みなさん、こんにちは。世田谷保健所 医師の高橋です。 さて、新型コロナウイルス感染症について、令和5年5月8日から続いた、5類移行に伴う移行期間が3月31日に終了いたします。 移行期間が終了すると言われても、何が変わって、なにが変わらないのかよくわからない、という方も多いと思います。 ですので、この動画では、区民の皆さんの生活に身近な部分で、変わること・変わらないことをご説明したいと思います。 この動画では、2つの変わること、2つの変わらないことについて、説明します。 1つめの変わること、医療費についてです。 昨年5月の5類移行から今まで、新型コロナウイルス感染症については、治療薬と入院についての医療費の一部を、公費で支援をしております。 この公費での支援が3月31日をもって終了となります。 今後は新型コロナに関するすべての医療費が通常の保険診療となり、加入している医療保険の負担割合に応じた自己負担が発生します。 今後もし、コロナにかかってしまったときに、以前コロナになってしまったときと同じ薬を処方されたのに、値段が前回とちがうといったことがあるかもしれません。 これは、このたびの制度の変更によりますので、ご注意ください。 次に、2つめの変わること、医療機関を受診する場合についてです。 これまでは、発熱者の外来に対応可能な医療機関のリストやマップを東京都や世田谷区のホームページで公表しており、皆様にはこれをご覧いただいて、医療機関を受診いただいておりました。 これからは、行政がリストやマップをつくる、それを公表するという仕組みがなくなります。 今後、発熱などの症状が出て、医療機関へ受診を希望する場合は、かかりつけやお近くの医療機関にご相談いただき受診するようお願いいたします。 続いて、変わらないことの1つめ、後遺症に関してです。 新型コロナの後遺症について、相談や外来対応が可能な医療機関については、引き続き東京都や世田谷区のホームページで公表いたします。 今後も、コロナの後遺症にお困りの場合については、東京都や世田谷区のホームページをご参照いただき、医療機関へご相談ください。どこに相談したらよいかわからない、という場合は世田谷保健所 感染症対策課までお電話にてご相談ください。 次に、変わらないことの2つめ、基本的な感染対策についてです マスクの着用などの感染対策は、個人の判断に委ねられることになります。 手洗いや換気などの対策は、新型コロナの特徴を捉えた基本的な感染対策として、予防効果が期待できますので、今後も場面に応じて各自の判断で実施してください。 ここまでご覧いただき、ありがとうございました。 最後に、3月31日をもって、これまであった新型コロナウイルス感染症に関する制度の多くが終了となりますが、ウイルスの性質が変わるわけではありません。 今後も感染の拡大状況などに応じて、各自で対策を講じていただくなど、引き続き、感染拡大の防止にご協力をお願いいたします。