喜多見地区ミニコミ紙「のがわ」 発行号、109号 発行月、2025年3月 発行者、のがわ編集委員会 事務局、喜多見まちづくりセンター 03-3417-3401 管内データ 2025年2月1日現在 人口、33360人 前号比23人増加 男、16477人 女、16883人 世帯数、16220世帯 前号比30世帯増加 次回の古着・古布回収は5月18日日曜日の予定です 赤十字活動資金募集、1352412円 赤い羽根共同募金、580850円 秋の古着・古布リサイクル回収量、13690キログラムでした ご協力ありがとうございました 1面 人と人をつなぐ、伝統文化を楽しもう 神社や地域のイベントなどでお祭りを盛り上げてくれるお囃子 地域には囃子保存会など伝統芸能を伝承されている団体がいくつかあります 今回は喜多見楽友会の活動を1年間みてきました せたがや祭囃子 世田谷区では現在でも多くの神社で囃子や里神楽を観ることができますが、 区に伝わる祭囃子は、江戸時代後期の文化年間、1804年から1818年に神田明神で盛んに行われていた神田囃子を その名人の一人、世田谷八幡宮の宮司だった大場増五郎が世田谷村に広めたことが始まりです 目黒流と呼ばれるこの囃子は、その後経堂流や船橋流などの流派を生み出し、遠く府中や八王子まで伝播していきました また、時を同じくして多摩川流域では大井に伝わる大井囃子が等々力や瀬田、岡本、喜多見を経て神奈川にまで伝わっていきました その他にも区内には、江戸祭礼囃子の原点といわれる葛西囃子系の囃子や江戸里神楽を伝える若山流の囃子なども伝承されています 世田谷区民文化祭、郷土芸能大会パンフレットより抜粋 昨年3月3日、毎年開催される世田谷区民文化祭、郷土芸能大会に出演 里神楽、恵比寿・大黒舞を披露 玉川せせらぎホールにて こっけいな動きで笑いを誘う役は擬きといいます どんな方が演じているのかな この日は女性の方でした 8月1日、2日 須賀神社例大祭 2日夜 湯花神事、世田谷区指定無形民俗文化財、民俗芸能 10月20日 喜多見氷川神社例大祭 2面 喜多見氷川神社の節分祭、鬼問答・大国の舞 世田谷区指定無形民俗文化財、民俗芸能 喜多見楽友会は、保存団体として指定されています 今年は2月2日に行われ、雨で寒い日となりましたが、たくさんの人が集まりました オープニングは宇奈根囃子連によるお囃子 太鼓の音がドンドンドン そこどけ、そこどけと鬼が登場、鬼問答が始まります 鬼は4匹、今年の鬼役は、喜多見楽友会の方々と氏子さんだとか 鬼が顔を近づけてきたときは思わずよけてしまった、迫力満点 解説 祝詞奏上の後、社殿前で迫儺の豆まきが行われると、突然、赤・青・黒・白の鬼が現れ、社殿に上がろうとする それを拒む神官と問答が行われます、この問答をする神楽が鬼問答です 鬼は神主との問答に負けて、桃の弓・葦の矢と、いり豆にて鬼は外と、もとの山へ追い返されます 鬼が逃げた後、福は内と豆をまきますと、福の神様の行列が社殿へ進んでこられます 神殿で恵比寿舞が舞われ、大きな鯛を釣り上げて、にっこり恵比須顔がつくられ、 引き続いて、大国様は祝詞を奏上し、小槌から皆様に宝を授け、目出度い舞を舞い納めます 氷川神社ホームページより抜粋 日頃の稽古の様子  喜多見楽友会 この日は、3月2日の郷土芸能大会に向けて稽古中でした 今年の演目は里神楽、悪鬼退治、現代風にアレンジした場面もありくすっと笑え、本番が楽しみになりました 楽友会は明治の中頃から続いているという お囃子のリズムを覚えるには、楽譜があるわけではなく、人から人へ、目と耳と口で伝えてきたそうです 稽古場は主に宇奈根地区会館、大会に向け1年間通して稽古してきました 舞に合わせて演奏、阿吽の呼吸で笛や太鼓が踊りにピタッと決まる 鎌田囃子保存会 鎌田天神社で稽古しています、郷土芸能大会にこちらも出演予定 