このテキストは、砧地域の説明資料です。 最初に、1ページの説明を致します。 わたしたちの「街」の未来を考えよう、世田谷区都市整備方針『第二部「地域整備方針(後期)」』の砧地域の素案について説明いたします。 次に、2ページの説明を致します。 はじめに、これまでの取組みの流れについて説明します。 地域整備方針の見直しにあたっては、令和5年度に、区民の皆さまのご意見を伺うため、意見交換やオープンハウス、区民アンケート調査を実施しました。 これらを踏まえて、令和6年度は、地域整備方針(後期)のたたき台を取りまとめ、8月に意見交換会及び、意見募集を実施しました。 皆様のご意見も踏まえながら、地域整備方針(後期)の素案を作成しましたので、この後説明します。 今回の素案に対する区民の皆様のご意見を踏まえ、令和6年度中に、地域整備方針(後期)の案を作成し、「街づくり条例」の規定に基づき、公告・縦覧を行い、意見書の募集を行います。その後、令和(なな)年度中に、地域整備方針(後期)の策定を行う予定です。 次に、3ページの説明を致します。 これから砧地域の地域整備方針(後期)素案についてご説明します。 「1.」地域整備方針の見直しについて説明します。 ここでは、 ローマ数字の「T」.都市整備方針とは ローマ数字の「U」.地域整備方針の見直し ローマ数字の「V」.たたき台・意見交換会の概要 ローマ数字の「よん」.たたき台・意見募集の概要 ローマ数字の「X」.【砧地域】区民意見を踏まえた、素案への反映内容、について説明します。 次に、4ページの説明を致します。 ローマ数字の「T」.都市整備方針とは、について説明します。 今回見直しを行う「第二部 地域整備方針」は、世田谷区の都市整備方針という方針の一部です。 世田谷区の都市整備方針とは、長期的な視点に立った、都市づくり・街づくりの総合的な基本方針です。 この方針に基づき、世田谷区の都市計画や、防災、みどり、交通等の分野別の方針や計画などが策定され、区で行う街づくりに関する様々な施策や事業が実施されています。 また、東京都における広域的な方針や、世田谷区全体の基本構想・基本計画とも整合を図りながら定められており、他の分野の計画・方針と調整を行う役割も持っています。 この、都市整備方針は、第一部、第二部の、二部構成になっています。  第一部 都市整備の基本方針 は、区全体の将来都市像などを示しています。  第二部 地域整備方針 は、地域のまちの姿や特性を活かした身近な街づくりの方針 を、世田谷・北沢・玉川・砧・烏山の5つの地域ごとに示しています。 次に、5ページの説明を致します。 ローマ数字の「U」.地域整備方針の見直し について説明します。 第二部の地域整備方針は、平成27年に改定しており、前回改定から概ね10年を経過した時点の進捗状況などを踏まえ、見直しを行うこととしています。 また、第一部の都市整備の基本方針、及び、第二部の地域整備方針、の全面的な改定は、今回見直しを行う、第二部 地域整備方針(後期)の策定から概ね10年後を予定しています。 次に、6ページの説明を致します。 ローマ数字の「V」.たたき台・意見交換会の概要、について説明します。 砧地域では、地域整備方針(後期)(たたき台)の意見交換会を令和6年8月3日(土曜日)に成城ホール集会室で行い、参加人数は30名でした。 意見交換会では、区から地域整備方針(後期)(たたき台)の説明を行い、そのあと、グループに分かれ、たたき台の内容を聞いて「大切だと感じた点や気づいた点」などについて意見交換を行いました。 ローマ数字の「よん」.たたき台・意見募集の概要、について説明します。 砧地域における地域整備方針(後期)(たたき台)の意見募集は、世田谷区に在住、在勤、在学の方を対象に、オンライン手続き、または、窓口持参、郵送・ファクシミリによる書面提出の方法により実施しました。 募集期間は、令和6年8月3日(土曜日)から令和6年8月30日(金曜日)まででした。