別紙1 (仮称)せたがやインクルージョンプラン 世田谷区障害施策推進計画(素案)に対するパブリックコメントの意見概要及び区の考え方 音声版 計画名称に関すること2件    1カタカナ英単語による表現を控えていただきたい。「インクルージョン」「コンセプト」「ライフステージ」「メンタルヘルス」「アクセス」「インクルーシブ」といった表現は、感心しない。日本語で明解な表現を心がけて欲しい。この中でも特に「インクルージョン」「インクルーシブ」は頂けない。区民の理解を求める文章の中では、曖昧さをできるだけ排除した読解を導けるよう、ちゃんとした日本語表現をお願いします。 区の考え方 近年、多様な人々が、それぞれの生き方を尊重され、排除されることなく、同じ社会の一員として受け入れられるインクルージョンの考え方が、これまで以上に大切となっていることから、区の障害福祉に関する計画の名称を「インクルージョンプラン」としたいと考えています。インクルージョンという言葉や考え方が広まるよう、今後とも努めてまいります。 2カタカナ語の呼称は、わかりづらいです。インクルージョンとしながら、殆ど精神的・身体的な障害者だけを対象としていますが、シングルマザー、寡婦、寡夫、両親のいなくなった子ども、収入の極端に少ない者、ホームレス、あるいはいじめ対象者など、社会的弱者すべてを支えるのがインクルージョンという言葉だと思います。 区の考え方 近年、多様な人々が、それぞれの生き方を尊重され、排除されることなく、同じ社会の一員として受け入れられるインクルージョンの考え方が、これまで以上に大切となっていることから、区の障害福祉に関する計画の名称を「インクルージョンプラン」としたいと考えています。インクルージョンという言葉や考え方が広まるよう、今後とも努めてまいります。 計画の基本的な考え方に関すること 20件 1計画における「障害者」の表記について、「障がい者」と記載すべきである。 区の考え方 区では、本計画及び令和5年1月に施行した「世田谷区障害理解の促進と地域共生社会の実現をめざす条例」に基づき、障害は当事者の心身機能の制約だけではなく、取り巻く社会環境の側にもあるという「障害の社会モデル」の考え方を基本として、心身の機能に障害のある方だけでなく、多くの区民が、互いの多様性を尊重し、異なる価値観を認め合い、共に暮らし続けることができるインクルーシブな地域共生社会の実現をめざすこととしております。また、障害の社会モデルの考え方は、国の障害者基本法にも定められており、区としては、「障害」の表記について、法令や制度等の表記に合わせ、「障害」という表記を使用しております。文言の使い方については、国等の今後の動向にも留意してまいります。 2計画における「障害」の対象者は、身体的な障害者を意味するのか、又は精神的な障害者を含むのか、それとも両者を含むのかが不明である。障害者について、身体的障害者と精神的障害者、さらには両障害を抱えている者が対象であることを、明確にすべきであり、また、そうした方が分かりやすいと考えるがどうか。 区の考え方 「世田谷区障害理解の促進と地域共生社会の実現をめざす条例」では、「障害」を「身体障害、知的障害、精神障害(発達障害及び高次脳機能障害を含む。)、難病その他の心身の機能の障害をいう。」と定めております。本計画においては、この条例を踏まえた施策を位置付けてまいります。 3この計画の「インクルージョン」という考え方は、精神的障害者をサポートする制度である「成年後見制度」の「ノーマライゼーション」という考え方と類似しており、この計画のインクルージョンは、ノーマライゼーションと同じなのか。 区の考え方 令和6年度からの計画の名称に使用している「インクルージョン」については、多様な人々が、それぞれの生き方を尊重され、排除されることなく、同じ社会の一員として受け入れられるという考え方に基づいています。現在(令和3年度から令和5年度まで)の計画の名称には「ノーマライゼーション」を使用していますが、障害のある人もない人も区別されることなく、互いに支え合い、地域で豊かに暮らしていける社会をめざすノーマライゼーションの考え方を継承しながら、近年増加している複雑・複合化する課題への対応や、地域共生社会に関する社会状況の変化等を踏まえ、全ての区民が個々の特性や経験を含めた多様性を尊重し、その存在と価値観を相互に認め合い、誰一人取り残さないことをめざすため、計画の名称に「インクルージョン」という言葉を使用しています。 4計画の中に「施策構築のための3つの視点」が掲げられており、その中の「@当事者参加 当事者の意思決定支援や主体的な参加を考慮しているか。」という記載がある。この点は、成年後見制度の理念の中の「自己決定(権)の尊重」という考え方と共通している。成年後見制度の対象者は、判断力が低下したものを対象として後見人等がサポートする制度であるが、身体的障害者に対する意思決定支援と精神的障害者に対する自己決定の尊重は同一に論じられないため、それぞれについて分けて記載すべきではないかと考えるがどうか。 区の考え方 本計画における施策展開の考え方に、視点の1つとして「当事者参加」を設定しており、そのためには、当事者の意思決定支援や主体的な参加を考慮すること大切です。ご指摘のとおり、意思決定支援と自己決定の尊重は分けて考えるものであり、実際の支援にあたっては、個々の状況等に応じて適切に対応していくものと考えます。 5計画内の取組について、単に「障害」と掲げられているだけであり、その取組は、身体的障害者あるいは精神的障害者、いずれの取組であるのか不明である。両者は、異なる取組が必要になるので、両者を分けて、それぞれの「計画」、「基本理念」、「行政コンセプト(支援者の行動の基本的な考え方)」、「施策構築の視点」、「重点取組」等を掲げれば、全体の内容がより明瞭になると考える。 区の考え方 「世田谷区障害理解の促進と地域共生社会の実現をめざす条例」では、「障害」を「身体障害、知的障害、精神障害(発達障害及び高次脳機能障害を含む。)、難病その他の心身の機能の障害をいう。」と定めております。本計画では、基本理念や行動コンセプト、施策展開の考え方等について、障害種別で分けずに、広く捉えて考えてまいります。 6冒頭の導入部に「障害福祉サービス等のサービス量等を定めます。」との文章があるが、「量」と言うからには、「単位」があると思われるが、不明瞭である。明解な表現に改めていただきたい。 区の考え方 今回公表した案の第4章「5.成果目標等」において、国が示す「障害福祉サービス等の基本的な指針」やこれまでの区の実績等を踏まえた具体的な目標を設定し、記載しております。 7基本理念の冒頭部分に「障害のある人もない人もお互いの人格や個性を尊重して」という表記がありますが、この「障害のある人もない人も」という表記は、「障害のある人」と「障害のない人」の2者が対立した概念で存在するというイメージを強く感じます。どのような障害のある方であっても地域社会が包摂するという意味合いを込め、当該部分を「どのような障害があっても その人の人格や個性が尊重され」という表記に修正していただきたいと考えます。 区の考え方 本計画では地域共生社会の基本的な概念である「社会的包摂」の実現をめざすため、障害のある人のみならず障害のない人に対しても、生活のあり方を自ら選択・決定することができる状態とするための施策を推進していくことを明示する意図で「障害のある人もない人も」という表現を使用しています。 8「計画策定の背景」あるいは「基本理念」の中で、「障害者における自立生活」の障害者自身による取組みの歴史的経緯とその有用性、結果として何人もの重度障害者が24時間の他人介助を入れながら世田谷の地域の中で一人暮らし等の自立生活を送っている事実、それを世田谷区は行政として支援してきた事実を明記してください。 区の考え方 本計画では、基本理念に記載する「住み慣れた地域で支えあい選択した自分らしい生活を安心して継続できる社会の実現」をめざし、障害者の自立生活の支援も含め、施策に取り組んでまいります。 さらに、「第4章 施策の取組」「61.希望する暮らし方を支える体制の強化」において自立生活の状況や一人暮らしを含めた希望する暮らしを選択できるよう地域の関係機関が連携する体制を強化する旨、明記しております。 9法律はどうあれ、障害は障がい又は障碍にして欲しいです。 