おおきくなあれ 夏号 令和6年8月 世田谷区子ども若者部保育課 編集 看護師業務連絡会 災害への備え 9月1日は防災の日です この日は1923年に関東大震災が起きたことに由来します 台風や地震等の災害についての認識を深め これらに対する心構えを準備するために設けられました 保育園でも毎月避難訓練を行っています 災害が起きた時にどんな行動が必要になるのか ご家庭でも話し合ってみましょう 子どももできる身を守る3つのルール 災害発生時 まず自分の身は自分で守ることが一番重要です 子どもでも おかしなことや危ないことに気付けるように 日ごろから次のことを一緒に確認してみましょう みる 危ないものはないかな きく どんな音がきこえるかな かぐ いつもと違うにおいがしないかな おやこで防災ごっこをやってみよう 世田谷区内の指定避難所は95か所あります 災害時に指定避難所で受け入れられる人数や備蓄は限られています そのため世田谷区では自宅が倒壊の恐れがなく安全であると判断できる場合は在宅避難のご協力をお願いしています 日頃から家族で災害時のシミュレーションを親子遊びとして行っておくと いざというときに焦らず対応できるだけでなく経験してイメージすることで子どもの震災ストレスを低減させてくれるようです 防災ランチ 水や電気が使えない状況での食事に挑戦してみませんか ご自宅にストックしてある食事がどのような味なのか 子ども達は食べられそうか等 確認のために実際に食べてみるといいですね 離乳食やカレーなどのレトルト食品もストックがあると便利です 停電ごっこ 断水ごっこ ごっこ遊びを通して暗闇や節水時の対応を経験しておくと 親子ともにイメージを持つことができ 不安の軽減につながります 懐中電灯にビニール袋をかぶせると光の量が多くなります 少量の水と重曹をビニール袋に入れて揉んで洗濯すると水を節水できます 災害時こそ清潔を保つようにしましょう 水道が使えない環境下ではインフルエンザや胃腸炎などの感染症が蔓延することもあります 感染症予防の基本は こまめに石鹸と流水で手を洗うことです アルコールティッシュなどを使い 少ない水で清潔を保つ方法もあります また排水管の損傷によりトイレが使えなくなることもあります そのため非常用トイレを備蓄しておくこともおすすめです もしもの時のお薬を備えておきましょう 災害発生時はすぐに受診ができる状況ではなくなります 日頃使用している喘息の薬や吸入薬などの薬は余裕をもって備えておくといいでしょう 子どもの遊びを確保しましょう 心身共に著しく発達する乳幼児期において遊びは子どもにとって身体的な発達だけでなく知的情緒的社会的な発達を促すと考えられ非常に重要です 子どもが被災しても日常の遊びができるようにかかわりましょう 日頃から地域とのつながりをもちましょう ものを備えておくだけが防災ではありません 乳幼児は災害時に特別な支援が必要とされます 地域の方も支援が必要な人の存在を知らなければ助けたくても助けることができません 挨拶を通して地域に顔見知りを増やしたり地域の防災訓練や防災イベントに参加したりするように心がけましょう 引用 参考文献 防災に関するお役立ち情報が沢山あります まずはこの一冊せたがや防災 妊産婦乳幼児のための災害への備え 災害時おうち生活のヒント おおきくなあれ 保育園の保健だより