提出された意見書数は10件でした。 次に、7ページの説明をいたします。 ローマ数字の「X」.【砧地域】区民意見を踏まえた、素案への反映内容、について説明します。地域整備方針(後期)(たたき台)については、意見交換会や意見募集を通じて、多岐にわたるご意見をいただきました。いただいた区民意見は、その内容を整理し、今回の地域整備方針(後期)素案に適宜反映しています。 地域整備方針(後期)素案では、防災やみどり、交流、地域資源、快適に移動など、5つのテーマごとに地域の方針を定めています。 例えば、テーマ「U」.みどり豊かで住みやすいまちについては、「人間は生き物の一部であるため、人間だけではなく生き物の生育環境を中心に据えた環境づくりの考え方が大切である。」というご意見を踏まえて、地域整備方針(後期)素案では、【緑を守り育てる】や【水を守り育てる】という項目の中で、「多様な生きものが生息・生育できる緑環境づくりに取り組みます。」や「多様な生きものが生息・生育できる水辺環境の再生を図ります。」のように反映しています。 次に、8ページの説明をいたします。 7ページからの続きになります。 テーマ「X」.誰もが快適に移動できるまちについては、「ウォーカブルの考え方に、歩行者だけでなく車いすなど移動が困難な方も加えるべき。」というご意見を踏まえて、地域整備方針(後期)素案では、【歩行者や自転車利用者の安全性と快適性を高める】という項目の中で、「安全で誰もがたのしいウォーカブルな街づくり」のように反映しています。 次に、9ページから、「2、地域整備方針(後期)(素案)」 について説明します。 次に、10ページの説明を致します。 『第二部「地域整備方針(後期)」』(素案)の構成は  はじめに、として、地域整備方針(後期)策定の考え方  序章として、地域整備方針(後期)の位置づけと構成  第1章として、世田谷地域  第2章として、北沢地域  第3章として、玉川地域  第4章として、砧地域  第5章として、烏山地域  終章として、区民主体の身近な街づくりを進めるために の8つの章で構成されています。 次に、砧地域に関係する、はじめに、序章、第4章、終章を説明します。 11ページの説明を致します。 はじめに、序章について説明します。 「はじめに.地域整備方針(後期)策定の考え方」では、 ローマ数字の「T」.見直しの考え方 ローマ数字の「U」.計画期間と次期改定に向けて、を記載しています。 「序章.地域整備方針(後期)の位置づけと構成」では、 ローマ数字の「T」.地域整備方針(後期)の位置づけ ローマ数字の「U」.地域整備方針(後期)の目的と役割など、について記載しています。 次に、12ページの説明を致します。 「はじめに 地域整備方針(後期)策定の考え方」の ローマ数字の「T」見直しの考え方 から、2.第二部「地域整備方針」の見直しの考え方と主な視点 について説明します。 今回の見直しの視点は、4つあります。 1つ目は、上位計画等との整合や分野別整備方針・計画の反映を図る 2つ目は、世田谷区をとりまく状況等とその対応を整理する 3つ目は、これまでの取組み状況や事業等の進捗状況を踏まえる 4つ目は、各地域の区民意見を把握した上で見直しの検討を行う  になります。 次に、13ページの説明を致します。 1つ目の「上位計画等との整合や分野別整備方針・計画の反映を図る」について説明します。 令和6年に改定された「世田谷区基本計画」や「世田谷区地域行政推進計画」との整合を図るなど、この10年で改定、あるいは新たに策定された計画などの内容を適宜反映します。 次に、14ページの説明を致します。 2つ目の「世田谷区をとりまく状況等と、その対応を整理する」について説明します。 この10年で、歩きたくなる街を目指す「ウォーカブル」や、自然環境が持つ機能を活用して安全で快適な街をつくる「グリーンインフラ」など、街づくりに関する新たな考え方が生まれています。 