烏山地域経営方針 方針  烏山地域は、京王線の連続立体交差事業や都市計画道路等の整備、大規模な団地の建て替えが進められており、ハード面での街並みがダイナミックに変化していく時期を迎えています。  線路が高架でつながり、道路がつながるというハード面のつながりに加えて、人と人がつながることも、あわせて大事にしていきたいと考えています。  世田谷区内の5つの地域の中では最も規模が小さく、地域としてまとまりやすいところも烏山地域の特徴です。区民や団体、事業者との意見交換や協働の取組みを進めながら、「まちがつながる、人をつなぐ」ことを大切に、地域のみどりや文化資源の保全に努め、住みやすく愛着のもてる地域づくりを進めていきます。 (1)概要 ・京王線の連続立体交差事業や都市計画道路等の整備を進めています。 ・祖師谷公園、蘆花恒春園、今後整備が予定されている「(仮称)北烏山七丁目緑地(岩崎学生寮周辺の樹林地)」などの都市公園や、「SETAGAYA Qs-GARDEN(旧第一生命グランド)」、松沢病院、地域に点在する生産緑地など、民有地におけるみどりも豊富です。 ・大規模な団地の建て替えが進んでおり、都市基盤の整備とともに、新たなコミュニティの創出が期待されています。 ・烏山寺町や世田谷文学館、徳富蘆花の旧邸地などの豊かな文化資源があります。 <基礎データ> 人口 総数 119,838人 うち外国人人口 2,837人 年少人口 13,739人 年少人口率 11.46% 高齢者人口 25,135人 高齢化率 20.97% 世帯数 64,483世帯 平均世帯人数 1.86人 人口密度(1Kuあたり) 15,533人 高齢者がいる世帯数 18,640世帯 高齢単身者世帯数 8,854世帯 高齢者のみ世帯数 4,746世帯 その他高齢者がいる世帯数 5,040世帯 高齢者がいる世帯率 28.91% うち高齢単身・高のみ世帯率 21.09% 介護保険認定者数 5,329人 介護保険認定率 21.20% 身体障害者手帳 2,735人 愛の手帳 709人 面積 7.715Ku 道路率 16.9% 令和3年度世田谷区土地利用現況調査より 不燃領域率 66.2% 令和3年度世田谷区土地利用現況調査より 地域活動をしている人の割合 烏山 20.8%(令和5年度区民意識調査) 人口等は令和5年4月現在   (2)課題 ・京王線連続立体交差事業、大規模団地の建替え等を活かして、地区特性に応じた街づくり推進により、安全で魅力的なまちづくりを推進していく必要があります。 ・協働のまちづくりを進めるため、住民の声をより一層、丁寧に聞きながら、区民主体のまちづくりを進めていく必要があります。 ・みどり率が減少している中、地域資源(緑地、文化等)を活かした取組みをさらに推進していく必要があります。 ・まちが変化していく機会を捉えて、賑わいのあるまちづくりにより人々の交流を活発化させ、地域力を向上していく必要があります。 ・自助、共助のコミュニティをより充実させて、緊急時や災害などに備える必要があります。 ・住みやすい地域をつくるため、「子ども、障害者、高齢者等を見守るネットワーク」の深化とともに、子どもから高齢者、困難を抱える人などが地域の活動や見守りにつながる支援が必要です。 (3)まちの将来像と課題への対応方針 武蔵野の面影を残す自然と文化の落ち着きの中で安心と安全をともにつくるまち                            ・京王線の連続立体交差事業を契機に商業や南北間の交流などの機能を充実させ、区の北西部を支える賑わいの形成を図るとともに、安全で快適な歩行者空間の整備を進め、総合的な街づくりを進めます。 ・都市基盤の整備を進めるとともに、公共交通不便地域の移動環境の改善に努め、安全で災害に強いまちづくりを進めていきます。 ・緑豊かな資源を活かした、安心して住み暮らせるまちづくりを進めます。 地域がつくる、活気あふれる賑わいと笑顔のあるまち    ・区民主体の様々なイベントや町会活動、趣味のサークル等で生まれるネットワークづくりを進め、地域コミュニティを醸成させていきます。 ・地域の歴史や文化に触れる機会を増やすとともに、地域の大学や商店街等と連携しながら、地域キャラクター「からぴょん」の活用を推進するなど、地域に愛着を持てるような取組みを進めていきます。 ・避難所運営委員会や各町会の防災活動と連携するとともに地域の多様な力を集めて在宅避難を推進し、避難行動要支援者を支え、地域防災力を向上させていきます。 あらゆる世代がいきいきと元気で暮らせるこころのふるさと烏山                            ・子どもから高齢者まで、年齢や障害の有無にかかわらず、誰もが自分らしく、自分の思いを語ることができ、耳を傾けることができるまちを目指し、地域包括ケアの地区展開を引き続き推進します。 ・誰にとっても、安心できる居場所や人とのつながりが持てるような取組みを進め、安心してのびのびと過ごせる地域をつくっていきます。 ・つながり支えあう地域の実現を目指して、分野・領域を超えた、区民や民間事業所、支援者のつながりを構築し、「絆つながる地域包括協働体☆つなぐ烏山☆(※1)」の取組みをはじめとした、地域の絆を強くするための環境づくりを進めます。 ・地域をつくり支える存在である区民や団体が自ら意見を述べ、情報を発信・共有できるように、幅広い世代や多くの団体が地域の課題に主体的に向き合い、互いに協力して自治を進められるように支援します。 (※1)福祉関係者をベースに街づくりの団体等も参加する烏山地域独自のつながり