区の考え方 区では、本計画及び令和5年1月に施行した「世田谷区障害理解の促進と地域共生社会の実現をめざす条例」に基づき、障害は当事者の心身機能の制約だけではなく、取り巻く社会環境の側にもあるという「障害の社会モデル」の考え方を基本として、法令や制度等の表記に合わせ、「障害」という表記を使用しております。文言の使い方については、国等の今後の動向にも留意してまいります。 10せたがやインクルージョンプランに性的マイノリティについての記述がないことに疑問をもちました。性的マイノリティの当事者はどの年代にも存在し、区民として生活をしています。全ての計画に性的マイノリティが障害当事者としても存在するということを念頭に計画を進めてください。 区の考え方 いただいたご意見もふまえ、本計画が主に寄与するSDGsのゴールに「5 ジェンダー平等を実現しよう」を加えるとともに、ジェンダーに配慮した記載も盛り込み、計画策定を進めてまいります。 11性的マイノリティは子どものころからの差別や偏見、いじめなどにより精神障害を患うケースが少なくありません。自殺率の高さが精神疾患者数の多さを物語っているように思います。複合的な課題を抱える方に対する相談支援 【重点2】(p62)にダブルマイノリティである性的マイノリティを明確化してください。 区の考え方 いただいたご意見もふまえ、本計画が主に寄与するSDGsのゴールに「5 ジェンダー平等を実現しよう」を加えるとともに、ジェンダーに配慮した記載も盛り込み、個別施策を進めてまいります。 12世田谷区地域保健福祉審議会委員名簿(p111)を見ると、障害当事者がいるのかどうか不明ですが、「本計画は、当事者を中心として、区、事業者、関係機関、障害者団体等が協力・連携して推進します。」(p105)で書いてあるように当事者が中心のように思えません。「私たちのことを私たち抜きで決めないで」という障害者の権利条約の理念をどこに反映させているのか、どうやって当事者中心で行っているのか、お知らせください。 区の考え方 本計画の策定にあたっては、区の障害者福祉に係る施策を総合的かつ計画的に推進するために「世田谷区地域保健福祉審議会」の部会として設置している「世田谷区障害者施策推進協議会」において複数の障害当事者委員に参画いただき、ご意見をいただきながら策定に向けた検討を進めております。 13「計画策定の背景」あるいは「基本理念」の中で、何人もの重度障害者が24時間の他人介助を入れながら世田谷の地域の中で一人暮らし等の自立生活を送っている事実、それを世田谷区は行政として支援してきた事実を明記してください。 区の考え方 本計画では、基本理念に記載する「住み慣れた地域で支えあい選択した自分らしい生活を安心して継続できる社会の実現」をめざし、障害者の自立生活の支援も含め、施策に取り組んでまいります。 さらに、「第4章 施策の取組」「61.希望する暮らし方を支える体制の強化」において自立生活の状況や一人暮らしを含めた希望する暮らしを選択できるよう地域の関係機関が連携する体制を強化する旨、明記しております。 14世田谷区が、ダイバーシティーとインクルージョンを促進しようとする視点に立つことは、大規模な人口を抱える自治体として大変望ましいことだと思います。今回のプランは、障害のある人を念頭に多様性を考えているようですが、LGBTQや国籍などのルーツについても積極的に多様性を認めた視点が求められるのではないでしょうか。ノーマライゼーションという言葉には違和感があったので、インクルージョンという言葉になったのはよいことだと思いました。障害者権利委員会による日本政府の勧告などが指摘されているのは、評価できると思います。区には、日本政府の考えるよりも先を見据えたダイバーシティーとインクルージョンを促進するような施策の立案と実施を望みます。 区の考え方 いただいたご意見もふまえ、引き続き計画策定に取り組んでまいります。 15全体を通して「多様な性とセクシュアリティ」に配慮した視点が足りない。 区の考え方 いただいたご意見もふまえ、本計画が主に寄与するSDGsのゴールに「5 ジェンダー平等を実現しよう」を加えるとともに、ジェンダーに配慮した記載も盛り込み、計画策定を進めてまいります。 16全体をとおして「ジェンダーの視点」が足りないように感じます。具体的には以下の3点について、保健や福祉の分野をこえて人権や教育に配慮した視点を計画に入れてほしいです。 1.「多様な性とセクシュアリティ」 2.「包括的性教育」 3.「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」 区の考え方 いただいたご意見もふまえ、本計画が主に寄与するSDGsのゴールに「5 ジェンダー平等を実現しよう」を加えるとともに、ジェンダーに配慮した記載も盛り込み、個別施策を進めてまいります。 17LGBTQ(性的少数者)と性的多数者の方との共生も重要な課題であるとして取り上げていただきたいと思います。LGBTQ(性的少数者)についての章を計画の中に新たに設けて下さい。 区の考え方 いただいたご意見もふまえ、本計画が主に寄与するSDGsのゴールに「5 ジェンダー平等を実現しよう」を加えるとともに、ジェンダーに配慮した記載も盛り込み、計画策定を進めてまいります。また、新たな章立てにつきましては、「世田谷区多文化共生プラン」等の他計画との調整も含めて検討が必要となるため、次期計画策定に向け参考とさせていただきます。 18医療的ケア児(者)と並び、強度行動障害児(者)を明記した施策をお願いいたします。 区の考え方 「強度行動障害児(者)への支援施策」については、いただいたご意見や国が示す方針も踏まえ、区としての方向性について検討してまいります。 19基本理念の内容に賛成です。けれども、理念に沿った社会の実現には、インクルーシブ教育が生かされることが要として重要だという考え方を明記することが肝腎ではないでしょうか。 区の考え方 区として計画の基本理念及び地域共生社会の実現のためには「インクルーシブ教育の推進」は重要であると考えており、それに向けて「インクルーシブ教育推進に向けた土台づくり」を重点的な取り組みに位置づけています。 20「当事者の選択を支える」とありますが、この件に関しては、幼稚園、保育園時代から障害のある子もない子どもも、同じ場でお互いがお互いを知り合っていく方が支援を支える基礎ができるのではないでしょうか。 区の考え方 「当事者の選択を支える」ための支援などを行っていただくために、幼少期から障害の有無や障害種別にかかわらず、障害理解の促進を行っていくことは重要であると考えております。いただいたご意見もふまえ、今後の取り組みについて検討してまいります。 「基本目標1 障害に対する理解の促進及び障害を理由とする差別の解消」 に関すること 11件 「中項目(1)理解する」について 7件 1学生のころ障害に対する自認がなかったので周りには理解されず、生きづらさを感じていたけど、理由が分からなかった。子供たちに当事者が出向いて話をすることで、色々な気づきが生まれるのではないか。 区の考え方 本計画の基本理念である「地域共生社会の実現」をめざすため、障害に対する理解を促進する取り組みは非常に重要であると考えています。現在区では小学生を対象として、聴覚障害に対する理解の促進を目的とした手話講師派遣事業や、差別解消に関する出前講座などを実施しているところですが、いただいたご意見もふまえ、今後の取り組みについて検討してまいります。 2子供たちへの教育。障害を持っている子供が地域で安心して生活できるために子供どうしのつながりをつくる。近所づきあいも含める。児童館での交流ができるように。 区の考え方 本計画の基本理念である「障害のある人もない人もお互いの人格や個性を尊重して、住み慣れた地域で支えあい自分らしい生活を安心して継続できる社会の実現」をめざすためには、子どもたちの障害理解を進めていくことも非常に重要であると考えております。いただいたご意見もふまえ、今後の取り組みについて検討してまいります。 3重点取組3、7について、狭い意味の関係者だけにとどまらず、障害に対する理解を促す仕組みが必要だと思います。 区の考え方 本計画の基本理念である「地域共生社会の実現」をめざすため、広く障害に対する理解を促進する取り組みは非常に重要であると考えています。いただいたご意見もふまえ、今後の取り組みについて検討してまいります。 