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最終更新日 2026年4月25日

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令和8年第1回区議会定例会 会派意見

令和8年度予算に対する会派等の意見

令和8年度予算を審査するため、49名の議員で構成する予算特別委員会を設置し、3月5日から3月23日の間、延べ7日間にわたり質疑を行いました。

ここでは、予算特別委員会での質疑や要望、今定例会最終日に表明された令和8年度予算に対する各会派等の意見の一部を要約してお伝えします。

本会議での意見表明者

 将来の行政需要を見据えて持続可能な財政基盤を構築せよ―自由民主党世田谷区議団―(全ての会計に賛成する意見)

8年度の一般会計予算は過去最大の4300億円を超える規模となった。社会情勢の変化に伴い行政の役割は拡大しているが、漫然とした予算の肥大化は厳に慎まなければならない。将来の行政需要に的確に応えられる持続可能で強固な財政基盤を構築するためにも、予算編成に当たっては新規事業の精査と既存事業の評価検証を徹底せよ。

また、円滑な区政運営には人材の育成と組織力の強化が不可欠だ。公金の紛失や補助金の算定誤りなどの事務的ミスが相次ぐ現状を是正するためにも、人材の育成に一層注力するとともに、職員の適切な業務執行を支える強固なガバナンス体制の構築を強く求める。

以下、我が会派が提言してきた個別の施策について意見を述べる。

まず、子ども・若者施策についてである。少子化による人口減少が深刻化する中、希望する全ての人が安心して子どもを産み育てられる環境整備は不可欠であり、未来への投資としても極めて重要だ。8年度に相当数の保育待機児が発生する見込みから、保育ニーズを詳細に把握した上で定員の拡大や弾力化を進めるとともに、ベビーシッター利用支援事業を広く周知せよ。加えて、希望する家庭が在宅子育てを選択できるよう、4月から始まる一時預かり事業の無償化を周知徹底するなど、在宅子育てへの支援策をより一層充実せよ。

また、子ども・若者施策には出産から保育、就学、自立まで切れ目なく支える視点も必要だ。幼児教育と学校教育の円滑な接続を進めるとともに、学びの多様化学校「北沢学園中」の開校を機に不登校児童生徒の卒業後の進路にまで目を向けた支援策を設計せよ。

更に、児童相談所などでは虐待対応件数が増え続けており、要保護児童も一層増加すると見込まれる。既存施設を活用して早急に一時保護所を増設するとともに、職員の増強と体制の整備を図り、近い将来には要保護児童が安心して過ごせる一時保護所を新設せよ。

次に、定住施策についてである。区が8年度より開始する定住・住み替え応援事業は、僅か数十万円の交付金に区内での住宅購入や住み替えを促す効果があるのか甚だ疑問だ。区外転出の抑制効果などに関する明確な成果指標を設定し、達成状況を議会へ報告した上で事業の見直しや継続要否を判断せよ。

次に、災害対策についてである。地域防災力を高めるため、商店街などの地域主体と一体となりスタンドパイプの設置拡充や定期的な防災訓練の実施に取り組め。また、避難所運営においては備蓄の充実やトイレの改善などに注力せよ。

また、災害から区民の命を守るには医療提供体制の構築が重要だ。区内医師会や医療機関と連携して災害時の医療救護拠点の充実などを着実に進めよ。更に、人件費の上昇や医療資材の高騰などで経営が大変厳しい区内医療機関の現状を踏まえ、補正予算での対応も視野に、早急に経営支援策を講じよ。

次に、道路整備についてである。恵泉通りについて、区長はようやく土地占有者と直接交渉を始めたが、議会の指摘で渋々行うようでは占有者に道路の必要性が伝わるわけがない。区長自身が定めた9年度末までの事業期間を念頭に誠心誠意交渉に臨み、明渡しがかなわなければ行政代執行を決断せよ。また、準優先整備路線を新設した意図は曖昧であるが、着実な道路整備に向け予算や人員の確保と事業化に必要な手続を確実に進めよ。

このほかにも、高齢者・障害者施策の充実や効率的な公共施設整備の推進など、我が会派の提案を真摯に受け止め速やかに実行せよ。

 各施策の効果検証を重ねながら需要に即したサービスを提供せよ―公明党世田谷区議団―(全ての会計に賛成する意見)

