全8ページ(A3版両面 3つ折り) 表面1ページ目(表紙) 謎解き風景PRESS 03 次大夫堀(じだゆうぼり)公園民家園編 「風景の宝」を見つけよう! おじいちゃん|「次大夫堀公園民家園」に行ったことあるかい? 孫|「次大夫堀」って、なんだか歴史がありそうな名前だね? おじいちゃん|次大夫堀公園民家園内を歩きながら謎を解くと、大切にしたい風景の宝が見つかるよ! 表面1ページ目の画像1 タイトルは古文書を広げたイラストの上に書かれている。端には宝箱や麦わら帽子のイラスト。タイトルの下に、稲穂と赤とんぼ、鍬のイラスト。 表面1ページ目の画像2 おじいちゃんと黄色い帽子をかぶった女の子(孫)のイラスト 2ページ目3ページ目 今に残る世田谷の農村風景 孫|おじいちゃん、昨日、ここで稲刈り収穫体験をしたんだ、楽しかった〜。 おじいちゃん|そうか、次大夫堀公園民家園には田んぼや畑があるからね。 孫|うん、古いおうちで休憩したのもよかったよ。 おじいちゃん|ここは江戸時代後期から昭和時代初期にかけての、世田谷の農村風景を再現しているんだよ。 孫|江戸時代ってすっごく昔だよね! おじいちゃん|今から150年くらい前から昭和になるまで、このあたり一帯は農地が広がっていたんだ。休憩した古民家も江戸時代の農家の家が移築されているんだよ。ところで、古民家の屋根をみたかい?「茅」という材料で作られているんだ。 孫|「茅葺き屋根」って習った!横からみると、とっても急な斜面だね! おじいちゃん|よく知っているね。じゃ、もう一つ質問。この公園の名前になっている「次大夫堀」は「六郷用水」とも呼ばれているんだけれど、どんな役割があるか習ったかい? 孫|う〜ん、なんだったかな?忘れちゃった。 おじいちゃん|田畑に水を入れるために、人工的につくられた川を「用水」と言うんだ。 孫|人工的な川?自然の川じゃないんだね。 おじいちゃん|そうなんだ。自然の川は、低い場所に低い場所にとどんどん流れていくんだよね。それに対して、「用水」は、できるだけ等高線※上に緩やかに流れていくようにと作ることで、田畑に川の水を引きやすくしているんだ。 ※地形図上で、同じ高さを結んだ線。 孫|へえ〜。自然の地形をうまくつかっているんだね!すごい! おじいちゃん|六郷用水は、多摩川を水源として世田谷の西にある狛江市から取水していたんだ。江戸時代の初期に小泉次大夫という人が指導して作ったので、別名「次大夫堀」とも呼ばれているんだよ。 孫|次大夫堀っていう名前は、時代劇に出てくるような名前だなって思っていたんだけど、やっぱり江戸時代の人の名前なんだね!ところでこの民家園にはお茶の生垣や竹があるけれど、昔の農村風景と関係があるのかな? おじいちゃん|村の近くにある雑木林は、枝などは薪として燃料にしたり、落ち葉を堆肥にしたりして使ったんだ。また、竹林も農家ではよく見る風景で、筍として食べたり売ったり、建物やカゴの材料にしたり、生活に密着していたんだよ。 孫|なんだかわくわくする、もっともっと昔の暮らしを知りたくなっちゃった! 注意事項 次大夫堀公園民家園の開園日や開園時間を確認して、謎解きに行きましょう。 次大夫堀公園民家園内にある古い道具などには、手を触れないでください。 他の人の迷惑となる行為はやめましょう。 歩きながらの謎解きは大変危険です。必ず立ち止まって行いましょう。 道をふさいだり、長い間一つの場所に留まったりしないように、気をつけましょう。 謎を解いて答えがわかっても、大きな声で答えを言ってしまわないように気をつけましょう。近くに謎を解いている人がいるかもしれません。 謎解きのヒントや解答は、都市デザイン課のホームページで見ることができます。 ルールを守り、ケガや事故に注意して、 文化財を大切にしながら謎解きを楽しみましょう! 中を開いて謎を解こう! 中面4ページ目5ページ目 風景にひそむ謎を解き明かして、次大夫堀公園民家園の風景の宝を見つけよう! 世田谷にも農村風景が広がっていた時代がありました。