4相互理解について、当事者と出会う接点がなかなか無く、改めて出会うと少し素直に対することができないかもしれないため、まず当事者と出会う場が必要ではないか。 区の考え方 本計画でめざす地域共生社会の実現においても、SDGsの達成においても、一人ひとりの違いを認め合い、受け入れることは「インクルーシブ社会」の重要な要素であり、障害者が、住み慣れた地域で自分らしく、安心して暮らすには、そうした周囲の理解と受け入れによる包容ある地域づくりが必要です。そのため、いただいたご意見もふまえ、障害者や障害に対する理解を区民全体で深められるよう交流の機会を充実させるための施策に取り組んでまいります。 5「障害理解促進・差別解消」について、障害の社会モデルの考え方や障害者等への接し方について多様な方法による周知が必要ではないか。テレビ番組で障害のある方のアート力を見て感動することがある。生活の日常を映像にして発信することも一つの方法と思う。 区の考え方 障害理解促進や差別解消の普及啓発にあたり、身近な生活の中など様々な場面で、障害に触れる・知る機会があることは非常に重要であると考えています。「世田谷区障害理解の促進と地域共生社会の実現をめざす条例」に基づき、いただいたご意見もふまえ、今後の障害理解促進や差別解消に関する普及啓発の取り組みを検討してまいります。 6小学校総合学習の授業や社会福祉協議会の福祉体験、区職員に対する福祉体験研修等で聴覚障害の理解のための手話の講習や車椅子体験と並び、知的障害理解のための理解啓発の取り組みも入れてください。 区の考え方 障害理解の促進にあたっては、身体障害に限らず幅広く理解を進めることが重要であると考えております。現在、令和4年度に施行された「世田谷区障害理解の促進と地域共生社会の実現をめざす条例」についてのパンフレットの作成を進めておりますが、幅広く理解を促すような内容とする予定です。知的障害に関する理解啓発についても、いただいたご意見もふまえ、今後の取り組みについて検討してまいります。 7インクルーシブ社会の実現に向けては、周囲の人たちの理解浸透もさることながら、学校、職場や社会生活の場において、障害の有無や障害種別にかかわらず、誰もが自然に参画できている状態が目指すべき姿といえます。また、社会の中に障害者が参画することにより、一層周囲の人たちの障害に対する理解が増すことも期待できます。 区の考え方 ご意見をいただいているとおり、社会の中に障害者が参画することで周囲の人間の障害への理解が増すことだけでなく、周囲も豊かな時間を見い出すことができることも、インクルーシブ社会において非常に重要な効果であると考えております。区ではインクルーシブな地域共生社会の実現をめざして令和4年度に「世田谷区障害理解の促進と地域共生社会の実現をめざす条例」を制定しました。この条例に基づき、地域共生社会に向けた取り組みを進めてまいります。 「中項目(2)守る」について 4件 1「(2)守る。当事者を権利侵害から守る。」において、成年後見制度の記載については、「障害者の権利に関する委員会 第27会期 日本の第1回政府報告に関する総括所見」(「国連勧告」)では「意思決定を代行する制度を廃止する観点から、全ての差別的な法規定及び政策を廃止し、全ての障害者が、法律の前にひとしく認められる権利を保障するために民法を改正すること。」と勧告されていることに留意してください。 区の考え方 2022年、国連による勧告が行われ、日本の障害者政策の未解決な課題が明らかになりました。そのひとつとして、成年後見制度について精神障害者、知的障害者の法的能力の制限のあり方が懸念され、「意思決定を代行する制度を廃止する観点から、全ての障害者が、法律の前にひとしく認められる権利を保障するために民法を改正すること」が勧告されました。 障害の有無にかかわらず、本人の意思決定は最大限尊重され、その権利を擁護し、支援する制度が求められていると考えています。 現行の成年後見制度の見直しは民法の改正を伴うものになりますが、本人の意思決定を尊重し、その支援ができるようできる限り改善するようにしていきます。 2区は「成年後見制度の利用促進」と言っていますが、国連の勧告にもあるように非常に問題がある制度で、意思を表明できない無能力者ということが前提で終生無権利状態に置かれ、後見人はその代理人ですから、ある意味ブラックボックスで、親族であっても何も文句は言えません。当然後見人を変更したり辞任してもらうことなど誰にもできません。区はこのような側面にも目を向けるべきです。 区の考え方 2022年、国連による勧告が行われ、日本の障害者政策の未解決な課題が明らかになりました。そのひとつとして、成年後見制度について精神障害者、知的障害者の法的能力の制限のあり方が懸念され、「意思決定を代行する制度を廃止する観点から、全ての障害者が、法律の前にひとしく認められる権利を保障するために民法を改正すること」が勧告されました。 障害の有無にかかわらず、本人の意思決定は最大限尊重され、その権利を擁護し、支援する制度が求められていると考えています。 現行の成年後見制度の見直しは民法の改正を伴うものになりますが、本人の意思決定を尊重し、その支援ができるようできる限り改善するようにしていきます。 3成年後見制度の記載については、国連勧告では「2022年3月に閣議決定された、第二期成年後見制度利用促進基本計画」に対して懸念が表明され、「意思決定を代行する制度を廃止する観点から、全ての差別的な法規定及び政策を廃止し、全ての障害者が、法律の前にひとしく認められる権利を保障するために民法を改正すること。」と勧告されていることに留意し、「後見人制度及び信託制度を許可する法律を見直し、代理人による意思決定制度を、個人の自律、意思及び選好を尊重した支援付き意思決定に置き換える法律と政策を開発する行動を起こす必要がある」ことが課題である旨は明記してください。 区の考え方 2022年、国連による勧告が行われ、日本の障害者政策の未解決な課題が明らかになりました。そのひとつとして、成年後見制度について精神障害者、知的障害者の法的能力の制限のあり方が懸念され、「意思決定を代行する制度を廃止する観点から、全ての障害者が、法律の前にひとしく認められる権利を保障するために民法を改正すること」が勧告されました。 障害の有無にかかわらず、本人の意思決定は最大限尊重され、その権利を擁護し、支援する制度が求められていると考えています。 現行の成年後見制度の見直しは民法の改正を伴うものになりますが、本人の意思決定を尊重し、その支援ができるようできる限り改善するようにしていきます。 4成年後見人制度は国連勧告より意思決定を代行する差別的制度との勧告がされていることに留意すること 。 区の考え方 2022年、国連による勧告が行われ、日本の障害者政策の未解決な課題が明らかになりました。そのひとつとして、成年後見制度について精神障害者、知的障害者の法的能力の制限のあり方が懸念され、「意思決定を代行する制度を廃止する観点から、全ての障害者が、法律の前にひとしく認められる権利を保障するために民法を改正すること」が勧告されました。 障害の有無にかかわらず、本人の意思決定は最大限尊重され、その権利を擁護し、支援する制度が求められていると考えています。 現行の成年後見制度の見直しは民法の改正を伴うものになりますが、本人の意思決定を尊重し、その支援ができるようできる限り改善するようにしていきます。 「基本目標1 障害に対する理解の促進及び障害を理由とする差別の解消」 に関すること 11件 「中項目(1)理解する」について 7件 1学生のころ障害に対する自認がなかったので周りには理解されず、生きづらさを感じていたけど、理由が分からなかった。子供たちに当事者が出向いて話をすることで、色々な気づきが生まれるのではないか。 区の考え方 本計画の基本理念である「地域共生社会の実現」をめざすため、障害に対する理解を促進する取り組みは非常に重要であると考えています。現在区では小学生を対象として、聴覚障害に対する理解の促進を目的とした手話講師派遣事業や、差別解消に関する出前講座などを実施しているところですが、いただいたご意見もふまえ、今後の取り組みについて検討してまいります。 2子供たちへの教育。障害を持っている子供が地域で安心して生活できるために子供どうしのつながりをつくる。近所づきあいも含める。児童館での交流ができるように。 