なぞとき風景press 01 羽根木公園編 日記を読み解き羽根木公園の「宝」を手に入れよう! 裏表紙を読んでさっそくなぞときにチャレンジしてみよう! おもて面 おもて面 画像1 こどもがなぞときに挑戦する様子のイラスト  おもて面 画像2 羽根木公園の四季の風景写真 風景ってなんでしょう? こう聞かれたらみなさんはどのように答えますか?少し悩んでしまうかもしれませんね。「風景」って実はすごく身近にあるものなんです。まずは周りを見てみましょう。何が見えますか?草木や花、家やマンション、歩く人やランニングをしている人、遠くに見える街並み。それらは、昼と夜、晴れた日と雨の日、季節によっても見え方が違います。そして、このまちで、朝おきてごはんをたべて、学校や仕事にいったりする人々の生活や、これまでみなさんやおじいちゃんやおばあちゃんたちがずっと暮らしてきた歴史も、全てが「風景」なのです! おもて面 画像3 羽根木公園の梅の写真 羽根木公園のなりたち 雑木林から梅林(ばいりん)、そして子どもたちの冒険心を育む公園へ 羽根木公園のかつての姿  この場所は小高い丘になっており、1700年頃、六郎次(ろくろうじ)という農具をつくる鍛冶屋が住んでいたことから「六郎次山(ろくろうじやま)」と呼ばれていました。公園になる前は、実業家で茶人である根津 嘉一郎(ねず かいちろう)の所有だったことから「根津山(ねずやま)」と呼ばれた雑木林でした。(梅丘図書館裏の樹林地に面影を見ることができます。) 名前の由来 羽根木公園は、東京都により昭和31年(1956年)に開設され、昭和40年(1965年)に世田谷区の管理になりました。公園名の由来は、現在の代田4丁目に編入される前は飛羽根木(とびはねぎ)と呼ばれて、北に位置する羽根木町の飛び地だったことからきています。 おもて面 画像4 昭和36年(1961年)羽根木公園入口写真(郷土資料館所蔵) 羽根木公園の風景 せたがや百景「梅と桜の羽根木公園」にも選ばれている都内でも有数の梅の名所である羽根木公園ですが、最初から梅の木がたくさんあったわけではありません。昭和42年(1967年)区議会議員選出記念として、55本の梅を植樹したのを始まりに、10回ほどの植樹が行われた結果、総本数約650本の多種多様な梅が見られる見事な梅林(ばいりん)となったのです。また、昭和54年(1979年)には、国際児童年を記念しプレーパーク(冒険遊び場)ができました。こちらは「自分の責任で自由に遊ぶ」をモットーに、地域住民と世田谷区の協働事業として運営されています。プレーパーク内には、ターザン小屋、かまどなど自由な遊びのための手作りの施設があり、豊かな緑の中で活発に遊ぶ子どもたちの姿は、地域風景資産にも選ばれています。 おもて面 画像5 昭和50年代 羽根木公園プレーパーク写真(世田谷WEB写真館) せたがや百景とは 区民に世田谷の風景に関心を持っていただくことを目的に、昭和59年(1984年)に選ばれました。選定に当たっては、好ましい風景として、区民から推薦されたものの中から、選定委員会で絞り、最後は区民投票を実施し、票の多い順で選ばれました。 地域風景資産とは 地域で大切にしたい風景を守り育てるために、区民が主体となって風景の推薦から風景づくりプランの作成、選定までを行う仕組みです。選定を通し、大切にしたい風景の価値を考え、風景づくりの活動につなげていくことを目的としています。 せたがや風景マップ せたがや百景や地域風景資産など、区内の身近で魅力ある風景を紹介したマップです。区政情報センターや各まちづくりセンターなどで配布しています。 おもて面 画像6 風景マップ表紙画像  風景にひそむ「なぞ」を解き明かせ! このページの裏面にある古い日記に秘められたなぞを解いていくと羽根木公園の「宝」に通じるキーワードが手に入るよ。羽根木公園の南側にある梅ヶ丘駅口からスタートし、日記に沿って「梅林(ばいりん)」、「迷路の遊び場」、「プレーパーク」の順になぞを解いてみよう! 「宝」を手に入れるためには、空気の澄んだ晴れた日の午前中がいいってウワサもあるみたい。どういうことだろう。みなさん自身で確かめて、羽根木公園の風景にひそむなぞを解いてみよう! 注意事項 他の人の迷惑にならないように、なぞときは立ち止まって行いましょう。道をふさいだり、長い時間一つの場所に留まらないよう気を付けましょう。なぞを解いて答えが分かっても大きな声でしゃべらないよう気をつけましょう。