木は大地に根を張って、そこから水をくみ取り、養分を取りながら育ち、立っているわけですが、等々力渓谷は斜面自体に水が通りにくくなっていて、どんなに立派な根があっても、根が伸びることもできず、木を支えられずに倒木してしまうメカニズムであったため、伐採を進めても解決には至らない状態でした。

この土中環境で識見のある専門家に調査していただき、その後事業者により、土中環境の改善をお願いしました。

それぞれの木の根に水を十分伝える環境再生の工事手法として、木の杭を斜面に打ち込み、土中に水分や空気の動きを生み、循環を促していきました。

また、木などの自然素材を使うことで、土中の細菌や微生物が繁殖でき、短い時間で養分がしっかりと育ち、木の根が生育しやすい土中環境に変えていくことができます。

擁壁は手作業で伐採した木を、枝や木の葉などを上手くクッション材として挟んで横にし、斜面に降り注いだ水が、地中から染み出して、川に向かうという経路の確保を行いました。

このように、専門家の指導と協力を得て伐採材の再利用も取り入れるなど、大変な労力で等々力渓谷再生の作業を続けてきました。

3年間閉鎖し、等々力渓谷保存会をはじめ、地元の皆さんにもご心配をおかけました。すべてのエリアが完了したわけではありませんが、この度通行可能になりました。

本取組みに対して、ふるさと納税による寄附を募ったところ、4,955万6,458円という金額が寄せられ、約1,500人の方から応援メッセージをいただきました。

皆さんの寄附も生かしながら、等々力渓谷のより良い環境を作って参りたいと思います。

発表項目

区施設への生理用品の設置と民間事業者との連携について

世田谷区の一部の施設において、4月1日より生理用品の設置を開始します。

「生理」は、多くの女性にとって出血や生理痛などの身体的不調だけでなく、生理期間中の不快感などの精神的な負担、また、生理用品や鎮痛剤等の購入など経済的な負担も伴う女性特有の健康課題であるにも関わらず、これまで個人の問題として扱われてきました。

また、経済的な理由や生理用品が突発的に必要となった際に手に入れられない状況は、尊厳ある社会生活を送る上でその妨げにもなりかねません。

こうした状況は、社会の中で見過ごされてきたジェンダーギャップの一つであり、区ではこれを社会全体の課題として捉え直し、この解消の取組みの一つとして生理用品の設置を開始することといたしました。

設置する施設は本庁舎を始め、総合支所、まちづくりセンター、図書館、児童館など区民利用施設101施設の女性用トイレと多機能型トイレ等になります。必要な際にどなたでも無償でご利用いただけます。

また、区立小・中学校においては既に各学校で独自に設置しておりますが、4月からは統一的に、対象の全個室トイレ及び来賓・職員用トイレに設置し、全ての児童・生徒が気兼ねなく利用できる環境を整えるよう拡充してまいります。

次に設置の内容です。

独自開発された生理用ナプキンを専用のディスペンサーとともに設置します。ディスペンサーは、二種類あり、大多数の施設にはダンボール製の箱型ディスペンサー、区民の利用が多数見込まれる一部施設には電動ディスペンサー(SHARP製)を設置します。なお、この取組みは1個ずつの提供となりますが、まとまった数の生理用品が必要な方については、各総合支所子ども家庭支援課及び男女共同参画センター「らぷらす」窓口にてパック単位で配付します。

