わきみず 粕谷・上祖師谷地域しんぶん 発行号:第122号 発行日:2024年(令和6年)7月(年2回発行) 発行者:上祖師谷地区ミニコミ編集委員会 事務局:上祖師谷まちづくりセンター 電話番号 03-3305-8611 ファクシミリ 03-5384-7196 上祖師谷地区ビジョン 音楽と花と文学と笑顔があふれるまち粕谷・上祖師谷 蘆花恒春園の昔と今 蘆花恒春園開園の経緯 開園の経緯は、 青山高樹町で借家住まいをしていた 文豪徳冨蘆花 が、土に親しむ生活をしたいと武蔵野の豊かな自然が広がるこの地に 、 1907 年 明治40 年 )2 月、 4 0 歳の時に 移り住 み 始めたのがきっかけです 。 蘆花は 、 1 927 年昭和 2 年 に療養先の 群馬県 伊香保 で亡くなるまでここ で暮らしました。 蘆花が亡くなって 1 0 年後、この地の旧邸すべて を 愛子夫人 は 当時の東京市に寄付 し 、 それを受けて市は 旧邸 地を「蘆花恒春園」と名付けて保存、周辺を公 園として整備し、 1 938 年 昭和 1 3 年 に開園、一般公開を開始し ています。 現在の蘆花恒春園 徳冨蘆花の『みみずのたはこと』に出てくる当時の風景は、その後の市街地の発展により変わって はいますが 、 現在でも公園内の雑木林でその一部をしのぶことができます。 現在の公園地は開園当時と比べ蘆花の邸地を公園として開園したものに、その後南側 、東側に園地を拡張し 、開園当初は約1.3 haでありましたが、 現在は約8 .0haと約 6 倍に拡張されました。歴史的な、また日常のレクリエーションの場として地域の方に親しまれています。 蘆花恒春園の名前と由来 蘆花恒春園の蘆花は、徳冨蘆花の蘆花から来ています。「恒春園」という名前は1918年大正7年に蘆花によって付けられたものです。 その由来は『 みみずのたはごと 』の中で記されています。台湾の南に「恒春」という地名があり、ある時その恒春に蘆花の農園 があるという噂が起こり、そこで人を使ってくれないかと頼まれたという。結局台湾の恒春に蘆花の農園は無かったの ですが 、“ 縁起 が良い ”からと、 「永久に若い」という意味も込めて、住居の名前を「恒春園」として名付けられたものと言われています。 蘆花まつり 蘆花まつりは、蘆花恒春園内で行われる毎年1万人以上が来場する人気のおまつりです! 地域の団体による楽器演奏や謎解きイベント、各種模擬店が立ち並びます。 花の丘 花の丘友の会が整備している花壇では、季節ごとに様々な花が咲いていてとても綺麗だよ!!