なぞときのヒントや解答は、都市デザイン課のホームページで見ることができます。 なぞときのヒントや解説はこちら https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/sumai/005/003/d00197039.html 公園のルールを守り、ケガや事故に注意して、なぞときを楽しみましょう! 世田谷区 都市整備政策部 都市デザイン課  〒158-0094 世田谷区玉川1-20-1 電話 03-6432-7153 ファクシミリ 03-6432-7996 なぞとき風景PRESS 01 羽根木公園編 発行 2022年4月(第64号) うら面 風景にひそむ「なぞ」を解き明かして「宝」を手に入れよう! うら面 画像1 羽根木公園の地図のイラスト はじまり 学校の図書室で背表紙になにも書いていない本を見つけた。どうやらだれかの日記らしい。日記には「宝の地図」とある。どうやら羽根木公園らしいが、古いものらしい。メモを見ると「こんど引っ越すことになった」「世田谷の思い出に親友の友くんとみつけた、羽根木公園の宝をここに残す」「宝への道しるべを解いて地図を見つめること」とある。メモの日付は2000年2月、20世紀のものだ。この地図に秘められた「宝」とはいったいなんなのか。今も残っているのだろうか。探してみることにした。 日記には「宝」のありかに繋がるヒントが記されているよ。ひとつずつなぞを解いて「宝」を探してみよう! 第一のなぞ 梅林(ばいりん) 今日は梅まつりだ。友くんと満開に咲く梅林(ばいりん)の中、おもしろい梅の名前をメモしながら歩いてみたよ。梅の名前が「宝」への道しるべだ。 「公園南側にある梅ヶ丘駅口から出発して、階段ではなく、左の坂を進んでいく。3つ目の右に曲がる道の付近に一本、そこから坂を上って茶室の正面にある門を通過して突き当りを右に曲がった付近に一本、そこから初めて右に曲がる道の付近(階段の近く)に一本。」 梅の次は桜が咲くね、そんな話をしながら公園を奥に歩いていく。 日記をもとに園路をめぐって、二人の選んだ梅を探してみよう。(下の写真みたいに梅の木にプレートがさがっているよ) 【1】て〇けCばい【2】おおBか〇き【3】おもEのま〇 うらめん 画像2 梅に取り付けられたプレートの写真 第二のなぞ 迷路の遊び場  二人でよくすべり台にのぼったり、迷路でスパイごっこをしたこの場所を忘れない。スパイといえば暗号だ。「宝」の道しるべとして、地図には二人でつくった暗号を書くことにした。そして羽根木公園といえばプレーパーク!次の道しるべはそこだ。 迷路の遊び場を調べて、下の図の設問の答えと思う数字の横または縦の列全体を塗りつぶしてみよう。重なるところの4つの文字がわかったら、【1】から【4】にあいうえお順に並べてみよう。 【1】G【2】@【3】I【4】F 設問 立体迷路の壁の色は何色(なんしょく)あるでしょう。 設問 こんなかたちのピンクの車止めは何個あるでしょう。  設問 鉄棒の通路にある鉄の棒は何色(なんしょく)あるでしょう。  設問 すべり台のすべり面にあるこぶの数はいくつでしょう。 うらめん 画像3 なぞときに関する図 第三のなぞ プレーパーク はじめて来たときに青い看板を眺めていたら友くんが声をかけてくれたんだっけ。初めてパンを焼いたことも赤土を掘って基地をつくったことも忘れない。「宝」への道しるべは出会いの看板の言葉だ。 プレーパーク内に、下の看板によく似たものがあるよ。探して穴埋めを解くとヒントが手に入るよ。 【1】Hそ〇ば【2】Dき〇【3】Aぶ〇 こどもたちへ ここは、はねぎパーク。きみたちの【1】○○○○だよ。【2】○○○、穴掘り、基地づくり、水かけしたり、やってみたいことをやってみよう。おもしろそう、こわい、できるかな。やっぱりやめた。ぜんぶ【3】○○○で決めていいんだ。れっつえんじょい! うらめん 画像4 プレーパーク内看板のイラスト ゴール さて、「宝」への道しるべはそろっただろうか。これまでみつけた文字@からIをあてはめると「宝」がうかびあがるはずだ。 「宝物は、@ABCの見える風景。その風景は、DEFGどうし HIどうしを線で結んで交わる場所でみえるよ。」 「宝物の風景」を引き継ごう 20世紀の終わりに世田谷から引っ越した子が、当時友達とみつけた「宝物の風景」は今も残っていた。この「風景」を友達や下級生にも教えてあげよう。いつまでも残っていきますように。