本取組みはユニ・チャーム株式会社と協定を締結し、連携して実施いたします。

主な連携内容ですが、まず各施設へ設置する生理用品は、専用生理ナプキンを設置します。

まずは災害対策用備蓄品を再活用しますが、これがなくなり次第、ユニ・チャーム株式会社が独自開発した衛生面に優れた専用ナプキンを一定の価格で購入し、設置します。

次に、箱型ディスペンサーを無償提供いただきます。

これは、このタイプのディスペンサーを設置する全2,662箇所全てに無償提供いただくものです。

また、職員に対して生理に関する知識向上と職場における相互理解の促進のための研修を無償で実施いただきます。

ナプキンを取り出すためのダンボール製箱型ディスペンサーについては、先ほどお話した連携により、ユニ・チャーム株式会社より無償で提供いただきます。

紙おむつからのリサイクル資材を一部に使用しているほか、1枚ずつ取り出しやすい設計になっています。

もう1種類の電動型ディスペンサーは、サニタリープロダクトディスペンサーといい、昨年シャープが地方自治体等と共同開発した新製品です。

非接触式で衛生面に優れ、取り出す時間の任意での設定が可能です。こちらは利用者の多い一部の施設で導入いたします。

設置するトイレには、設置の趣旨を記載したポスターの掲示や、女性相談窓口を記載したカードも設置いたします。

また、同じフロアにある男性用トイレには、男性相談用のポスターも設置するなど、男女ともに相談につながりやすい環境の整備にもつなげたいと考えております。

さらに、先ほどの民間事業者との連携の取組みの一つとして、職員を対象とした「みんなの生理研修」を実施し、本事業の趣旨の理解や生理の基本的な知識の取得、また、職場内においても相互に理解を深めるなど、区内部からの「生理」への理解を進めてまいります。

本取組みは、単に生理用品を設置するに留まらず、これを機会として、生理に対する理解の促進や、相談しやすい環境の整備など、共に支え合う社会の実現を目指してまいります。

世田谷アーティストバンクについて

次に、世田谷アーティストバンクについてです。

世田谷アーティストバンクは、区にゆかりのあるアーティストを公募・登録し、区内での活動を支援する制度です。

区内活動場所の提供や、区内のイベントへの派遣、区内イベント主催者とのマッチングなどを通じて、アーティストの活動の幅を広げ、さらには、区民の皆様が身近な場所で文化・芸術に触れ、楽しむ機会を拡充することを目的としています。

区内では、ステージも備えた様々なイベントが開催されていますが、演奏の場を求めるアーティストにそうした情報を届ける仕組みが十分に整っていませんでした。

まずは音楽専門部門として、世田谷アーティストバンクに登録されたアーティストにパフォーマンスの機会を案内し、マッチングを行ってまいります。

大変反響がありまして、令和7年11月20日から12月26日までの募集期間に、予想をはるかに上回る106組もの応募がありました。まずは書類と動画による一次審査を行い、45組が通過しました。

続く二次審査では、作曲家や舞台監督などの音楽専門家等を審査員に迎え、審査員の目の前で実演し、表現力や創造性など総合的な審査を経て、31組のアーティストが合格しました。合格者には認定証を授与し、区公認のアーティストとなりました。

今後は、屋外・屋内を問わず、区内の様々な場所で活動を展開していきますので、区民の身近なところで登録アーティストに活動していただき、文化・芸術を身近なものにしていただきたいと思います。

また、10月にはせたがやイーグレットホールにて、登録アーティスト合同によるコンサート、「ファーストステージ」を開催いたします。

本事業を通じて、アーティストの継続的な活動を支援していくとともに、世田谷においてそれぞれのジャンルで表現をされている皆さんが、さらに活動できるよう支援していきたいと考えております。

質疑応答

  • 記者
    生理用品の配布について、世田谷区はもっと早い段階で取り組んでいる印象があったが、このタイミングでの実施となった理由を教えてほしい。
    また、男性相談窓口について、毎週水曜日と土曜日の午後6時から午後9時までとのことだが、一方で女性の相談時間は月曜から金曜の午前8時半から午後5時までとなっており、1週間の合計相談時間は女性の42.5時間に対し、男性は6時間と、圧倒的に少ない。
    警察の発表でもDV被害者の2割以上が男性となっている現代において、なぜ、このような逆差別のようにも感じられる時間差が生じているのかを教えてほしい。
     