区の考え方 本計画の基本理念である「障害のある人もない人もお互いの人格や個性を尊重して、住み慣れた地域で支えあい自分らしい生活を安心して継続できる社会の実現」をめざすためには、子どもたちの障害理解を進めていくことも非常に重要であると考えております。いただいたご意見もふまえ、今後の取り組みについて検討してまいります。 3重点取組3、7について、狭い意味の関係者だけにとどまらず、障害に対する理解を促す仕組みが必要だと思います。 区の考え方 本計画の基本理念である「地域共生社会の実現」をめざすため、広く障害に対する理解を促進する取り組みは非常に重要であると考えています。いただいたご意見もふまえ、今後の取り組みについて検討してまいります。 4相互理解について、当事者と出会う接点がなかなか無く、改めて出会うと少し素直に対することができないかもしれないため、まず当事者と出会う場が必要ではないか。 区の考え方 本計画でめざす地域共生社会の実現においても、SDGsの達成においても、一人ひとりの違いを認め合い、受け入れることは「インクルーシブ社会」の重要な要素であり、障害者が、住み慣れた地域で自分らしく、安心して暮らすには、そうした周囲の理解と受け入れによる包容ある地域づくりが必要です。そのため、いただいたご意見もふまえ、障害者や障害に対する理解を区民全体で深められるよう交流の機会を充実させるための施策に取り組んでまいります。 5「障害理解促進・差別解消」について、障害の社会モデルの考え方や障害者等への接し方について多様な方法による周知が必要ではないか。テレビ番組で障害のある方のアート力を見て感動することがある。生活の日常を映像にして発信することも一つの方法と思う。 区の考え方 障害理解促進や差別解消の普及啓発にあたり、身近な生活の中など様々な場面で、障害に触れる・知る機会があることは非常に重要であると考えています。「世田谷区障害理解の促進と地域共生社会の実現をめざす条例」に基づき、いただいたご意見もふまえ、今後の障害理解促進や差別解消に関する普及啓発の取り組みを検討してまいります。 6小学校総合学習の授業や社会福祉協議会の福祉体験、区職員に対する福祉体験研修等で聴覚障害の理解のための手話の講習や車椅子体験と並び、知的障害理解のための理解啓発の取り組みも入れてください。 区の考え方 障害理解の促進にあたっては、身体障害に限らず幅広く理解を進めることが重要であると考えております。現在、令和4年度に施行された「世田谷区障害理解の促進と地域共生社会の実現をめざす条例」についてのパンフレットの作成を進めておりますが、幅広く理解を促すような内容とする予定です。知的障害に関する理解啓発についても、いただいたご意見もふまえ、今後の取り組みについて検討してまいります。 7インクルーシブ社会の実現に向けては、周囲の人たちの理解浸透もさることながら、学校、職場や社会生活の場において、障害の有無や障害種別にかかわらず、誰もが自然に参画できている状態が目指すべき姿といえます。また、社会の中に障害者が参画することにより、一層周囲の人たちの障害に対する理解が増すことも期待できます。 区の考え方 ご意見をいただいているとおり、社会の中に障害者が参画することで周囲の人間の障害への理解が増すことだけでなく、周囲も豊かな時間を見い出すことができることも、インクルーシブ社会において非常に重要な効果であると考えております。区ではインクルーシブな地域共生社会の実現をめざして令和4年度に「世田谷区障害理解の促進と地域共生社会の実現をめざす条例」を制定しました。この条例に基づき、地域共生社会に向けた取り組みを進めてまいります。 「中項目(2)守る」について 4件 1「(2)守る。当事者を権利侵害から守る。」において、成年後見制度の記載については、「障害者の権利に関する委員会 第27会期 日本の第1回政府報告に関する総括所見」(「国連勧告」)では「意思決定を代行する制度を廃止する観点から、全ての差別的な法規定及び政策を廃止し、全ての障害者が、法律の前にひとしく認められる権利を保障するために民法を改正すること。」と勧告されていることに留意してください。 区の考え方 2022年、国連による勧告が行われ、日本の障害者政策の未解決な課題が明らかになりました。そのひとつとして、成年後見制度について精神障害者、知的障害者の法的能力の制限のあり方が懸念され、「意思決定を代行する制度を廃止する観点から、全ての障害者が、法律の前にひとしく認められる権利を保障するために民法を改正すること」が勧告されました。 障害の有無にかかわらず、本人の意思決定は最大限尊重され、その権利を擁護し、支援する制度が求められていると考えています。 現行の成年後見制度の見直しは民法の改正を伴うものになりますが、本人の意思決定を尊重し、その支援ができるようできる限り改善するようにしていきます。 2区は「成年後見制度の利用促進」と言っていますが、国連の勧告にもあるように非常に問題がある制度で、意思を表明できない無能力者ということが前提で終生無権利状態に置かれ、後見人はその代理人ですから、ある意味ブラックボックスで、親族であっても何も文句は言えません。当然後見人を変更したり辞任してもらうことなど誰にもできません。区はこのような側面にも目を向けるべきです。 区の考え方 2022年、国連による勧告が行われ、日本の障害者政策の未解決な課題が明らかになりました。そのひとつとして、成年後見制度について精神障害者、知的障害者の法的能力の制限のあり方が懸念され、「意思決定を代行する制度を廃止する観点から、全ての障害者が、法律の前にひとしく認められる権利を保障するために民法を改正すること」が勧告されました。 障害の有無にかかわらず、本人の意思決定は最大限尊重され、その権利を擁護し、支援する制度が求められていると考えています。 現行の成年後見制度の見直しは民法の改正を伴うものになりますが、本人の意思決定を尊重し、その支援ができるようできる限り改善するようにしていきます。 3成年後見制度の記載については、国連勧告では「2022年3月に閣議決定された、第二期成年後見制度利用促進基本計画」に対して懸念が表明され、「意思決定を代行する制度を廃止する観点から、全ての差別的な法規定及び政策を廃止し、全ての障害者が、法律の前にひとしく認められる権利を保障するために民法を改正すること。」と勧告されていることに留意し、「後見人制度及び信託制度を許可する法律を見直し、代理人による意思決定制度を、個人の自律、意思及び選好を尊重した支援付き意思決定に置き換える法律と政策を開発する行動を起こす必要がある」ことが課題である旨は明記してください。 区の考え方 2022年、国連による勧告が行われ、日本の障害者政策の未解決な課題が明らかになりました。そのひとつとして、成年後見制度について精神障害者、知的障害者の法的能力の制限のあり方が懸念され、「意思決定を代行する制度を廃止する観点から、全ての障害者が、法律の前にひとしく認められる権利を保障するために民法を改正すること」が勧告されました。 障害の有無にかかわらず、本人の意思決定は最大限尊重され、その権利を擁護し、支援する制度が求められていると考えています。 現行の成年後見制度の見直しは民法の改正を伴うものになりますが、本人の意思決定を尊重し、その支援ができるようできる限り改善するようにしていきます。 4成年後見人制度は国連勧告より意思決定を代行する差別的制度との勧告がされていることに留意すること 。 区の考え方 2022年、国連による勧告が行われ、日本の障害者政策の未解決な課題が明らかになりました。そのひとつとして、成年後見制度について精神障害者、知的障害者の法的能力の制限のあり方が懸念され、「意思決定を代行する制度を廃止する観点から、全ての障害者が、法律の前にひとしく認められる権利を保障するために民法を改正すること」が勧告されました。 障害の有無にかかわらず、本人の意思決定は最大限尊重され、その権利を擁護し、支援する制度が求められていると考えています。 現行の成年後見制度の見直しは民法の改正を伴うものになりますが、本人の意思決定を尊重し、その支援ができるようできる限り改善するようにしていきます。 「基本目標3 参加及び活躍の場の拡大のための施策」に関すること 36件 「中項目(12)望むワークスタイルを実現する」について 7件 1障害者の働く場を増やしてください。世田谷区において障害者雇用をしている特例こがいしゃは他の区に比べ非常に少ない状況です。世田谷区が行っている保護的就労の制度の拡充拡大をご検討ください。 