これらの社会情勢の変化などによる、新たなとりまく状況について、対応の考え方を整理し、区の行政全般に係る基本的事項として、街づくりを進めるにあたって十分に考慮していきます。 次に、15ページの説明を致します。 3つ目の、「これまでの取組み状況や事業等の進捗状況を踏まえる」について説明します。 砧地域では、燃えにくい建築物を増やすことなどによって災害に強い街をつくる取組みや、国分寺がい線の保全、街づくりの方針やルールの策定、住宅団地の建替えに合わせた街づくり、地先道路の整備など、各所で取組みが進んでいます。それらの進捗状況を踏まえて計画を見直していきます。 次に、16ページの説明を致します。 4つめの、「区民意見を把握した上で見直しの検討を行う」について説明します。 令和5年度には、意見交換、オープンハウス、アンケート調査を実施しました。 令和6年度には、たたき台の意見交換会や、意見募集を行うことによって、5つの地域の区民意見を把握してきました。これらを踏まえて「地域整備方針」の見直しを行います。 次に、17ページの説明を致します。 「序章.地域整備方針(後期)の位置づけと構成」になります。 序章では、「地域整備方針(後期)の目的と役割など」を記載しています。 地域整備方針(後期)は、地域の目標を定めた上で、より身近で区民生活に密着した地域や、地区における街づくりの考え方を明らかにすることを目的とします。 また、地域整備方針(後期)は、区民・事業者と区が協働して、地域や地区の街づくりを実現するための方向性を示すとともに、区民主体の、身近な街づくりのガイドラインとしての役割を果たします。 次に、18ページの説明を致します。 「地域整備方針(後期)の構成」になります。 章の構成は、はじめに、序章、第1章から第5章、終章、で構成されています。 第1章から第5章には、世田谷・北沢・玉川・砧・烏山の順に、地域ごとの内容が記載されています。 例えば、第4章の砧地域では、 ローマ数字の「T」.地域の概況と街づくりの主な課題 ローマ数字の「U」.地域の目標、骨格と土地利用の方針 ローマ数字の「V」.地域のテーマ別の方針 ローマ数字の「よん」.地域のアクションエリアの方針、 が記載されており、4つの構成で組み立てられています。ローマ数字の「T」.地域の概況と街づくりの主な課題は、地域のなりたち、地域の姿、地域の現況等のデータから見る概況、街づくりの主な課題などを示します。ローマ数字の「U」.地域の目標、骨格と土地利用の方針は、概ね10年後を見据えた目標、地域のまちの姿、地域の骨格と土地利用の方針を示します。ローマ数字の「V」.地域のテーマ別の方針は、「地域のまちの姿」を実現するため「都市整備の基本方針」における5つのテーマに沿った「地域のテーマ別の方針」を示しています。ローマ数字の「よん」.地域のアクションエリアの方針は、概ね10年間にわたり、「街づくりを優先的に進めるエリア」である「アクションエリア」に関する方針として、特定のエリアを対象に「地域のアクションエリアの方針」を示します。 砧地域において概ね10年間にわたり、優先的に街づくりを進める「アクションエリア」は19地区あり、それぞれの地区の特性に応じて方針を定めます。詳細につきましては、34ページより説明します。 次に、19ページの説明を致します。 「都市整備の基本方針」では、5つのテーマ別に方針を設定しています。 テーマ「T」は、安全で災害に強いまちをつくる テーマ「U」は、みどり豊かで住みやすいまちをつくる テーマ「V」は、活動・交流の拠点をもつまちをつくる テーマ「よん」は、地域資源の魅力を高めるまちをつくる テーマ「X」は、誰もが快適に移動できるまちをつくる となっています。 次に、20ページの説明を致します。 第4章 砧地域について説明します。 第4章は、 ローマ数字の「T」.地域の概況と街づくりの主な課題 ローマ数字の「U」.地域の目標、骨格と土地利用の方針 ローマ数字の「V」.地域のテーマ別の方針 ローマ数字の「よん」.地域のアクションエリアの方針 で構成されています。 