暮らしに役立つ情報をお届けする生活情報誌、 せたがや消費生活センターだより、 2025年(令和7年)6月号 No.246 P.2、3 食品ロスを減らす6つの心掛け p.4 子どもの高額課金トラブルを防ぐため、こころがけたいポイントをご紹介します。 p.5 世田谷警察署からのお知らせ 警察官を装った電話に注意してください! P.6 住まいの防犯対策、アップデートしませんか? エシカルコラム 「せたがや まごころリレー」で世田谷をエシカルなまちに! 世田谷区消費生活センター 相談窓口のご案内 相談専用電話 03-3410-6522 高齢者(65歳以上)専用電話 03-5486-6501 相談日時 ※祝・休日、年末年始を除く まずはお電話でご相談ください。 月曜?金曜(電話・来所)午前9時?午後 4時30 分土曜(電話のみ)午前9時?午後3時30 分 日曜・祝日は消費者ホットライン 午前10時?午後4時(国民生活センター)※年末年始を除く P.2、3 食品ロスを減らす6つの心掛け 食品ロス削減アドバイザー・冷蔵庫収納家 福田かずみ 料理家として気持ちよく食事づくりができる環境に焦点をあて研究。ストレスフリーの冷蔵庫整理収納術を構築し、WEBサイト「美人冷蔵庫LIFE」を立ち上げ冷蔵庫収納家に転身する。昨今、大きな社会問題となっている「食品ロス」。家庭の冷蔵庫から食料廃棄をなくす啓発として全国て゛講演活動を行っている。テレビ出演、新聞、雑誌など掲載多数。一般社団法人全国料理学校協会認定講師。NPO食育インストラクター協会所属。 ? 買い物??  食品ロスはスーパーでの買い物から始まっています。特売品やまとめ買いにひかれることもありますが、「本当に使い切れるか?」を考えて選ぶことが大切です。重複買いを防ぐためには、冷蔵庫の在庫をチェックし、買い物リストを持っていくと安心です。  また、食品の期限表示も正しく理解し、買い物時に確認しましょう。賞味期限は「おいしさの目安」で、多少過ぎても食べられます。消費期限は「安全に食べられる期限」で、過ぎたものは食べない方がよいとされています。  さらに、すぐに食べる食品は、棚の手前にある期限の短いものを選ぶ「てまえどり」を意識すると、お店の食品ロスを減らせます。例えば、今晩つくる麻婆豆腐なら、棚の手前にある豆腐を選ぶことで、社会全体の食品ロス削減に貢献できます。 ? 冷蔵庫収納  買った食材を無駄にしないためには、保存方法の工夫も重要です。在庫管理がしやすいように、棚ごとに配置を決めて整理しましょう。  例えば、期限が長い食品は手の届きにくい一番上の棚に、早めに食べ切りたいものは目線の高さより下の棚にまとめると管理しやすくなります。  また、開封済みの食品を専用のケースにまとめると、迷子にならず優先的に献立に取り入れることができます。  棚の奥は手が届きにくい場合も。そんな時は、トレーを使って引き出し収納にすると便利です。定期的に全ての食材に手を触れ、調味料ボトルの向きを揃えるだけでも庫内がすっきりし、使い忘れを防ぐきっかけになります。 ? 備蓄食品  非常食は「使いながら買い足す」ローリングストック法を意識しましょう。長期間保存していると、うっかり期限切れになることもありますが、“普段の食事に取り入れながら”食べた分を買い足せば、無駄なく管理できます。缶詰やレトルト食品だけでなく、海苔やドライフルーツ、ナッツ類も非常時の栄養補給に役立ちます。日常的に食べながら備える習慣が、食品ロス削減にもつながります。 ? 調理の工夫  食材を無駄なく使えば、食品ロスも栄養ロスも防げます。例えば、ピーマンの種やワタには可食部の10倍の栄養が含まれています(※1)。 姿煮や丸焼きなら、気にせず食べられます。私は、ピーマンの肉詰めも種やワタを取らずに作ります。豚バラ肉やベーコンで巻いたり、チーズと合わせるのもおすすめです。種やワタを取らないことで、調理の時短になることも嬉しいポイントです。 ※1東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部 監修著書 『その調理、9割の栄養捨ててます!』