また、障害を持っていても、合理的な配慮があれば、いろんな才能を発揮できる人がたくさん存在します。職種につきましても、様々なスキルを生かせるよう、増やして欲しいです。 区の考え方 区では、企業への障害理解の啓発と雇用促進を目的に、地域の産業団体、特別支援学校、ハローワークなどの団体が連携して「世田谷区障害者雇用促進協議会」を設置しており、企業向けの研修会やフォーラム等を開催しております。今後も当協議会の活動を通じて各企業の障害理解を深めていくとともに、障害者雇用の促進を推進してまいります。 保護的就労については外郭3団体にて実施しており、職員研修を実施しているほか、新規採用者募集の周知を強化するなど、事業の充実に向けて取り組んでいるところです。今後については、障害者総合支援法等の他の就労支援サービスとの役割分担やニーズなどを踏まえながら、検討を続けてまいります。 2就労等活躍の場の拡大についてせたJOBは訓練等と並行して働く場の体験ができる機会と思いますので、今後も拡大して多くの人に利用していただきたいです。 区の考え方 短時間就労など多様な働き方を支援する「せたJOB応援プロジェクト」については、本事業に協力していただける区内企業の開拓を行うとともに、企業の集まりである産業団体等とも連携し、事業のPRを行っているところです。令和6年4月から障害者雇用率制度(法定雇用率)における算定方法が変更となり、一部の方の週所定労働時間が現行の「20時間以上30時間未満」から「10時間以上20時間未満」に緩和されることで、障害のある方の就労環境についても改善される見通しです。せたJOBもこれを機にをさらなる拡大に向けて取り組みを続けてまいります。 3就労支援ネットワークの強化について、トランスジェンダーによることで就労を拒否されるケースや精神疾患を抱えるトランスジェンダーの就労支援について、就労支援員の研修が必要に思います。ぜひ、研修のプログラムに性的マイノリティの理解についての研修を明記してください。 区の考え方 いただいたご意見もふまえ、本計画が主に寄与するSDGsのゴールに「5 ジェンダー平等を実現しよう」を加えるとともに、ジェンダーに配慮した記載も盛り込み、個別施策を進めてまいります。 4世田谷区内で知的障害者が働く場を増やして欲しい。A型施設を作ってほしい。また、成人が通える、デイサービスを作って欲しい。 区の考え方 令和2年度に策定いたしました障害者施設整備等に係る基本方針において、特別支援学校からの卒業生の進路等の増え続ける生活介護、就労継続支援B型への施設需要への対応と、障害者の地域移行先としてのグループホームの整備等を重点課題に掲げ優先的に取り組んでおります。今後も、障害者数の推移や制度改正等、社会情勢を見極めながら、引き続き障害者が地域において自分らしく生活できるように施設整備を進めてまいります。 5保護的就労の拡大。働く意思もあり、能力もあるが、コミュニケーションの力が高くないなど、サポートがあれば働ける障害者はたくさんいると思います。 区の考え方 保護的就労については外郭3団体にて実施しており、職員研修を実施しているほか、新規採用者募集の周知を強化するなど、事業の充実に向けて取り組んでいるところです。今後については、障害者総合支援法等の他の就労支援サービスとの役割分担やニーズなどを踏まえながら、検討を続けてまいります。 6精神(発達)分野の障碍者雇用について、企業への導入支援のうたい文句で、「うまく使えば安く使える」みたいな文言がありますが、大変失礼だと思います。また、短時間でも毎日週5で来てほしいとかの求人が多く、閉口します。毎日同じ所へ通うのが向いている人もいるのでしょうが、ADHDで知能が通常より高い人間には、リモートワークや単発の仕事が向いているひとが多いと思います。能力はあるのに、正当に評価されない現状がおかしいと思うし、障碍者の雇用をいうときに「単純作業が得意」とか軽作業が向いてるなんて、根本から間違ってると思います。 区の考え方 いただいたご意見は関係所管と共有し、今後の取組の参考とさせていただきます。 7中度知的障害者でも就労できる特例こがいしゃや保護的就労を世田谷区内に増やしてほしいです。ジョブコーチを付け、支援があれば働く事ができる人がたくさんいます。職種も増やしてほしいです。 区の考え方 区では、企業への障害理解の啓発と雇用促進を目的に、地域の産業団体、特別支援学校、ハローワークなどの団体が連携して「世田谷区障害者雇用促進協議会」を設置しており、企業向けの研修会やフォーラム等を開催しております。今後も当協議会の活動を通じて各企業の障害理解を深めていくとともに、障害者雇用の促進を推進してまいります。 保護的就労については外郭3団体にて実施しており、職員研修を実施しているほか、新規採用者募集の周知を強化するなど、事業の充実に向けて取り組んでいるところです。今後については、障害者総合支援法等の他の就労支援サービスとの役割分担やニーズなどを踏まえながら、検討を続けてまいります。 「中項目(13)みんなで学ぶ・楽しむ・考える」について 29件 1子供が療育に通っているが、エビデンスベースドの療育が圧倒的に少ないように感じる。課題が明確で、そこに対しての成果や成長をしっかり追えたり、応用行動分析学など理論に基づき効果の認められているものを推進してほしいと思う。応用行動分析に基づく訪問セラピーなどは受給者証対象外であるがそこへの助成も求める。 区の考え方 区では、「障害児通所施設等の整備の基本的な考え方」を整理して、通所施設の開設時には、療育プログラムや人員配置、安全対策等に関する助言や聞き取り等を実施し、開設後も施設への巡回訪問や人材育成の支援等、療育の質の維持や向上に向けて取り組んでおります。いただいた療育に関するご意見については、通所施設の連絡会等で共有し、今後の参考にさせていただきます。 2幼稚園で合理的配慮を受けられなかった、転園した、入園を諦めたケースが身近で数件あった。障害のある子どもに必要な合理的配慮を求める。スクールシャドウのような形でしっかりとトレーニングされた人材が加配につきそれを療育の一環とすることは難しいのであろうか。また保護者へのケアが薄く、子供の発達、将来への悩みを多く抱えている保護者がたくさんいる。障害者の進路や将来に関する情報や継続的に支援してくれる区の担当者などもっとつながり関わりを増やしていけないか。 区の考え方 教育委員会では、区立幼稚園・区立認定こども園に入園した配慮を必要とする園児に対して、心理教育相談員等による就園相談を行い、職員の加配が必要と判断した場合に園児に対して介助人材の加配を行っております。加えて、配慮を必要とする園児へよりきめ細かい対応を行えるよう研修の実施、児童発達支援施設等の専門指導員と一緒に対象園児の様子を観察し、その後職員へのアドバイスや意見交換等を行う巡回技術援助指導、保育所等訪問支援の受け入れを行っております。 また、各園では未就園児の会などを開催し、子育て家庭が園の職員や他の保護者と情報共有できる場を設けております。 保護者の子育てに関する不安を和らげるための手助けとなるように、子育て支援に関する周知を強化してまいります。 3就学に関してはインクルーシブと言いながら支援級に障害のある子どもを分けている。個々のケースはあると思うが基本を原学級主義にすべきだ。原学級の中で当然サポートする職員が必要だと思う。正しい知識と理論、方略を用いなければ問題行動が勃発し、同じ空間で過ごすことが難しくなると思う。そういった面でも海外の事例を参考にエビデンスに基づく支援や介入を求める。また子供たちの偏見を生むことがないよう早期から障害児と関わる機会を持ち相互理解を深めていただきたいと思う。 区の考え方 教育委員会では、障害や発達の特性のある児童・生徒の教育のため、どのような支援が望ましいか等を保護者の方と一緒に考える就学相談を実施しております。就学相談では、通常の学級、特別支援学級及び特別支援学校における指導内容や方法、教育環境等に関する情報についてもわかりやすく提供し、多様な選択肢のもと、お子さんや保護者の意向を最大限に尊重し、共に、お子さんが実りのある学校生活を安心して送ることを考えるようにしております。 支援については、お子さんの状況や学級により、学校包括支援員、特別支援学級支援員および学校生活サポーターにより、配慮が必要なお子さんに対する支援を行っており、研修等を通じて、資質や支援に関する向上を図っております。 