次に、21ページの説明を致します。 これまで、地域整備方針(後期)の素案を検討する中で、先程説明した「見直しの視点」がどのように方針に反映されてきたのか、具体的な例を紹介します。 地域整備方針(後期)のたたき台ではテーマU「みどり豊かで住みやすいまちをつくる」の【みずを守り育てる】の方針に「多自然川づくりなどによる、水辺の生きものの生育環境にも配慮した水辺環境の創出」の記載を追加することを示しました。 その後、地域整備方針(後期)の素案に向けて検討を進める中で、「区民意見を把握した上での見直し検討」としては意見交換会で「人間も生きものの一部。人間中心ではなく生き物の生育環境を重視したい。」とのご意見がありました。 「分野別整備方針・計画の反映」としては、平成29年3月に策定された「生きものつながる世田谷プラン」で「みどり・生きもの・ひとがつながって、生物多様性の恵みをみんなが実践し、大切にしている街・世田谷」という将来像が示されていること、「区をとりまく状況等とその対応の整理」としては地球環境問題への関心が高まっていることも踏まえ、地域整備方針(後期)の素案では生物多様性の視点を加えて「多摩川、野川、せんかわなどのみず資源を保全しつつ、多自然川づくりなどにより、多様な生きものが生息・生育できる水辺環境の再生を図る」という方針の文章を作成しました。 次に、22ページの説明を致します。 これ以降45ページまでは、地域整備方針(後期)の素案に記載している文章について、現行方針から修正・追加した部分の説明を逐次していきます。 次に、23ページから、「T.地域の概況と街づくりの主な課題」 について説明します。 次に、24ページの説明を致します。 ローマ数字の「T」.砧地域の概況と街づくりの主な課題 について説明します。 まずは概況になります。 砧地域は、区の西部に位置しています。台地と平地からなり、その境には国分寺がい線が広がっています。 大学、映画撮影所、研究所、世田谷美術館などが存在し、創造的・文化的環境の整った地域です。 区のイメージを代表するみどりと調和した良好な住宅地が広く分布しています。 地域の姿としては、区内でみどりが最も多い地域であること、個性的な商店街があること、農村風景が残っていること、道路整備が不十分であること、開発が進んでいることなどが挙げられます。 次に、25ページの説明を致します。 つづいて、砧地域の街づくりの主な課題について説明します。 テーマT「安全で災害に強いまちをつくる」に関すること、については、豪雨時の大規模水害やないすい氾濫などの水害に備えた総合的な対応や、がけや擁壁の崩壊による土砂災害を未然に防ぐ対応などが課題となっています。 テーマU「みどり豊かで住みやすいまちをつくる」に関すること、については、民有のみどりが減少傾向にあるなか、自然環境の保全や再生への対応などが課題となっています。 テーマV「活動・交流の拠点をもつまちをつくる」に関すること、については、身近な活動・交流の場となる拠点の活性化や、身近に商店街のない地区への対応などが課題となっています。 テーマよん「地域資源の魅力を高めるまちをつくる」に関すること、については、国分寺がい線の風景や、多摩川沿いに残る農村風景などの活用などが課題となっています。 テーマX「誰もが快適に移動できるまちをつくる」に関すること、については、歩行空間の安全性・快適性の向上とあわせた自転車利用環境の向上や、区をとりまく状況を踏まえた移動環境の確保・維持などが課題となっています。 令和5年度に実施した区民アンケート調査では、特に重要だと思うテーマとして、テーマT「安全で災害に強いまちをつくる」が最も多く選ばれ、次いでテーマU「みどり豊かで住みやすいまちをつくる」とテーマX「誰もが快適に移動できるまちをつくる」が多い結果となりました。地域整備方針(後期)の素案では、テーマTについて土砂災害への対応の方針を追加し、テーマUについて自然環境の保全や再生についての記述を追加し、テーマXについては、移動環境の確保や維持に関する方針を追加しています。 