中高生のメンバーも熱心に稽古していました、晴れ舞台はいつかな 取材を終えて 先人から受け継がれてきたこの伝統芸能を、少しでも多くの方に楽しんでいただきたいと思いました ご興味のある方、ぜひ稽古場へ見学されてはいかがでしょうか ブラックラムズ東京、見守り活動で受賞 前号にて取り上げましたブラックラムズ東京が、10月11日警視庁成城警察署にて、令和6年度防犯功労表彰を授与されました この賞は地域の防犯活動に対する個人または団体に表彰されるものです ブラックラムズ東京の皆様、受賞おめでとうございました そして、見守り活動ありがとうございます 3面 だんらん食まつり、久々においしく、にぎやかに 食事サポートセンターだんらんで、10月12日だんらん食まつりが行われました ここは元学校給食砧南調理場だったところ、厨房設備を生かし調理場、会食室、活動室を備えた施設に改修し区民に利用されています 配食サービスを中心に食に関する活動や、高齢者の介護予防や健康促進、そして生きがいづくりのための活動を行っています コロナもあり6年ぶりの食に関する活動の公開です こちらで活動している12のグループごとに、豚汁・焼きそば・カレー・キノコご飯・ケーキ・コーヒーと豊富に準備、 参加してくださった関係者や近隣の皆さんに安価で提供されました 12時過ぎには保坂区長も駆けつけ、こんな場所があることを知らなかった、これからも応援していきたいと、活動団体を激励、準備したメニューを食されていました 2階ではバザーも行われ、着物リメイクや手書きの絵付けバック、小物などの作品が並びました 施設閉鎖後の後利用を地域の食の活動と繋げて考えられた先見性と、高齢者中心の活動のいきいきした姿に脱帽でした わたしの東京発見ノート1 阪神淡路大震災から30年、ウナギの寝床の街、神戸に棲んでいた大ナマズに跳ねとばされ、下馬2丁目の都営住宅、2008年からは喜多見団地に暮らすようになった 住み始めの頃は、関西人の私にとってカルチャーショックの数々 しかし住み慣れるごとに、東京の、世田谷の、喜多見のユニークでびっくりなこと、ココが好きが増えてきた ・銀座線の渋谷駅、地下鉄のりば3階という案内板に驚いた、地下鉄なのにビルの3階から発着する ・東急世田谷線は、電車なのに環七の道路の赤信号で信号待ちする ・世田谷区には東京23区唯一の渓谷がある、等々力渓谷、山らしい山は無いのに標高差10メートル、長さ約1キロメートルとか 先日、タクシーに乗ったら女性の運転手で話が弾んだ 東京は平ったい処だと思っていたが、世田谷区に入るとやたら坂がある、岡本の坂は落っこちそうだと 大蔵の蛇行する坂もすごいです、と返した 考えると、病院坂も急で長い坂だ、座頭ころがしという坂もある 近くで不思議なのは喜多見5丁目にある6差路、3本の道路が交差しているからこうなったとはいえ、どういう順番で交差したのだろう 次回は、世田谷のココが好きを書いてみたい 壽 良い一年になりますように 2025年元日 雁追橋からの初日の出 多くの人が初日の出を見に来ました 1月19日、鎌田南睦会恒例のどんど焼きが多摩川河川敷で行われました 今回で36回目を迎え、すっかり地域の小正月の行事として定着しています 櫓は、一週間前に喜多見の竹山緑地からいただいてきた竹で組み上げます 地域の方100名あまりが総動員で作り上げた櫓は、高さ12メートルにもなりました 青空の下、多くの人が家内安全や無病息災をお祈りし、櫓に火がつけられると、パチパチと音を立てながら勢いよく燃え上がりました 4面 身近な図書館をもっと活用しよう 管内には、2つの図書館があります 鎌田区民センター地下1階にある鎌田図書館と、喜多見東地区会館3階にある喜多見図書室 本を借りるだけじゃない、さまざまな活用方法をご紹介します 11月24日日曜日に鎌田区民センターにて、鎌田図書館主催の図書館活用講座が行われました 昨年度開催され、好評につき第2弾とのことです 