子どもたち同士の関わりについては、通常の学級と特別支援学校に在籍する児童・生徒との副籍交流、特別支援学級に在籍する児童・生徒との交流学習を通じて、関わりあう時間を設けております。さらに、障害福祉部と連携し、区立小学校4年生向けに障害者に対する理解や合理的配慮の提供等について記載したパンフレットの配付や、学校からの希望により出前講座を実施しています。 4じゅう点施策に、発達障害児支援を入れていただきたいです。げんきやすまいるルームなど、既に整備されている部分はありますが、それぞれの連携や、進学に関する支援、働く親への支援など、拡大の余地があると思います。 区の考え方 本計画における「重点的な取組み」は、各種協議会におけるこれまでの議論、障害者(児)実態調査、庁内ヒアリング、国連勧告等に基づき、7項目に絞って設定しています。いただいた「発達障害児支援」に関する個別の施策については「第4章 施策の取組」において記載しており、これらに基づき施策を展開、検討してまいります。 5言語療法士の数を増やして、言語発達が遅れている発達障害の子どものフォローを更に伸ばして欲しい。 区の考え方 いただいたご意見は関係所管と共有し、今後の取組の参考とさせていただきます。 6インクルーシブ教育を健常者児童やその保護者が拒否できる仕組みを必ず導入してほしい。個人的な経験として障害児に不愉快なことをされた経験があり、子供には関わらせたくないため。 区の考え方 条例の主旨を踏まえたインクルーシブな地域共生社会の実現に向けては、住み慣れた地域の学校で、共に学び、共に育つインクルーシブ教育を推進し、次世代を担う子どもたちが、互いに理解を深め、互いに支えあい、多様性を尊重する意識を育むことが重要であると考えております。同時にそれぞれの子どもたちが安心して学べる環境も整える必要があり、個別の教育ニーズに応じた合理的な配慮をしてまいります。 7「背景・課題」の項目で「インクルーシブ教育の充実に向け、・・・区立学校の通常学級に在籍し、支援を必要としている児童・生徒へ合理的な配慮を行う基準が定まっていないことが課題となります。」とありますが、合理的配慮は「合理的配慮は、一人一人の障がいの状態や教育的ニーズに応じて、個別に決定対応されるもの」なので、基準を定めて一律に提供するものではありません。 区の考え方 いただいたご意見もふまえ、文章を修正させていただきました。 8「取組の方向性」の項目で、「すべての子どもがより安心して学べる環境の実現を目指すためのインクルーシブ教育ガイドラインを策定」とありますが、その場が「通常学級」であることを明記し、「すべての子どもが通常学級で安心して学べる環境の実現」等としてください。 区の考え方 いただいたご意見もふまえ、計画内の文言の使い方等について引き続き精査してまいります。 9「参加及び活躍の場の拡大のための施策」の項目で「学校教育においては、一人ひとりの特性に応じた個別最適な学習環境の充実とともに、共生社会に向けたインクルーシブ教育を実現する」とありますが、「特性に応じた個別最適な学習環境の充実」は国連勧告で批判されている「特別支援教育」につながる表現だと思いますので、「一人ひとりの求めに応じた合理的配慮を提供し、共生社会に向けた」等の表現にするか、または「一人ひとりの特性に応じた個別最適な学習環境の充実とともに、」を削除する等の修正をしてください。 区の考え方 いただいたご意見もふまえ、文章を修正させていただきました。 10自分から福祉に繋がろうとポジティブに考える人はあまりいない。実際には病院に繋がっていない人もいる。自分も通院当初は自立支援医療のことを知らないで通院していた。使える資源も分からなかった。病院の説明だけではわからないから、通院を始めたばかりの人へのアプローチや助言をピアサポーターで行うことはどうか。診察待ちの時間とかに声をかけたり、ピアサポーターのチラシを病院の受付に置いたりするのはどうか。 さらに困り事の対応だけではなく、余暇活動もピアサポーターと一緒に行えるとよい。 区の考え方 サービスや支援につながりにくい方への支援や情報発信は課題であり、障害者やその家族にとって必要な情報、希望する情報が得られるようにする必要があると認識しております。 いただいたご意見もふまえ、医療機関をはじめ、地域における様々な機関、ばにおいて当事者、ピアサポーターの経験、力をを生かした協同、活躍の機会の拡充を進めてまいります。 11病院に入院していた経験のある者として、病院のカンファレンスにピアサポーターも参加したい。訪問看護の時間とか回数がどれだけ必要か、当事者だからこそ助言できることがある。さらに診察に一人で行けない人もおり、治療を中断した人もいるので、ピアサポーターが同行などをサポートできるとよい。 区の考え方 いただいたご意見もふまえ、医療機関をはじめ、地域における様々な機関、ばにおいて当事者、ピアサポーターの経験、力をを生かした協同、活躍の機会の拡充を進めてまいります。 12移動支援にピアサポーターがいてもいいのではないか。 区の考え方 移動支援事業につきましては、サービスの質や安全性を担保するため、要綱にて従事者の資格要件を定めています。現時点では資格要件の変更の予定はありません。 13ピアサポーターをどのように活かすか、まだまだ社会的な認知度は低い。世田谷区精神障害者ピアサポーター養成・活躍支援事業も先がわからない。活動できる場所がもっと増えてほしい。 区の考え方 障害のある当事者同士が自身の持つ経験を生かしながら活動するピアサポーターについては、国の障害福祉サービスにおいても制度化される等、その有効性や必要性が明示されてきていますが、未だ社会的認知度は低いと認識しております。 「世田谷区精神障害者ピアサポーター養成・活躍支援事業」を効果的に展開しピアサポーターの養成と活躍先の開拓を進め、ピアサポーターについて普及啓発し、精神障害の当事者支援に効果的な役割を果たすことが可能なピアサポーターが活躍する地域づくりを進めてまいります。 14 32ページの「合理的配慮を行う基準が定まってないことが課題」は個々に対応すべきことなので、基準を決めてはいけない。 区の考え方 いただいたご意見もふまえ、文章を修正させていただきました。 15「障害理解教育の充実」というような「理解しなくてはいけない」という言葉は医学モデルの言葉。医者じゃないので、理解しなくてもつきあっていけるようにすることが大事。また、「取組の方向性」ーーすべての子どもがより安心して学べる環境の実現ーーだと分離する場も了解されるため「分離されない共に学べる環境」と入れる。「個別最適」という言葉は「共に学ぶ」教育の言葉ではなく、最小限に分離されているので全て取ること。さらに「笑顔で過ごせる環境の整備」とあるが、感情の種類を決められるのは不快。最後に分離教育は分離した社会を生む。フル?インクルーシブ教育は共に生きる社会の礎であることを明記すること。 区の考え方 いただいたご意見もふまえ、計画内の文言の使い方等について引き続き精査してまいります。 16重点取組6について、障害者が通常の学校を利用するという表現に違和感があります。インクルーシブな教育を推進するのであれば、通常の学校に行くのは当然のことなのではないでしょうか。 区の考え方 障害者の権利に関する委員会の日本の第1回政府報告に関する総括所見の、国による仮訳では「全ての障害のある児童に対して通常の学校を利用する機会を確保すること。」とあるため、このように記載しております。 17施策番号154大学などへの修学支援について、区内には大学が複数あるので、協力してもらいたいと思います。区内にある大学が、先進的な取組をすることで高等教育においてもインクルーシブな教育が促進されると思います。 区の考え方 いただいたご意見については、関係所管と共有し、また、大学等へ周知を行っていきたいと思います。 18施策番号159パラリンピックについて、パラスポーツの理解推進の必要性については同意しますが、オリンピックやパラリンピックを殊更に強調する必要性があるのでしょうか。 区の考え方 パラリンピックはメディアや社会的な関心の高い世界的なスポーツの祭典であり、パラリンピックの普及啓発の取り組みにより多くの人々に関心を持っていただくことで、障害に対する意識の変化や理解が深まり、共生社会の促進に寄与されると考えます。 19インクルーシブ教育推進に向けた土台作りについて、就学相談以前に、保護者の不安や心配事を事前にキャッチでき、支援級への進級の他にも複数の選択肢が提示できるとよい。