田畑が営まれていた頃を思い描きながら、次大夫堀公園民家園をゆっくりじっくり歩いてみよう。民家や蔵など、当時の風景を感じさせるものがたくさんあるよ。 中面4ページ目5ページ目の画像1 おじいちゃんのイラスト キャプション「マップには「宝」のありかにつながる「なぞの出題場所」が記されているよ。」 中面4ページ目5ページ目の画像2 孫のイラスト キャプション「ひとつずつなぞを解いて「宝」を探してみよう!」 中面4ページ目5ページ目の画像3 次大夫堀公園民家園のイラストマップ なぞその1、なぞその2、なぞその3の位置がマップ内に示してある。 1から7までマップ内に番号がふってある。 1 旧安藤家住宅主屋及び内倉|江戸時代後期に建てられた旧大蔵村の名主の家。明治時代中期の姿に復原されています。 2 旧秋山家住宅土蔵|江戸時代後期に建てられた土蔵。壁に漆喰という材料を使うなど、火災に強い造りとなっています。 3 消防展示小屋と火の見櫓|各村々で組織されていた消防組の組員詰所としての外観を再現しています。 4 旧加藤家住宅主屋|江戸時代後期にみられる典型的な農家の間取りとなっています。家の内外には、養蚕を行うための造りが多くみられます。 5 旧城田家住宅主屋|この家は農業の他に商いも営む家でした。町場で見られる店造りの形式が家の造りに多く取り入れられています。 6 旧谷岡家住宅表門|天保9年に建てられた門です。門の両側には2つの部屋があり、一方は納屋、一方は穀倉などに使われていました。 7 次大夫堀|農業用水としての役割を終え、寸断されていた次大夫堀は、昭和55年に復元されました。ドジョウなどの魚やザリガニなどが生息しており、カモなどの鳥も飛来します。 以下の特徴も地図内に示されている。 竹山|筍の生産のため、竹が植えられました。また建物の材料や生活用具(カゴ)としても使われました。 店構えの兼業農家|半農半商の家もあり、家の造りも商売ができるようになっていました。 背戸道|家々の裏口を結ぶ道を、背戸道と呼びました。 雑木林|村の周辺には、燃料の薪や堆肥用の落葉をとる雑木林がありました。 周辺の生垣|多摩川からの強い風や、夏の強い日差しを防ぐため、また、火災や屋敷を守るために家の周囲にカシ、ヒイラギ、サンゴジュなどが植えられました。 茶垣|屋敷や畑の境に茶の木などで生垣をつくりました。また、家で飲むお茶をつくっていました。 次大夫堀|多摩川から水を引き、付近の水田を潤しました。 中面6ページ目 なぞその1 正門を通ると目の前に古民家が見えてきた!あっ、入口に看板が見える! そこになぞが隠されているみたい! Q1 ●(茶色の丸)と■(茶色の四角)には数字が入るよ。どんな数字かな? ●(ピンク色の丸)= ●(茶色の丸) か = 3 や = 3 ● (茶色の丸)+ 3 + 3 = ■(茶色の四角) 中面6ページ目の画像1 黄色い帽子をかぶった女の子のイラスト キャプション「例えば、い=2、し=1となるよ」 Q2 ●(茶色の丸)と■(茶色の四角)に入る数字には、どんな言葉が隠れているかな? ※文字の上に数字が書いてある 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 たまにはあさはやおき  答えの欄  中面6ページ目の画像2 マップ内なぞその1 解説5番「旧城田家住宅主屋」の写真。屋号三文字が拡大されている。最初の文字は「●(ピンク色の丸)」で隠されており、続く文字は「かや」。 なぞその2 あれ?蔵の白い壁に何か漢字が書かれているよ。そこになぞが隠されているみたい! Q3 ●(ピンク色の丸)に入る文字が呼んでいるのは1と2のどっち? 選択肢の数字で答えよう。 1消防士 2警察官 答えの欄 中面6ページ目の画像3 黄色い帽子をかぶった女の子のイラスト キャプション「119番? 110番?」 中面6ページ目の画像4 マップ内なぞその2 解説2番「旧秋山家住宅土蔵」の写真。蔵の壁に書かれた漢字が拡大されており、その一部が「●(ピンク色の丸)」で隠されている。 