次に、26ページから、「U.地域の目標、骨格と土地利用の方針」 について説明します。 次に、27ページの説明を致します。 ローマ数字の「U」.砧地域の目標、骨格と土地利用の方針の、1.目標 地域のまちの姿、について説明します。 砧地域では、地域の特徴を踏まえ5つのまちの姿を目標として定めています。 まず1つ目は、地震や火災、水害など災害に強い市街地が整備された、安全・安心のまち、 2つ目は、多摩川緑地、砧公園、国分寺がい線などがもつ、恵まれた自然・生態系を大切にするまち、 3つ目は、にぎわいと元気あふれるコミュニティの形成された生活拠点と、誰もが利用できる身近なみどりの拠点のあるまち、 4つ目は、みどりとみずと農の豊かな原風景と、ゆとりある街並みを後世に残すまち、 5つ目が、南北方向等の道路が整備され、歩行者や自転車利用者にとって安全で快適に移動できる交通ネットワークが充実したまち、です。 大きくこの5つの目標を持って、それぞれのアクションエリアなどにおいて、具体的な街づくりを行っていきます。 次に、28ページの説明を致します。 ローマ数字の「U」.砧地域の目標、骨格と土地利用の方針の、2.砧地域の骨格と土地利用の方針、について説明します。 地域の骨格プランとして、生活拠点、新たな機能を持つ拠点、都市軸、みどりの拠点及び水と緑の風景軸、という拠点や軸等を設定します。 生活拠点の中でも、主要な地域生活拠点として「成城学園前駅周辺地区」、地域生活拠点として「祖師ヶ谷大蔵駅周辺地区」、地区生活拠点として「千歳船橋駅」や「喜多見駅」の各周辺地区を位置づけます。 新たな機能を持つ拠点等については、災害対策拠点として「砧総合支所周辺地区」を位置付けます。 都市軸は、都市活力と交通の軸として、「環状8号線」とその沿道を位置づけ、主要生活交通軸として、「補助216号線」「補助217号線」「多摩づつみ通り」「世田谷通り(補助51号線)」の各道路とその沿道を位置づけます。 みどりの拠点及び水と緑の風景軸については、みどりの拠点として、砧公園一帯、岡本静嘉堂緑地一帯、祖師谷公園、成城みつ池緑地一帯、成城学園一帯、じだゆうぼり公園一帯、ろかこうしゅんえん・希望丘公園一帯、外環どうの東名ジャンクション(仮称)の上部空間及び周辺地域を位置づけます。 また、駅周辺商業地区、近隣商店街地区、幹線沿道地区、地区幹線沿道地区、低層住宅地区、住宅地区、じゅう商複合地区、準工業地区などの土地利用の区分について地域の土地利用の方針を示します。 次に、29ページから、ローマ数字「V」.砧地域のテーマ別の方針、について説明します。 次に、30ページの説明を致します。 ローマ数字「V」.砧地域のテーマ別の方針、テーマ「T」、安全で災害に強いまちをつくる、では、 【延焼遮断帯や延焼ちえん帯の整備を進める】 【防災生活圏内の安全性を向上させる】 【復興に備える】 【水害や土砂災害を抑制する】、という方針を位置づけます。 このうち、【復興に備える】は地域整備方針(後期)の素案で新たに追加する方針で、復興まちづくりを円滑に進めていくために、平時から復興手順や役割分担の整理を図ることや、被災後は本方針や地区計画等を踏まえて早期の復興まちづくりに取り組むことなどを位置づけます。 【水害や土砂災害を抑制する】では、地域整備方針(後期)の素案において、グリーンインフラの考え方を活かすことや、うすいを貯留浸透させる自然面の確保などについての表現を追加しました。また、がけ・擁壁の安全対策についての方針を追加し、国分寺がい線沿いに多く分布する土砂災害特別警戒区域等において、公共施設のがけや擁壁の安全性を確保するため、定期的な巡回点検等により適切な維持管理に努めることや、樹林地の保全と両立する斜面保護対策を検討し、対応に努めること、土地所有者等への必要な支援に取り組むことを位置づけます。 次に、31ページの説明を致します。 