できればオーダーメイドの教育確保が望ましい。 一方、誰もが共に学ぶことは理想だが、小学校中学年くらいから同級(普通級)の児童や保護者から学習の進め方等について不満が出てくると、当事者から聞いたことがある。インクルーシブ教育は、現行の教育の在り方を根底から考え直す機会ともなるのではないか。 区の考え方 現在、就学に対する情報については、ホームページを通じて情報を掲載しております。今後、インクルーシブ教育の推進に向けて、切れ目のない支援をより充実させていくために、就学に対する不安解消や情報提供の在り方について、検討してまいります。 また、今後、インクルーシブ教育について普及啓発を行い、インクルーシブ教育の理解促進を図ってまいります。 20インクルーシブ教育の充実に向け、現場を担う教職員に対し、支援や指導の実践事例などの情報が 不足している現状があります 。また、区立学校の通常学 級に在籍し、支援を必要としている児童・生徒へ合理的な配慮を行う基準が定まっていないことが課題となります。とありますが、合理的配慮は個々に対応されるものです。基準など定める必要なないと考えます。合理的配慮と個別支援は異なること。こちらを「区立学校の通常学級に在籍し、支援を必要としている児童・生徒に対する合理的な配慮が正しく理解されていないことが課題となります。」としてはいかがでしょうか。 区の考え方 いただいたご意見もふまえ、文章を修正させていただきました。 21すべての子どもがより安心して学べる環境の実現を目指すためのインクルーシブ教育ガイドラインを策定とありますが、これでは、安心して学べる環境が分離された場でも良しとされてしまう。子ども時代からいろいろの人と接することで、その人の特性を理解することで優勢思想に陥ることを少しでも防げることができます。 「すべての子どもが通常学級で安心して共に学べる環境の実現を目指すためのインクルーシブ教育ガイドラインを策定」としてはいかがでしょうか。 区の考え方 いただいたご意見もふまえ、計画内の文言の使い方等について引き続き精査してまいります。 22区立の普通級や支援学級に通う医療的ケア児(人工呼吸器含む)は支援学校に比べると児童数が少なく、直面している困難や課題の集約が難しいのではないか。福祉と教育が連携し、離職防止の観点から親の付き添い解消、当事者の意見を反映した医療的ケアガイドラインの作成を希望する。文科省の出している医療的ケアの対応に準じて策定していただきたい。 区の考え方 教育委員会と区では、現在、(仮称)学校等における医療的ケア実施ガイドラインの策定を進めております。いただいたご意見は策定の参考にさせていただきます。 23障害のあるなしで学ぶ場を分離されず、全ての子どもが同じ土俵で共に学び共に育つ権利のためにフルインクルーシブな教育の確保が必須です。国連で言われているインクルーシブの概念を保護者、先生、スクールカウンセラー、子どもに関わる全ての人が理解することが大切だと思います。 区の考え方 現在、教育委員会では、せたがやインクルーシブ教育ガイドラインの策定を進めており、インクルーシブ教育を推進してまいります。また、今後、インクルーシブ教育について普及啓発を行い、インクルーシブ教育の理解促進を図ってまいります。 24教育センターが世田谷区のインクルーシブ教育の推進拠点として専門家の講座や研修会など学ぶ場所として活用されるように明記して下さい。 区の考え方 いただいたご意見もふまえ、計画内の文言の使い方等について引き続き精査してまいります。 25「 インクルーシブな教育推進に向けた土台づくり」について、親御さんにとって教育・相談は重いハードルになっています。土台作りというからにはすぐに手をつけないというところですか。国連からはすでに厳しい判断をつきつけられました。インクルーシブ教育をいちにちでも早く始めることをお願いします。 区の考え方 現在、教育委員会では、せたがやインクルーシブ教育ガイドラインの策定を進めており、インクルーシブ教育を推進してまいります。また、今後、インクルーシブ教育について普及啓発を行い、インクルーシブ教育の理解促進を図ってまいります。 26 32ページ「支援を必要としている児童・生徒へ合理的な配慮を行う基準が定まっていないことが課題」という記載について、合理的配慮は各個人に対応されるべきものなので、基準を定めるべきではない。合理的配慮と個別支援は違う。区立学校の通常学級に在籍し、支援を必要としている児童・生徒に対する合理的な配慮を正しく理解することが課題である。 区の考え方 いただいたご意見もふまえ、文章を修正させていただきました。 27 50ページ「重点取組6 インクルーシブ教育推進に向けた土台づくり」の記載について、まず、すべての障害のある子が通常学級で共に学ぶインクルーシブ教育の実現やインクルーシブ教育を確保するための合理的配慮を保障し、教職員に対するインクルーシブ教育に関する研修の確保が求められている」とする。障害理解教育を「人権教育」とする。さらに区がめざすインクルーシブ教育の姿がめいきされていない。取り組みの方向性の表現が曖昧。「区が目指す全ての障害のある子が通常学級で学ぶインクルーシブ教育の姿を共有し」とする。 区の考え方 いただいたご意見もふまえ、計画内の文言の使い方等について引き続き精査してまいります。 28 83ページに記載の「114 教育相談の充実」について「センターがインクルーシブ教育推進の拠点となるよう、情報の発展等の充実を図る」を入れる。 区の考え方 いただいたご意見もふまえ、計画内の文言の使い方等について引き続き精査してまいります。 29 91ページ「3.参加及び活躍の場の拡大のための施策」について、障害者が社会の中で参画することは、全ての人がより豊かに生活できる社会の実現につながる。「全ての人々が豊かに生活できることが期待できます」を入れる。また、「一人ひとりの特性に応じた個別最的な学習環境の充実」は特別支援教育の内容なので、分離教育に進む可能性がある表現は削除するべき。 区の考え方 いただいたご意見もふまえ、計画内の文言の使い方等について引き続き精査してまいります。 「基本目標4 情報コミュニケーションの推進のための施策」に関すること 2件 「中項目(14)情報取得・発信手段を確保する」について 2件 1「情報コミニュケーション・アクセス手段の確保」について、障害を持った方の情報コミニュケーション・アクセス手段を区及び居住によっては、同じ建物の中の住人に把握してほしいと思います。 区の考え方 いただいたご意見につきましては、今後の施策の参考にさせていただきます。 2特に発語に問題がある障害者が入院した場合、医療者側と患者側の中間に介助者を介在させてほしい。そうすることで意思疎通が成立し、治療効果が上がると思う。 区の考え方 入院など環境が変わった場合も、障害の有無に関わらず意思疎通が円滑に行われるように、いただいたご意見もふまえ、検討してまいります。 既存のサービスに関すること(6件) 1 7つの重点取組にて「精神障害施策の充実」を取り上げている。しかしながら、心身障害者福祉手当では精神障害者は手当額が少なかったり、手当がない状態は不適切と考える。特に世田谷区は家賃などの生活費が高く精神障害者は困窮しているため、手当の支給が必要と考える。精神障害者手帳2級にも手当が支給されるよう要望したい。 区の考え方 区の心身障害者福祉手当は、東京都の条例をもとにした制度で、区では、平成29年4月から新たに区の独自財源で精神障害者に心身障害者福祉手当を支給するため、支給目的等について検討し、社会参加の難しい重度の方に支給することとし、精神障害者保健福祉手帳(以下手帳)1級のかたを対象といたしました。平成30年度以降、精神障害者施策の充実を図っているところであり、現時点では、画一的な経済的支援よりも、地域で自立した生活を目的として、一人ひとりに応じた就労支援や、医療、住まい、社会参加などの整備に充てることで、精神障害者が地域で自立した生活ができる環境を整備していきたいと考えております。 2障害児のいる家庭で都外より転居してきたが、放課後デイサービスも移動支援も空きがなく利用できていない。就労もできない。早急な改善をお願いしたい。 区の考え方 区では、「障害児通所施設等の整備の基本的な考え方」を整理して、放課後等デイサービスを含む障害児通所施設等の整備に向けて検討を進めております。 