  • 人権・男女共同参画課長
    1点目の質問について、世田谷区ではこれまでも「男女共同参画センターらぷらす」や「ぷらっとホーム世田谷」、青少年交流センター、一部の児童館などで個別に生理用品の設置を行ってきた。
    また、コロナ禍で「生理の貧困」が社会問題化した際にも、一部の施設で配布を実施したが、今回のように、区として統一的かつ大規模な設置には至っていなかった。
    このタイミングの実施となったことには、いくつか理由がある。
    まず、約30万個にのぼる災害備蓄用の生理用品が更新時期を迎え、その有効活用について検討していたこと。
    また、区議会からも設置を求める要望があったこと。
    そして、区長からも話があったジェンダーギャップの解消という趣旨も含め、総合的に判断した結果、今回のタイミングでの実施となった。
    2点目の、男性相談と女性相談の時間の差について、まず実態として女性からの相談件数が非常に多く、それに応える形で時間を拡充してきた経緯がある。
    男性相談については、電話では相談しにくい、あるいは仕事中で時間が取れないといった声を受け、昨年度からLINEによる相談受付を開始するなど、徐々に拡充しているところであるが、女性に比べると男性の相談件数はまだ十分に伸びていない。
    そのため、今回のタイミングで女性・男性双方の相談窓口を周知するポスターを掲出し、より相談しやすい環境を整備していきたいと考えている。
     
  • 記者
    先日、Genspark社から、世田谷区で同社のサービスを試験導入するとのプレスリリースがあった。
    これにより職員の業務時間削減が期待されているが、削減された時間は残業時間の短縮に充てるのか。または別の業務の時間に充てるのかなど、削減した時間の具体的な活用方法について教えてほしい。
    また、区長自身はChatGPTなどのAIサービスを利用しているか。
    利用している場合、感想や活用状況についても聞かせてほしい。
     
  • 区長
    私自身、ChatGPTやGeminiなどのAIツールは日常的に利用している。
    非常に便利で参考にすることもあるが、提示される情報がすべて真実であるとは限らない。
    データ自体に誤りがある可能性も考慮し、利用する側がしっかりとしたリテラシーを持つ必要があると感じている。
    また、教育や学習の面で、子どもや若者への影響についても懸念している。
    AIの発達によって「考えること自体」をAIに委ねてしまう危険性を危惧している。
    自ら仮説を立て、論理を構築し、事業を組み立てていく力は非常に重要だが、そうした思考プロセスがAI任せになってしまうことは、近い将来、大きなリスクになるのではないか。
    現在、GIGAスクール構想でタブレット端末が導入されているが、フィンランドなどのように、紙に字を書いて考えることの重要性が見直されている例もある。
    画面上だけで完結するのではなく、自ら手を動かして考える力のバランスをどう取るか。
    教育現場においても、そうした視点を持った使い方が必要だと考えている。
     
  • 記者
    23区における家庭ごみの有料化について、報道が相次いでいる。
    世田谷区としての現状と、有料化に対する区長の認識を教えてほしい。
     
  • 区長
    ごみ量の削減に有効であるならば、検討を進めてもよいと考えている。
    ただし、報道の内容と現在の議論の状況には、かなりの開きがあることもお伝えしたい。
    背景として、3年ほど前から建築資材が高騰していることと、今後、23区の清掃工場の建て替え工事の時期が集中してやってくるという事情がある。
    この影響により、東京二十三区清掃一部事務組合の積立金が減少しており、各区の分担金を増やさなければ経営が厳しくなるという懸念が出ている。
    打開策の一つとして、事務局から提示された項目の中に、有料化の検討が含まれていたのは事実である。
    区長会の中では、安易に工場を増設するのではなく、ごみ減量の徹底によって増設を抑えられないかという議論も行われている。
    有識者による検討委員会や勉強会も開かれているが、現時点では事務局の提案通りに改築を進める方針であり、有料化についての具体的な検討はまだ始まっておらず、私自身も会議の中で、具体的な検討段階にはないことを繰り返し確認している。
    また、有料化は財源確保のためと思われがちだが、現在の試算では、戸別収集への移行に伴う車両の増加などのコストが、有料化による収入を上回る可能性も指摘されている。
    まずは有料化以外に効果的な減量策がないかを議論し始めた段階であり、方針が決定したわけではない。
    ごみを減らすための最善の道を、しっかり議論していきたい。

お問い合わせ先

政策経営部 広報広聴課 

ファクシミリ:03-5432-3001