我が党が予算特別委員会で取り上げた区政課題から最重要事項と考える7点について意見を述べる。

第1に稼ぐ公共についてである。これまで再三再四、税収や補助金に依存する姿勢を脱却し、自ら稼ぐとの意識を持ち公共空間を活用すべきと指摘してきた。この視点の重要性を再認識し、稼ぐ公共の実現に向けた取組を着実に進めよ。

第2に住宅施策についてである。子育て世帯などを対象とした定住・住み替え応援事業の実施に際しては、物価高が続く経済情勢の中で現役世代に響く施策となっているか事業効果を常に検証せよ。また、区営住宅においては、都営住宅に倣い、若年夫婦や子育て世帯向け住戸の拡充に取り組め。

第3にせたがやPay(ペイ)の活用範囲の拡大についてである。公金を扱う窓口のキャッシュレス化を進め、せたがやPay(ペイ)での支払いを可能とせよ。また、高齢者向けの入浴券支給事業にせたがやPay(ペイ)を活用できるよう機能拡充を図れ。

第4に学習支援の見直しについてである。区は多様な学習支援を展開する一方、通塾か拠点かの二者択一となっている。支援を必要とする児童生徒に真に寄り添う事業になっているか検証せよ。また、通塾を希望しても長く続かない児童生徒に対し、伴走しながら通塾をサポートできるスタディクーポン事業の導入を検討せよ。

第5に災害対策についてである。避難行動要支援者の個別避難計画の実行性確保に向け、支援の担い手を増やせるよう地域団体との連携強化や支援者の負担軽減を図れ。また、被災者の生活再建を図る上では、一人ひとりに寄り添った災害ケースマネジメントに取り組め。

第6にがん検診の無料化についてである。がん検診の受診率が長年低迷する現状に鑑み、受診勧奨の強化に加え、検診料を無料化せよ。また、検診後の精密検査の受診率も低いため、受診しない要因を調査し、検査費用を助成せよ。

第7に担い手不足の解消についてである。区は所管ごとに地域活動などの担い手づくりを進めているが、効果的とは言い難い。民間のプラットフォームを活用し一元化を図るなど、より多くの方に協力してもらえる仕組みを構築せよ。

 誰もが包摂される社会を目指し区民が信頼できる区政を実現せよ―立憲民主党・無所属世田谷区議団 ―(全ての会計に賛成する意見)

区は8年度予算を「次世代を育む暮らし応援予算」として編成した。今日を安心して暮らすことができてこそ次世代が育まれる。目の前の区民の生活基盤を支える区政運営を求め、意見を述べる。

犯罪被害者等相談窓口は障害者も安心して相談できるよう合理的配慮を図れ。施設への入所ありきでなく、障害者本人の意思が尊重されるよう住まいと生活の自由を確保せよ。デートDVへの支援体制を強化せよ。月経が社会全体で理解されるよう啓発せよ。庁内連携の下であらゆる人権を保障する取組を進めよ。誰一人取り残さない社会の実現に向けヤングケアラーをはじめ子どもの孤立対策を強化せよ。医療的ケア児への移動支援を拡充せよ。障害者の人権保障の立場からグループホームのルールを改善せよ。千歳烏山駅前再開発計画には高層マンション建設に反対する住民の意見も十分に反映せよ。大規模災害に備え、通信環境を整備するとともに避難行動要支援者への支援に関する協定の締結先を増やせ。地域経済の発展に向け公契約条例で定める労働報酬下限額の遵守の徹底を図れ。中小企業への事業承継支援を強化せよ。バス路線の維持に向け人材確保策を充実せよ。学校に関わる全ての人へ真のインクルーシブ教育の実現に向けた啓発を行え。児童生徒が学校予算の使途の決定や学習アプリを選定できる仕組みを構築せよ。制服などの保護者の教育費負担を軽減せよ。教育委員会も主体となり教員の職場環境向上に取り組め。施策のアップデートに向け、全領域にデジタルプラットホームを展開せよ。AI活用により得られた知見を区民に還元せよ。子育て・若者夫婦世帯に対する定住・住み替え応援事業は政策効果が不明瞭であるなど課題が多い。実効性ある事業へと改善を図れ。

