世田谷区都市整備方針(世田谷区の都市計画に関する基本的な方針) 第二部、地域整備方針、後期 令和7年(2025年)7月 世田谷区 ここからは、「序章」になります。 序章 地域整備方針(後期)の位置づけと構成 ローマ数字のT.地域整備方針(後期)の位置づけ 1.位置づけと地域区分 「都市整備方針」は、「世田谷区まちづくり条例」を根拠とし、都市計画法第18条の2に定められた「市町村の都市計画に関する基本的な方針」として定めるもので、本区の長期的な視点に立った都市づくり・まちづくりの総合的な基本方針です。 「都市整備方針」は、二部構成となっており、第一部の「都市整備の基本方針」において、区全体としての将来都市像や各地域に共通する都市づくりの基本方針を示しています。第二部の「地域整備方針(後期)」では、地域のまちの姿や特性を活かした身近なまちづくりの方針を示します。 (なお、PDFファイル版では、ここに都市整備方針の構成を示す図を掲載しています) 「地域整備方針(後期)」における地域区分は、各地域の特性(歴史的経緯、土地利用、道路・交通など)と地区におけるこれまでのまちづくりを踏まえ、総合支所の地域を単位とします。 (なお、PDFファイル版では、ここに5地域区分の地図を掲載しています) 2.地域整備方針(後期)で示す内容 「地域整備方針(後期)」においては、都市整備領域の分野別整備方針・計画に基づき進める広域的な施策については詳述せず、地域のまちの姿や地区の特性を踏まえた身近なまちづくりの方針を示します。そして、この方針をもとに、地区の特性を踏まえた地区計画や地区まちづくり計画などを中心とした、具体の身近なまちづくりを進めていきます。 このことについて、「世田谷区まちづくり条例」においては、都市整備方針に定めるまちづくりに関する目標を実現するため、都市施設等についての整備等に関する方針(分野別整備方針)を定めるものとしており、広域的な道路整備、交通政策や公園・緑地の整備などは、「都市整備の基本方針」を踏まえ、それぞれ分野別整備方針を策定し、広域的な施策に関する整備などの取組みを進めていくこととしています。 「地域整備方針(後期)」においては、身近なまちづくりの方針として「都市整備の基本方針」を踏まえた、「地域のテーマ別の方針」と、地区を対象とした「地域のアクションエリアの方針」などを示します。 身近なまちづくりは、「地域整備方針(後期)」、都市整備領域の分野別整備方針・計画、「世田谷区地域行政推進計画」等に基づき、効率的・効果的に進めていきます。 (なお、PDFファイル版では、ここに都市整備方針の計画体系の図を掲載しています) ローマ数字のU.地域整備方針(後期)の目的と役割など           1.目的と役割 「地域整備方針(後期)」は、地域の個性を活かした身近なまちづくりを進めるため、地域の目標を定めた上で、より身近で区民生活に密着した地域や地区におけるまちづくりの考え方を明らかにすることを目的とします。そして、これらを地域の区民や事業者と区(総合支所)が共有し、それぞれの役割に応じ、協働して地域や地区のまちづくりを実現するための方向性を示す役割や、区民一人ひとりがまちづくりの担い手となる区民主体の身近なまちづくりのガイドラインとしての役割を果たします。 なお、「まちづくりを実現するための方策」については、「第一部 都市整備の基本方針」第4章に示しています。 2.構成の考え方 「はじめに」では、「都市整備の基本方針」及び「地域整備方針」の見直しの考え方等を示します。 「序章」では、第1章以降の各地域で示す方針に共通する考え方を示します。 「第1章」から「第5章」では、世田谷、北沢、玉川、砧、烏山地域の順に、それぞれ以下の内容を示します。 ローマ数字のT.地域の概況とまちづくりの主な課題 最初に、地域のなりたち、地域の姿、地域の現況等のデータからなる「概況」を示します。 現況等のデータでは、位置、面積、人口、土地利用、防災、みどり、道路などの項目について示します。 次に、「都市整備の基本方針」における世田谷区をとりまく状況や、概況、区民意見などを踏まえ、「都市整備の基本方針」における5つのテーマに沿った「まちづくりの主な課題」を示します。 ローマ数字のU.地域の目標、骨格と土地利用の方針 最初に、「都市整備の基本方針」における都市づくりビジョンと、まちづくりの主な課題などに基づき、概ね10年後を見据えた「目標・地域のまちの姿」を示します。 次に、「都市整備の基本方針」における都市づくりの骨格プラン、土地利用構想及び都市施設配置構想と、地域のまちの姿に基づき、概ね10年後を見据えた「地域の骨格と土地利用の方針」を示します。 ローマ数字のV.地域のテーマ別の方針 地域のまちの姿を実現するため、「都市整備の基本方針」における5つのテーマに沿った「地域のテーマ別の方針」を示します。 5つのテーマとは、「テーマT 安全で災害に強いまちをつくる」、「テーマU みどり豊かで住みやすいまちをつくる」、「テーマV 活動・交流の拠点をもつまちをつくる」、「テーマW 地域資源の魅力を高めるまちをつくる」、「テーマX 誰もが快適に移動できるまちをつくる」のこと (なお、PDFファイル版では、ここに5つのテーマの図を掲載しています) ローマ数字のW.地域のアクションエリアの方針 地域のまちの姿を実現するため、今後、概ね10年間にわたり、まちづくりを優先的に進める地区に関する方針として、特定のエリアを対象に、「地域のアクションエリアの方針」を示します。 