7ページ目 なぞその3 あっ、木の根元に何やら看板が見えてきた!そこになぞが隠されているみたい! Q4 □(黒枠で中は白色)に入る文字はなんだ? ●(ピンク色の丸)−(マイナス)「左上から右下への斜めの線に、右上に点」=(イコール) □(黒枠で中は白色) 中面7ページ目の画像1 黄色い帽子をかぶった女の子のイラスト キャプション「例えば、し+こ=も」 答えの欄 中面7ページ目の画像2 マップ内なぞその3「鍛冶展示小屋」の屋号の写真。屋号三文字が拡大されている。最後の文字は「●(ピンク色の丸)」で隠されており、最初の二文字は「かじ」。 最終問題 Q2からQ4の答えをいれよう! Q2をQ3Q4折って下の「 」に入る文字をみつけよう。 大切にしてほしい風景の宝は、 「☆(星) +(プラス) ◎(二重丸)」 のある風景 中面7ページ目の画像1 冊子の上には十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)の漢字が横一列に印刷されている。1箇所、マークの中に漢字が入っている。「丑は○(丸)」「寅は□(四角)」「卯は△(三角)」「辰は◎(二重丸)」「巳は○(丸)」「午は□(四角)」「未△(三角)」。 冊子の下には4セットのマークと文字が書かれている。「|(縦ライン)=直」「/(斜めライン)=斜」「曲がったライン=曲の文字が☆(星)マークの中に入っている」「縦の点線=点」。 世田谷区立 次大夫堀公園民家園 開館時間 9:30〜16:30(元日は10:00〜15:30) 休 園 日 毎週月曜日(月曜日が祝・休日の時は、その翌平日が休園日)/年末年始(12/28〜31、1/2〜4) 所 在 地 世田谷区喜多見5-27-14 アクセス 小田急、東急バス 成城学園前駅〜二子玉川駅「次大夫堀公園前」下車 徒歩2分 徒歩 成城学園前駅より15分 電話・ファクシミリ 03-3417-8492 裏面8ページ目 STUDY 昔の喜多見の暮らし 台地の多い世田谷では、農業の中心は畑作でしたが、水路に恵まれた喜多見では、昭和30年代まで水田も見られました。近年、宅地化が進みましたが、世田谷の他地域と比べ多くの農地が残されてきました。地域ぐるみで継承する伝統行事も多く、氷川(ひかわ)神社の節分行事、慶元寺(けいげんじ)の双盤念仏(そうばんねんぶつ)行事、須賀(すが)神社の湯花神事(ゆばなしんじ)が区の無形民俗文化財に指定されています。 裏面8ページ目の画像1 広がる水田風景の写真(提供区立郷土資料館) ヒントと解答 なぞときのヒントや解答は、世田谷区の都市デザイン課のホームページでみることができます。難しいなとおもったら、ヒントを見てチャレンジしてみてください。 なぞときのヒントや解答はこちら。QRコード掲載 なぞときにもっとチャレンジしたい方へ 01号(羽根木公園編)と02号(奥沢編)のご紹介 羽根木公園と奥沢1〜3丁目周辺を舞台にしたなぞときがありますので、ぜひチャレンジしてみてください。 なぞとき風景PRESSのバックナンバーは、こちらの二次元コードからダウンロードできます。QRコード掲載 世田谷デジタルミュージアムのご紹介 世田谷の歴史と文化財に関する情報や資料を公開するサイトです。次大夫堀公園民家園をはじめ、区内にある文化財や関連資料を画像や動画でみることができます。 デジタルミュージアムはこちら。QRコード掲載 せたがや風景マップのご案内 せたがや百景や地域風景資産など、区内の身近で魅力ある風景を紹介したマップです。区政情報センターや各まちづくりセンターなどで配布しています。 せたがや風景マップは、こちらの二次元コードからダウンロードできます。QRコード掲載 裏面8ページ目の画像2 せたがや風景マップの表紙の写真 世田谷区都市整備政策部都市デザイン課 〒158-0094 世田谷区玉川1-20-1 電話 03-6432-7153 ファクシミリ 03-6432-7996 ホームページ なぞとき風景PRESS 検索 2024年3月(第66号) 裏面8ページ目の画像3 音声コード掲載