講座内容は日本十進分類法のヒミツと読書の楽しみ方の講義と、本にカバーをかける本の装備体験の2本柱 講義では、図書館でどのように本を分類して書棚に並べているのかについて説明があり、この分類法の知識をどう活かして読みたい本を探すのかというお話がありました その他、図書館の仕事の1日の流れや、様々な仕事の紹介、図書館の便利な利用法や、読書のメリットやおすすめの読書法など盛りだくさんな内容でした 特に、1棚1冊読書法は、十進分類法を学んだ今だからこそ、図書館を最大限活用し尽くす素敵なアイデアだと思い心に残りました 本の装備体験は、図書館の本についている透明なブックカバーを実際に自分のお気に入りの本につける体験 図書館員指導のもと、1冊図書館の本で練習をして、いざ本番 空気が入らないように専用の定規でゆっくりつけていく装備体験は、中学生の職場体験でも大人気の作業です 図書館員になったつもりで皆さん楽しそうでした 図書館のことが知れて、身近に感じられた一日でした 参加者アンケートでは、定期開催してほしいという声も多く、これを機に図書館を活用する人が増えれば嬉しいですね 鎌田図書館では、他にも人形劇団の方による人形劇や、毎週水曜日の子ども向けおはなし会、かがくあそびの講座、テーマ本展示など楽しい企画がたくさんあります 世田谷区立図書館では、書棚にない本でも、他の図書館から取り寄せ、予約することができて、受け取り場所は近くの図書館でも可能です また、電子書籍や読書記録のサービスも始まりました さまざまな活用方法を知って図書館を使い倒しましょう 春の主な行事 お問い合わせ先 喜多見まちづくりセンター 電話番号03-3417-3401 喜多見北部町会の総会は4月20日日曜日、場所は喜多見地区会館 喜多見西部町会の総会は5月10日土曜日、場所は喜多見地区会館 喜多見中部町会の総会は4月26日土曜日、場所は喜多見東地区会館 喜多見東部町会の総会は5月中旬予定 喜多見上部自治会の総会は4月29日祝日火曜日の10時から、場所は自治会集会所 喜多見2丁目団地自治会の総会は3月30日日曜日の10時から、場所は団地集会所 宇奈根町会の総会は4月20日日曜日、場所は宇奈根地区会館 鎌田協和会の総会は4月13日日曜日、場所は鎌田天神社社務所 鎌田南睦会の総会は4月27日日曜日の10時から、場所は鎌田区民センター 喜多見児童館宇奈根の渡し実行委員会主催の宇奈根の渡しは5月11日日曜日、場所は多摩川河川敷駒澤大学玉川校舎付近予定 編集後記 天気予報で、雨の確率が70パーセントなら、傘を持って出かけるよねとSさんは言った 先日用事があり、Sさんと一緒に新宿に出かけた時のこと、午前中だけの用事だったにもかかわらず、なぜかSさんはパンパンに詰まったリュックを背負っていた それが妙に不思議で、どうしてそんなに荷物が多いのと聞いたあとの返事だ、続いてこう言った 首都直下型地震の発生確率は70パーセントだよ、新宿に居るときに大地震に遭ったらどうなると思うと リュックの中身は、大地震で帰宅困難者となった時、Sさんにとって必要不可欠なものが入っていたのだ 私は身を乗り出し、いったい何が入っているのか見せてくださいとお願いした Sさんは食いついてきたねとばかりニコニコしながら一つ一つ出して見せてくれた ペットボトルの水、羊羹やチョコバー、飴玉、モバイルバッテリー、そして大事なトイレ問題 携帯トイレと目隠しポンチョはわかる、しかし介護用オムツが出てきた時には目からウロコ 町会・自治会の防災訓練や避難所運営訓練も重要だが、70パーセントという高い発災確率をふまえた行動のアレやコレやを、 皆で考える機会もあればいいな、と思う今日この頃だ K・A 編集委員会 編集長 荒川真佐子 副編集長 鈴木好子・森谷みどり 編集委員 志賀順子・石倉靖久・山本浩美・佐藤壽夫・海老沢リサ・髙階有香・青木恵子