より  その他にも、大根の皮は厚めに剥くと立派な食材に変身します。一口大に削ぎ切りして、白菜の代わりに八宝菜を作ったり、お漬物にしても新鮮な歯ごたえを楽しむことができます。ブロッコリーの芯は、周りの硬い部分を取り除いて乱切りにし、ふさと一緒に茹でるだけで美味しくいただけます。煮物に使うだしパックは、取り出さずにそのまま味付けして煮込むことで、煮物と同時にふりかけも作ることができます。  とっておきの食品ロス対策は、野菜室を定期的に空にすること。そんなときは、残り野菜で作るスープがおすすめです。ぜひお試しください。 ? 外食?  食べきれる量を考えて注文すると食品ロスを防ぐことができます。最近は「ハーフサイズ」や「小盛り」が選べるお店も増えているため、自分に合った量を選んでみましょう。  食べきれなかった場合には、持ち帰りを考えるのもよいでしょう。2024年12月には、食品ロス削減の推進と食中毒予防の両立を目的とした『食べ残し持ち帰り促進ガイドライン』が公表され、持ち帰りへの理解がいっそう進むことが期待されています。持ち帰る場合は、適切に保存し、できるだけ早めに食べることが大切です。 ? お裾分け?  食べきれない食品は、お裾分けやフードドライブへの寄付も一つの方法です。フードドライブは、余った食品を必要な人や福祉施設に届ける取り組みで、世田谷区では様々な地域で受け付けています。  ご近所での食材シェアもおすすめです。「食べきれない」「余った野菜がある」など、お裾分けを通じて食品ロスを減らし、地域のつながりを深めることができます。その際は、相手の都合を考えながら、例えば「ピーマンある?」といった声掛けにするとスムースです。  私のご近所にお一人暮らしの方がいらっしゃり、「食べきれなくて」とよくお漬物をいただきます。「さっき開けたばかりだから」といった温かなやりとりが心地よく、こうした小さな交流が広がることで、食品ロスの削減につながると感じています。 【むすびに】  「食品ロスを減らす6つの心掛け」、皆さんの暮らしの中で実践できそうなことはありましたか?意識を少し変えるだけで、食品ロスはぐっと減らせます。ぜひ一緒に、環境にも社会にも優しい暮らしを広げていきましょう。 P.4 子どもの高額課金トラブルを防ぐため、 こころがけたいポイントをご紹介します。 保護者のスマホ等で遊ばせる場合は、 保護者のアカウント(AppleやGoogle等)は必ずログアウト!  アカウントにログインしたまま端末を渡すことは、財布を渡すことと同じです。  保護者のアカウントに登録された決済方法(クレジットカード等)で子どもでも簡単に課金できてしまいます。  電話やメールが使用できない端末であっても、Wi-Fi等でインターネットに接続した場合、保護者のアカウントにアクセスできてしまいます。どのような端末でも、子どもに渡す前には必ずログアウトをしましょう。 子ども専用のスマホ等で遊ばせる場合は、 「ペアレンタルコントロール」機能を利用して保護者が管理!  ペアレンタルコントロールは保護者のアカウントで子どものアカウントを管理することができる機能です。この機能で課金やアプリのダウンロードを承認制にすることができます。必ず利用し、保護者が管理するようにしましょう。 クレジットカードの管理は厳重に!  子どもが無断で親のクレジットカードを持ち出し利用したという事例があります。  子どもが無断でカードを利用した場合でも、カードの名義人である親の管理責任を問われます。子どもが簡単に持ち出せないように、厳重にカードを管理しましょう。 日頃から決済完了メールや明細は確認する!  決済完了メールや請求明細を日頃から確認することで、子どもが無断で課金して しまっても、すぐ気づくことができます。  ゲームの課金については、お金がかかることを子どもが理解していないケースもみられます。  ゲームの課金の仕組みや、課金についてのルール、お金の価値や使い方について、日頃から子どもと一緒に話し合うことも重要です。 