ローマ数字「V」.砧地域のテーマ別の方針、 テーマU、みどり豊かで住みやすいまちをつくる、では、 【緑を守り育てる】 【みずを守り育てる】 【地区特性に応じたみどり豊かな住宅地等の整備を進める】、という方針を位置づけます。 このうち、【緑を守り育てる】では、国分寺がい線や街路樹などのみどりは、適切に維持管理し、暑熱環境を緩和する緑陰の確保に努めるとともに、多様な生きものが生息・生育できる緑環境づくりに取り組むことを新たに位置づけます。 【みずを守り育てる】では、多摩川、野川、せんかわなどのみず資源を保全しつつ、多自然川づくりなどにより、多様な生きものが生息・生育できる水辺環境の再生を図ることを新たに位置づけます。 【地区特性に応じたみどり豊かな住宅地等の整備を進める】では、住宅地から排出されるCO2の大部分を占める電気及び都市ガスなどの脱炭素化を推進するとともに、みどり豊かな自然環境の保全や、太陽光発電設備及び蓄電池の設置による災害時の自立電源の確保等、様々な地域課題をあわせて解決していくことで持続可能な地域づくりに取り組むことを新たに位置づけます。 次に、32ページの説明を致します。 ローマ数字「V」.砧地域のテーマ別の方針、 テーマV、活動・交流の拠点をもつまちをつくる、では、 【活力ある生活拠点とする】、 【誰もが利用できる緑の拠点とする】、 【活力ある産業環境とする】、という方針を位置づけます。 このうち、【誰もが利用できる緑の拠点とする】では、砧公園一帯などの緑の拠点で行われている、緑を守り育てる活動を活性化し、緑の豊かさを実感できる機会や場づくりを推進することを新たに位置づけます。 ローマ数字「V」.砧地域のテーマ別の方針、テーマよん、地域資源の魅力を高めるまちをつくる、では、 【自然資源の魅力を高める】、 【風景の魅力を高める】、 【地域資源を有効活用する】、という方針を位置づけ、引き続き、地域資源を活かした街づくりを進めます。 次に、33ページの説明を致します。 ローマ数字「V」.砧地域のテーマ別の方針、テーマX、誰もが快適に移動できるまちをつくる、では、 【歩行者や自転車利用者の安全性と快適性を高める】、 【各拠点や施設をつなぐ】、 【交通環境の質を高める】、という方針を位置づけます。 このうち、【歩行者や自転車利用者の安全性と快適性を高める】では、ベンチ等の設置に取り組むことで、安全で誰もがたのしいウォーカブルな街づくりを進める記述を新たに追加するほか、こうふくいんの道路が少ない砧地域において、自転車で安全かつ快適に通行できるよう、自転車走行環境の改善を図る方針を新たに位置づけます。 【各拠点や施設をつなぐ】においては、コミュニティ交通の実証運行や新たなモビリティの試験運行など、公共交通不便地域の移動環境の改善につなげ、誰もが快適に移動ができる街づくりを進めることを新たに位置づけます。 次に、34ページから、ローマ数字「よん」.砧地域のアクションエリアの方針、について説明します。 次に、35ページの説明を致します。 ローマ数字「よん」.砧地域のアクションエリアの方針、について説明します。 はじめに、アクションエリアとは、地域のまちの姿を実現するため、区民・事業者・区が協働し、今後、概ね10年間にわたり街づくりを優先的に進めていく地区、です。 そのアクションエリアは、3つに区分されます。 「地区の特性を踏まえ、地区計画や地区まちづくり計画などを策定し、街づくりを進めていく地区」、 「既に策定された地区計画や地区まちづくり計画などに基づき、街づくりを進めていく地区」、 「地区計画等策定後、更なる街づくりの検討を行い、街づくりを進めていく地区」、の3つです。 砧地域では、今回、19地区をアクションエリアとして位置づけています。このうち、「地区の特性を踏まえ、地区計画や地区街づくり計画などを策定し、街づくりを進めていく地区」が3地区、 「地区計画等策定後、更なる街づくりの検討を行い、街づくりを進めていく地区」が1地区、 「既に策定された地区計画や地区街づくり計画などに基づき、街づくりを進めていく地区」が15地区、となっています。 