また、ご意見いただいた移動支援や、就労を含めたその他の施策の強化、促進についても、本計画の行動コンセプトである「当事者の選択を支える」ことができるよう、引き続き検討を進めてまいります。 3訪問理美容サービスについて、世田谷区は介護認定3以上の方はチケット が年6枚自己負担1000円でできる制度があります。高齢者が増えて審査も厳しく3から2に下がるとチケット は使えなくなります。介護認定が2の方もお店に行けない方もいます。特に一人暮らしの方は難しいのかもしれません。ますます高齢者が増えるにあたって、2のかたもチケット が使える制度も考えて見てはいかがでしょうか。 区の考え方 区では現在、要介護3〜5で65歳以上ねたきり等の高齢者及び身体障害者手帳1・2級、又は愛の手帳1・2度でかつねたきり等の障害者に対し、訪問理美容のサービスを提供しております。いただいた本事業に対するご意見については、関係所管に共有の上、今後の参考にさせていただきます。 4放課後等デイサービスの利用者負担について、我が家は共働きで贅沢もしていませんが、夫の年収がすこし上がったため、所得制限になってしまい、子供の放課後等デイサービスの利用料が高額になってしまいます。そのため利用日を減らそうかどうかいつも考え、なんのためのサービスだろうと悶々と悩んでいます。本来は国がうごくべきことかとおもいますが、どうか区でもご検討いただけますと幸いです。 区の考え方 障害児の負担上限月額は、保護者の属する世帯の所得に応じて「生活保護受給世帯:負担上限月額0円」「区市町村民税非課税世帯:負担上限月額0円」「区市町村民税課税世帯(所得割28万円※未満):負担上限月額4,600円」「左記以外:負担上限月額37,200円」の4区分に設定されています。所得に応じて負担上限月額を設定する「応能負担」の仕組みにより負担上限月額を設定するため、上限月額に差が生じておりますが、児童福祉法に定められた制度となっておりますのでご理解いただきますようお願いいたします。 5少なくとも世田谷区独自の地域支援事業(移動支援など)での賃金見直しを求めます。また、ヘルパーの推薦登録を導入して少しでもハードルを下げることも必要です。また当事者の立場に立って考えるとき、自己責任で事業所を探す現行の仕組みは公的責任の放棄です。行政責任で、派遣を求める当事者と派遣可能な事業所をつなぐマッチングシステムの導入も必要ではと考えます。 区の考え方 いただいたご意見は関係所管と共有し、今後の取組の参考とさせていただきます。 6救急通報システムで、連絡先を引き受けてくれる人を個人が探すのは困難な方もいるので、民間の業者が利用できるというのは、部屋を借りるときの大家側の安心感にもつながるのではと思います。 区の考え方 救急通報システムに関しては、令和2年度の制度改正で地域通報協力員制度を廃止させていただきましたが、現在も緊急連絡先の記載が必須となっております。一方で単身の障害者の方の緊急連絡先が見つけづらいことも認識しております。そのことを踏まえ、今後所管課として本サービスをどのように運用していけば、幅広く利用していただけるか引き続き協議していきたいと考えています。 今後の施策への提言 3件 1発達障害、軽度の知的障害があると思われるかたが、生活に困窮することが多く感じている。ご自身に発達障害があるかを検査したいと思っても、心療内科に行き、検査費用が1万円以上かかる現状で、自分の状態を調べる事が出来ない人も多い。区の保健センターで検査を無料で受けることができ、それを医療機関でも使える「診断」として利用できるようになるといいと思っている。 区の考え方 発達障害に関するご相談については、各総合支所に配置する専門の相談員(発達支援コーディネーター)や発達障害相談・療育センター「げんき」、世田谷区保健センター等でお受けしており、必要に応じ関係機関と連携しながら支援を行っております。 区では、ご指摘のような無料の検査は行っておりませんが、発達特性に起因する生活上の困りごとへの対応や、検査機関に関する情報提供は上記のとおりご相談いただくことができます。 なお、世田谷区保健センターでは、障害に関わるご相談をお受けする中で状況に応じ心理検査を行う場合がございますが、あくまで今後の支援方針を検討するための評価の一つとして実施する検査であり、ご指摘のような検査のみを目的とした対応はおこなってございませんので、この点ご理解いただければと思います。 2当事者さんとお話しして思いついた事を箇条書きさせて頂きます。 ・訪問看護だけでなく訪問診療、訪問薬剤師の充実 ・LGBTQの当事者さんの相談窓口(電話窓口)の開設(生きづらい思いをしている方が多く相談できないでいる当事者さんがいるので) ・自殺防止の他、自傷行為の依存性に対する支援と衝動が起きてる当事者さんの相談窓口(電話窓口)の充実 ・薬物、アルコール、ギャンブル等のアディクションで苦しんでる当事者さんやその家族や周囲の人達の相談窓口の充実 ・医療やぽーとや地域活動支援センターや訪問看護やヘルパーや作業所等につながる必要があるのに当事者さんが精神的体力的にやる気や気力がでなく繋がれない方のフォローするシステムの充実 ・ストーカー対策や性暴力対策の充実(教育や啓発含む)また被害者の心のケアは勿論の事加害者のケア 区の考え方 いただいたご意見については担当所管とも共有し、今後の施策の参考にさせていただきます。 3他自治体でも最近導入している「障害者支援のアプリ」の導入を希望します。健常者が、行きたいところや住みたいところ、食べたいところを普通に自由に選択するように、障害のある方も同じで行きたいところ、住みたいところ、食べたいところを自分で選択してアプリを活用してスムーズに安心して過ごしてほしいと思いました。高齢者でアプリの使い方などが分からないという場合には施設や自治体で人を集めて、レクチャーするのもよいと思います。また、障害を持つ方の作品や展示のお知らせ、スポーツイベントのお知らせ等もタイムリーに発信できると思います。 区の考え方 いただいたご意見をふまえ、本計画における行動コンセプトである「当事者の選択を支える」ため、また、障害理解促進のための施策を周知するための施策について、民間事業者が作成するアプリの活用も含め、検討してまいります。 その他 3件 1「2.第9期世田谷区高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(素案)」の対象者に、認知症の者を含むのかどうか。仮に、認知症の高齢者を含むのであれば、計画の内容は、かなり変わってくると考える。 区の考え方 第9期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(令和6年度〜令和8年度)は、認知症の方を含む高齢者を対象に、「住み慣れた地域で支えあい、自分らしく安心して暮らし続けられる地域社会の実現」を基本理念とし、高齢者に関する施策を総合的かつ計画的に推進する計画として策定を進めています。 2p.113基礎資料について、政策に関する基礎資料が現時点で見られないというのは、少し残念に感じました。インクルーシブな政策を促進しようという区の姿勢は高く評価したいと思いますが、障害者と健常者を区別しているのではないかと思われるような表現が、若干気になりました。これまでの施策による影響などもあるのかもしれませんが、障害者が望む生活を区内でできるようにするという視点を持ってもらいたいです。多様性の理解が進んで、インクルーシブな社会になることを望みます。 区の考え方 「第7章 資料編」については、今回お示しした案において記載をさせていただいております。 いただいたご意見は次回の計画策定の際の参考にさせていただきます。 3区民の主体性を尊重し、一つひとつの施策においても区民一人ひとりがチカラをもっている主体であることを尊重した文言にしてほしい。また、コロナ禍で多くの人が多くのものを失い、当たり前が当たり前じゃなくなった経験をみんなが体験したなかで、死別だけでなく、あらゆる喪失体験がグリーフにつながることを前提とした内容にしてほしい。また、グリーフは自然で健康な反応であり、病気ではない。グリーフを抱えたときに必要なことは、「グリーフ・インフォームド(グリーフにかんして理解のある)」サポートおよびコミュニティであることを踏まえた内容にしてほしい。 区の考え方 いただいたご意見もふまえ、計画内の文言の使い方等について引き続き精査してまいります。 1