「終章」では、「都市整備方針」と「世田谷区地域行政推進計画」との関係性や、区民主体の身近なまちづくりの実現に向けた考え方を示します。 (なお、PDFファイル版では、ここに地域整備方針(後期)の目的と役割、構成の図を掲載しています) 3.「ローマ数字のU.地域の目標、骨格と土地利用の方針」について (1)目標・地域のまちの姿 「目標・地域のまちの姿」は、「世田谷区地域行政推進計画」の各地域経営方針におけるまちの将来像を踏まえ、「都市整備の基本方針」の都市づくりビジョン、まちづくりの主な課題などに基づき設定します。 5つのテーマに沿った、まちの姿の具体像を明らかにします。 (2)地域の骨格プラン 地域の骨格プランは、「都市整備の基本方針」における都市づくりの骨格プランと、地域のまちの姿に基づき、地域の骨格を示すものです。 地域の骨格は、以下に示す拠点や軸などから構成されます。 「都市整備の基本方針」で示した「地域生活拠点」などに加えて、「地域整備方針」において「地区生活拠点」を位置づけます。 (なお、PDFファイル版では、ここに地域の骨格プランで示す拠点や軸などの図を掲載しています) (3)地域の土地利用の方針 地域の土地利用の方針は、原則9つに区分した土地利用ごとに方針を示すとともに、方針図でその位置を概略で示します。 土地利用の区分は、原則として「都市整備の基本方針」における土地利用構想の6つの区分と整合します。 (なお、PDFファイル版では、ここに地域の土地利用の方針で示す土地利用の区分の図を掲載しています) 4.「ローマ数字のV.地域のテーマ別の方針」について 地域のテーマ別の方針は、本区全体を対象としたテーマ別方針に加えて、地域の特性を踏まえ、まちづくりの主な課題を解決し、地域のまちの姿を実現するため、各地域の全域を対象に、今後、概ね10年間にわたる方針として示します。 方針図は、「都市整備の基本方針」における将来目標を実現するためのテーマ別方針TからXより、地域の課題などを踏まえ主要な要素を抽出し、重ね合わせて示します。また、必要に応じて新たな要素を加えます。 (なお、PDFファイル版では、ここに5つのテーマの重ね合わせによる方針図を掲載しています) 5.「ローマ数字のW.地域のアクションエリアの方針」について 「地域整備方針」では、地域のまちの姿を実現するために、区民・事業者・区(総合支所)が協働し、今後、概ね10年間にわたりまちづくりを優先的に進める地区として「アクションエリア」ごとにその整備方針を示し、まちづくりを進めてきました。「地域整備方針(後期)」においても、今後、概ね10年間にわたりまちづくりを優先的に進めていく地区を「アクションエリア」として位置づけ、その整備方針を示し、まちづくりを進めていきます。 「アクションエリア」のうち、地区の特性を踏まえ、地区計画や地区まちづくり計画などを策定し、まちづくりを進めていく地区を「1.地区計画などを策定し、まちづくりを進めていく地区」とし、「赤色のアクションエリア」で示します。また、既に策定されている地区計画や地区まちづくり計画などに基づき、まちづくりを進めていく地区を「2.既に策定された地区計画などに基づき、まちづくりを進めていく地区」とし、「黄緑色のアクションエリア」で示します。 なお、「2.既に策定された地区計画などに基づき、まちづくりを進めていく地区」には、既に策定された沿道地区計画に基づき、まちづくりを進めていく地区と、土地区画整理事業が完了し既に策定された地区計画に基づき、まちづくりを進めていく地区も含みます。 平成27年(2015年)4月に策定した「地域整備方針」における「2.既に策定された地区計画などに基づき、まちづくりを進めていく地区」のうち、区民のまちづくりの気運の高まりや大規模な土地利用転換等を契機とするまちづくりの意識の醸成などに応じて、新たな手法を活用するなど、更なるまちづくりの検討を行い、まちづくりを進めていく地区については、「地域整備方針(後期)」において新たに「赤枠で黄緑色のアクションエリア」で示し、これらの関係性を次に示します。 (なお、PDFファイル版では、ここにアクションエリアの関係性の図を掲載しています) 地域のまちづくりについては、近年、区と事業者が連携した取組みや、事業者が中心となりまちづくりに取り組むケースも見られます。これらは、必ずしも地区計画や地区まちづくり計画などの策定を前提としないものの、「地域のまちの姿」の実現に貢献している取組みとなっています。こうしたまちづくりの動向も踏まえ、「アクションエリア」においては地区計画や地区まちづくり計画などによる「まちづくりのルール」のほか、事業者発意による取組みや、官民連携による取組みといった新たな考え方を含めます。 例えば、事業者発意による取組み、公共施設の整備とあわせたまちづくり、エリアマネジメントなどの取組み、まちづくり誘導指針や個別方針・計画の策定、官民連携 など なお、「アクションエリア」だけではなく、地域全体において、区民のまちづくりの意識の高まり等や区民・事業者の自主的な活動等に応じて、新たに地区のまちづくりを検討し、「地域のテーマ別の方針」に基づきまちづくりを進めます。 (なお、PDFファイル版では、ここに地域全体における地区のまちづくりの考え方の図を掲載しています) 序章の内容は以上となります。 最後に、奥づけになります。 発行は、世田谷区 編集は、総合支所 まちづくり課、都市整備政策部 都市計画課 問い合わせ先は、都市計画課 電話番号:03-6432-7174