次に、36ページの説明を致します。 「地区計画などを策定し、街づくりを進めていく地区」は成城学園前駅周辺地区、祖師谷一丁目地区、祖師谷五・六丁目地区、東名ジャンクション周辺地区、の4地区です。このうち、「成城学園前駅周辺地区」は、地区計画等の策定後に更なる街づくりの検討を行い、街づくりを進めていくために、「既に策定された地区計画や地区街づくり計画などに基づき、街づくりを進めていく地区」から、「地区計画などを策定し、街づくりを進めていく地区」に移行するものです。また、祖師谷一丁目地区、祖師谷五・六丁目地区、の2地区は今回新たに位置づけるとともに、東名ジャンクション周辺地区は継続して位置づけることとします。 次に、37ページの説明を致します。 既に地区計画等が策定され、「地区計画等策定後、更なる街づくりの検討を行い、街づくりを進めていく地区」としてアクションエリアに位置づける「成城学園前駅周辺地区」の位置を、砧地域のアクションエリアの図の中で示しています。 次に、38ページの説明を致します。 37ページの続きになります。 成城学園前駅周辺地区では、主要な地域生活拠点の実現に向けて、駅周辺の活力ある商業地と良好な住宅地の双方が調和した街づくりを、駅周辺の関係団体等と連携しながら進めます。また、脱炭素化や誰もがたのしいウォーカブルな街づくりに取り組みます。さらに、駅西口交通広場や駅前しょう広場の整備、駅周辺の既存道路や歩行空間の改良等を行い、安全で快適な歩行者環境整備の街づくりを進めます。 次に、39ページの説明を致します。 「地区計画などを策定し、街づくりを進めていく地区」として新たにアクションエリアに位置づける祖師谷一丁目地区、祖師谷五・六丁目地区の位置を、砧地域のアクションエリアの図の中で示しています。 次に、40ページの説明を致します。 39ページの続きになります。 新たに位置づける祖師谷一丁目地区では、耐火性の低い建築物が密集するとともに、災害時の活動に有効な空間が不足している地区において、建築物の不燃化など防災機能の向上を図り、地区の安全性を高める街づくりに取り組みます。 新たに位置づける祖師谷五・六丁目地区では、耐火性の低い木造建築物などが密集している地区において、延焼被害の防止、建築物の不燃化の促進等により、地区内の防火性を高める安全・安心な街づくりに取り組みます。 次に、41ページの説明を致します。 「地区計画などを策定し、街づくりを進めていく地区」として継続してアクションエリアに位置づける東名ジャンクション周辺地区の位置を、砧地域のアクションエリアの図の中で示しています。 次に、42ページの説明を致します。 41ページの続きになります。 東名ジャンクション周辺地区では、街づくりの検討の進捗にあわせて、方針の文章を修正します。まず、区画道路などの都市基盤整備にあわせ、安全・安心で利便性の高い土地利用を図るとともに、誰もが移動しやすく生活環境の心地よいみどり豊かな市街地の形成、周辺地区と連続する野川沿いのみどりとみずのネットワークなどの充実を図ります。また、主要な道路沿道での生活利便施設や東京外かく環状道路の上部利用等と沿道の事務所・店舗等が一体となった、利便性が高く、地域交流を育む街づくりに取り組みます。 東名ジャンクション(仮称)の整備に伴い創出される上部空間等の活用については、高速道路や関連施設の事務所などとのゾーン区分を調整しつつ、緩衝緑地帯の整備を図るとともに、憩いの公園や運動施設などの地域コミュニティの場の創出、防災機能の確保などに向けた整備を進めます。 次に、43ページの説明を致します。 