区民に信頼される行政を目指し、税の使い道の透明化や予算編成に参画できる仕組みづくりを進めよ。

 区長は筋違いな考えを即刻見直し区民のためとなる施策を展開せよ―改革無所属の会―(一般会計には反対、その他の会計には賛成する意見)

我が会派は8年度一般会計予算に真っ向から反対する。その最たる理由は、予算特別委員会にて予算の組み替えを求めた「ずっと、世田谷。」事業である。本事業は、区内在住の子育て・若者夫婦世帯の定住促進に向け、区内で住宅取得や賃貸住宅の住み替えを行う際に数十万円相当を交付するものだが、区の住宅価格から見ても定住効果が見込めるとは到底思えない。

このような矛盾をはらむ事業に対して他会派からも多くの反対の声が上がっている点を区長は真摯に受け止め、事業を早急に見直せ。

そのほかにも、申請者数が区の想定より大幅に少ない民間空襲被害者への見舞金支給事業や新型コロナ対策として実施した非科学的な世田谷モデルなど、区長が論理的な整合性もないまま思いつきで始めた事業は枚挙にいとまがない。

そんな区長の姿勢が職員にも伝わったのか、区役所の規律の乱れが深刻だ。区民が納めた税金の亡失事故やハラスメント行為による懲戒処分などが相次いでいる。

以上のことを踏まえても保坂区長の区政運営は全く評価できない。

 厳しい社会情勢を乗り越えるため区民の暮らしを守る区政を進めよ―日本共産党世田谷区議団―(国保会計と後期高齢者会計には反対、一般会計と介護会計には賛成する意見)

8年度予算案に就学援助費の引上げやエアコン購入費助成などの低所得者対策を盛り込んだことを評価する。物価高が続く中、区民が安心して世田谷に住み続けられる施策の推進を求め以下提案する。

国保料の引下げに向け、一般会計からの繰入れの継続や区独自の軽減策を講じよ。区営住宅を増設せよ。定住・住み替え応援事業の制度設計を見直せ。祖師谷・成城地域を循環する「くるりんバス」の増便を事業者へ求めよ。千歳烏山駅前の再開発は実施を見送れ。都市計画道路は区民参加の下で廃止も含め検討せよ。恵泉通りの土地収用は行政代執行を強行せず当事者と丁寧に交渉せよ。樹木の安全管理を徹底せよ。学校施設の計画的な建て替えへの補助金を国へ求めよ。指定管理者の運営による図書館を増やす方針を改めよ。福祉困難ケースへの対応を強化せよ。国は2013~2015年の生活保護費引下げの違法判決を踏まえ保護費を追加給付する。現在生活保護を利用していない方は自己申請が必要であるため、対象者に通知するとともに国へ大々的な広報を求めよ。

 将来を見据えて予算を執行せよ―国民民主党・都民ファーストの会―(全ての会計に賛成する意見)

子育て世帯を含む現役世代の負担軽減と旧来型の制度の徹底的な見直しを求め、以下意見を述べる。

ベビーシッター利用支援事業を含む待機児童対策の充実や強制的なPTA活動の是正、放課後等デイサービスの利用料無償化など、あらゆる子育て世帯の負担軽減に尽力せよ。事務の効率化を図るため電話応対のAI化や行政手続のオンライン化などを着実に進めよ。次世代を担う子どもを育む環境の充実に向けデジタル機器を用いた学習環境の整備や部活動における外部人材との連携などに取り組め。一部の学校で時代にそぐわない不可解なルールにより、子どもの個性が尊重されない現状を是正せよ。

以上の取組の実現を求めるに当たり、議会活動においても議員記章の交付回数を見直すなど、不断の改革を進めていく所存である。

 多様な視点で区民生活を支えよ―生活者ネットワーク世田谷区議団―(全ての会計に賛成する意見)