P.5 世田谷警察署からのお知らせ 警察官を装った電話に注意してください!  警察官や検察官を装い、「あなた名義の銀行口座が犯罪に使われ、あなたは事件の容疑者となっている。」と言って、逮捕されないための保釈金や銀行口座を調査する名目で、犯人が管理する口座に現金を振り込ませる等して、現金等をだまし取る被害が増加しています。 携帯電話に多くかかってくる詐欺の電話です。20代から高齢者まで様々な年代で被害が出ています。 「あなた本当に警察官?」、必ず最寄りの警察署に確認を! 警視庁や他府県の警察官を名乗る電話があった場合は、相手に、「所属、担当部署、氏名、内線番号」を確認してください。 また、最近では本物の警察署の番号が表示され、詐欺の電話がかかってくるケースも確認されています。 身に覚えのない電話がかかってきた際は一度電話を切り、最寄りの警察署に確認しましょう。同様に、金融庁、検察官等からの電話があった場合も、警察署に確認しましょう。 警察官が通信アプリを利用して、被害者や犯人とやりとりすることはありません! 通信アプリで、警察手帳等の身分証や逮捕状等の令状を提示することもありません。 警察官や検察官が、銀行口座の調査や逮捕されないための保証金等の名目でお金を振り込ませることはありません! ネットバンキングによる犯人口座への振り込みが増えています。ネットバンキングは、限度額を自由に変更できるため、被害額が大きくなる要因となっています。 P.6 住まいの防犯対策、アップデートしませんか? 住宅の防犯設備の設置・防犯物品の購入費用等を助成します (住まいの防犯対策サポート事業) 詳細は区HPをご確認ください! 補助対象 区内の住宅に防犯設備の設置等を行った世帯 補助上限額 4万円(補助率100%、100円未満切捨て) 申請期限 令和7年9月30日(予定) 申請方法 @オンライン手続き A郵送(〒154-8504 世田谷4-21-27世田谷区役所東棟3階 地域生活安全課) B地域生活安全課またはまちづくりセンターに申請書類を持参  ※ 申請書類のほか、身分証明書(公的機関発行)の写しと領収書(令和7年4月1日以降のもの)等も 必要です。 注意事項 ・申請状況によっては助成が受けられない場合があります。 ・対象品目など補助制度の詳細は、上記二次元コードからご覧ください。 ・ご不明な点がございましたら世田谷区住まいの防犯対策サポート事業コールセンターまでお問い合わせください。 世田谷区住まいの防犯対策サポート事業コールセンター 03−6631−2955(平日午前9時から午後5時まで) 担当:地域?活安全課 エシカルコラム 「せたがや まごころリレー」で世田谷をエシカルなまちに!  世田谷区では、「せたがや まごころリレー」をスローガンとし、 区民、事業者、各種団体等と区が、相互に連携・協働してエシカルが身近に存在するまちを目指しています。  昨年10月から、区の取組みに協賛する事業者・各種団体等をパートナーとして募り、令和7年4月現在、36件の申請をいただいております(パートナーについては、区ホームページで公開しています)。  また、この事業のロゴマークが決まりました。地球を真ん中に、人と人、親と子、くるくるとつながり広がっていく線をモチーフにした、親しみあるマークです。  未来へ持続する地球に向けて、「せたがや まごころリレー」をみんなで実践して、世田谷をエシカルなまちにしていきましょう! 発行:世田谷区経済産業部消費生活課 年4回(3月・6月・9月・12月)発行 聴覚等 が不自由な方は、ファクシミリでお問い合わせください。 〒154-0004 世田谷区太子堂2-16-7 区役所三軒茶屋分庁舎3階 電話 03-3410-6521・6523 ファクシミリ 03-3411-6845 『消費生活センターだより』は、区役所、総合支所、出張所、まちづくりセンター、図書館、区民センター、地区会館等で配布しています。 消費生活センターの各事業は、区のホームページからご覧いただけます。