「既に策定された地区計画などに基づき、街づくりを進めていく地区」は15地区あり、具体的には大蔵地区、大蔵三丁目地区、鎌田一丁目地区、環八沿道地区、喜多見駅周辺地区、砧、一・三丁目地区、砧、三・五丁目、世田谷通り沿道地区、成城一〜九丁目地区、成城八丁目地区、祖師ヶ谷大蔵駅周辺地区、祖師谷二丁目地区、千歳台六丁目地区、千歳船橋駅周辺地区、および、宇奈根地区、大蔵・岡本・鎌田地区、大蔵・喜多見地区、喜多見・成城地区、喜多見地区、喜多見北部地区、成城地区、祖師谷地区、千歳台地区、ならびに、宇奈根西部地区、宇奈根東部地区、おっこし地区、鎌田まえこうち地区、喜多見南部地区、喜多見ひがし住宅地区、喜多見宮之原住宅地区、砧五丁目地区、成城四丁目住宅地区、たなおし地区、千歳台二丁目住宅地区、を位置づけます。 このうち、現行方針策定から10年の間に地区計画などを策定した大蔵三丁目地区、成城一〜九丁目地区、祖師谷二丁目地区の3つのアクションエリアは、「地区計画などを策定し、街づくりを進めていく地区」から、「既に策定された地区計画などに基づき、街づくりを進めていく地区」に移行することとしています。 次に、44ページの説明を致します。 「既に策定された地区計画などに基づき、街づくりを進めていく地区」に移行する大蔵三丁目地区、成城一〜九丁目地区、祖師谷二丁目地区の3つのアクションエリアの位置を、砧地域のアクションエリアの図の中で示しています。 次に、45ページの説明を致します。 44ページの続きになります。 大蔵三丁目地区では、国分寺がい線の自然環境の保全とスカイラインに配慮した街並みの形成及び周辺の居住環境に配慮した街づくりを進めます。また、広域避難場所としての防災機能の向上を図るとともに、快適な歩行者空間や便利で安全な道路ネットワークの形成のための整備を進めます。 成城一〜九丁目地区では、良好な住環境・自然環境の維持保全を基本とし、みどりとゆとりに包まれた成城らしい街並みを継承した街づくりを進めます。また、脱炭素化など持続可能な街づくりに取り組みます。 祖師谷二丁目地区では、住宅団地の建て替えにあわせ、地域に必要な道路や公園などの都市基盤の整備を進めるとともに、グリーンインフラ施設の整備や樹木保全、オープンスペースの確保を誘導するなど、地域における利便性や防災性を強化し、隣接する住宅地と調和するみどり豊かな街づくりを進めます。 次に、46ページの説明を致します。 世田谷区全域のアクションエリアの図を示しています。 区全域では、地区計画などを策定し、街づくりを進めていく地区が31地区 既に策定された地区計画などに基づき、街づくりを進めていく地区が73地区 合計104の地区をアクションエリアとして位置づけます。 アクションエリアは、今後10年間で新たに地区計画などを策定し、街づくりを進めていく地区です。 次に、47ページの説明を致します。 「終章」、区民主体の身近な街づくりを進めるために、について説明します。 終章は、 ローマ数字の「T」.地域の街づくりにおける都市整備方針の位置づけ ローマ数字の「U」.区民主体の身近な街づくりの実現に向けて、の2つの構成になっています。 最後に、48ページの説明を致します。 ローマ数字の「T」.地域の街づくりにおける都市整備方針の位置づけ、では、今後、「地域整備方針(後期)」における身近な街づくりは、令和6年3月に策定した「世田谷区地域行政推進計画」と整合を図り、実施していく。としています。 ローマ数字の「U」.区民主体の身近な街づくりの実現に向けて、では、区民主体の街づくりを実現するために、区民と事業者と区の責務を明確化し、区民・事業者・区の協働の街づくりを、より一層進めていく。としています。 こうした中、区民主体の身近な街づくりの実現に向けて、世田谷区全域において、区民主体の新たな街づくりを進めていくため、多様な主体による自主的な街づくり活動を支援する仕組みの充実を検討していきます。 アクションエリアにおいては、引き続き、地区計画などによる「街づくりのルール」を活用するとともに、地域の魅力や価値を高める、区民・事業者が主体となる、自主的な取組みや「地域のまちの姿」の実現に貢献している官民連携など、区民主体の新たな街づくりについても推進していきます。 説明は、以上となります。