全庁的なジェンダー主流化の推進に向け、庁内での積極的な意識づけと理解促進を図れ。強固な福祉基盤の構築に向け、高次脳機能障害者への支援体制や介護人材の確保策を強化せよ。猛暑による農作物の収量減少を食い止めるため気候変動適応策の支援を強化せよ。学校改築では環境負荷低減の視点で校庭の舗装材を選定せよ。災害時を見据え、ジェンダー公正・包摂の視点でトイレを整備せよ。千歳烏山駅南側の再開発事業は数多の意見書を地域住民の生の声として重く受け止め、真摯に対応せよ。

 区の制度と実態の乖離を改善せよ―レインボー世田谷―(全ての会計に賛成する意見)

公益通報制度に係る要綱を見直し制度の信頼性を高めよ。支援の情報が必要な方へ確実に届くよう広報を改めよ。区立施設で働くLGBTQの職員の処遇平等を徹底せよ。区内の盛土造成地の安全性を調査せよ。区立中での標準服の着用は任意であることを周知せよ。

 安全安心に暮らせる世田谷を築け―世田谷無所属―(全ての会計に賛成する意見)

自転車の安全対策の強化に向け、青切符制度の詳細を広く周知するとともに自転車専用レーンを着実に整備せよ。また、遊びながら自転車の乗り方やルールを学べるデンマーク式自転車教室を幼稚園や保育園で開催するほか小中学生への交通標識教育などにも力を注げ。

 区民が納得できる区政運営に臨め―世田谷刷新の会―(一般会計には反対、その他の会計には賛成する意見)

区が予算案で示した定住・住み替え応援事業は実効性に乏しく、保育施策との整合性も図られていない。まさに区民感覚を欠いた短絡的な事業であり容認できない。また、他自治体と比較し大幅に遅れている生成AI活用の拡大に向け、全庁的な意識改革を徹底せよ。

 強固な信頼関係で区政を発展せよ―国際都市せたがや―(全ての会計に賛成する意見)

区が展開する施策の発展に向け、活動の担い手や事業の対象者と強固な信頼関係を構築すべきだ。ロジャーズの三原則に基づく傾聴を重視して信頼関係の質を向上し、それぞれが持つ力を最大限発揮することで、区民一人ひとりの幸せにつながる区政運営を推進せよ。

 予算編成の過程を見える化せよ―せたがやの風― (全ての会計に賛成する意見)

区民が納めた税金の使い道を決める予算編成の過程を公開することは区の責務だ。区長は公開に後ろ向きな姿勢を改め、各部からの事業提案や予算要求の内容、更には政策会議での議論の経過に至るまで区民と議会に分かりやすく示し、信頼できる区政を実現せよ。

 真に必要な施策に財源を配分せよ―参政党―(一般会計には反対、その他の会計には賛成する意見)

政策効果を伴わない定住・住み替え応援事業や、費用対効果の検証が不十分なコロナワクチン接種に財源を投じる予算案を改めよ。子どもを平等に支える視点に立ち、在宅子育て世帯への支援を充実せよ。二十歳のつどいで日本の歴史や文化を象徴する国歌を斉唱せよ。

 区財政を管理から経営へ転換せよ―世田谷から日本を愛する会―(全ての会計に賛成する意見)

税収を安定的に確保できるよう、世田谷の魅力を高め定住者を増やせ。外国人住民との多文化共創に向け、医療、教育、行政サービスの多言語化などを進めよ。いじめ認知件数が増えている要因を分析し、再発防止に努めるなど子どもの安全を確実に守れる体制を築け。

 政策効果の高い取組を推進せよ―日本維新の会―(全ての会計に賛成する意見)

区民の安心と暮らしやすさを高める行政DXや防犯対策、子育て支援策は着実に推進すべきである。一方、定住・住み替え応援事業は住宅取得時の一時的な給付にとどまり継続的な定住促進につながるか疑問だ。実効性ある事業となるよう検証し、柔軟に改善せよ。

 未来を担う子どもを全力で支えよ―無所属―(全ての会計に賛成する意見)

平和教育の充実に向け、広島市への中学生派遣事業における成果を十分検証し、有意義な事業へと発展させよ。いじめ対策の推進に向け、子どもに多様な相談窓口を丁寧に周知するとともに自ら命を絶つことのないよう家庭や学校以外に安心して過ごせる場をつくれ。

お問い合わせ先

世田谷区議会 区議会事務局  

ファクシミリ:03-5432-3030