みどりの風成城109号
あいさつで親しみ広がるまちづくり
発行日は令和5年7月1日
発行は成城地区身近なまちづくり推進協議会ミニコミ紙編集部会
事務局は成城まちづくりセンター
電話番号は03-3482-1348

1面
樫尾俊雄発明記念館
成城のエジソン
成城には名士の方々が住んでいた邸宅を故人の遺志を受け継ぎ、維持保存している貴重な施設がいくつも残されています。
そのひとつである樫尾俊雄発明記念館を訪れ、染谷さん、小林さんにご案内していただきました。

樫尾俊雄
発明家
1925年誕生2012年この世を去る。
カシオ計算機株式会社を創業した樫尾4兄弟の次男。
6歳の時、エジソンに感動し発明の道へ。兄の町工場を数々の発明で世界的企業に。1984年藍綬褒章受章。昭和の発明王の一人。
俊雄氏の言葉
「0から1を生み出す」
意味、この世にないものを作り出す
「発明は必要の母」
意味、ユーザーが求めているものより先、まだ気づかぬものを
「昨日の俺はバカだった」
意味、改善は無限大

最初の大ヒット商品
1946年発明、指輪パイプ
物のない時代たばこを根元近くまで吸える画期的な発明品

樫尾邸案内
玄関ホール
らせん階段のある音楽ホールのような空間。ピアノを習っていたお嬢さんがミニコンサートを開けるようにと工夫がされています。
窓にはご家族をイメージしたステンドグラスが。奥様は極楽鳥、お子さんは羽ばたく丹頂鶴。敏夫氏のご家族への愛にあふれたエントランスです。
天井には白頭鷲のステンドグラスが。俊雄氏自身の象徴であり、家族を見守るように屋根の上にありました。

取材陣の感想
吹き抜けに豪華なシャンデリア。ふかふかのじゅうたん。すべてが上質な空間に心がときめきました。(Kさん)

発明の部屋(元リビング)優雅なソファや鳥をモチーフのガラスが置かれていました。
中央に置かれたグリーンのおしゃれな机。これこそが俊雄氏が発明し、カシオの名を世界にとどろかせた小型純電気式計算機A14です。
テンキー
世界で初めてリレー計算機に取り入れたのは俊雄氏でした。
机裏には341個のリレーがびっしりと。染谷さんが数式を打ち込むと軽快に計算が始まります。国立科学博物館、米国スミソニアン博物館にも収蔵。

取材陣の感想
カシャカシャという軽やかでやさしいリズムの作動音は心地良くさえ聞こえました(Wさん)

数の部屋(元ダイニング)
晴れた日には正面に富士山が。ご家族のだんらんが聞こえてきそうな明るい部屋に俊雄氏の発明精神を受け継ぎ開発された電卓の数々を展示。
取材陣の感想
「答え一発、カシオミニ」、という1972年放送のCMを流していただいた時、このフレーズ知ってると一気に身近に感じました。(Kさん)

時の部屋(元俊雄氏の寝室)
俊雄氏の開発した世界初オートカレンダー付腕時計カシオトロンや、ジーショック初号機などカシオの時計の名品を展示。
取材陣の感想
「デジタルはカシオ」も、なつかしいCM。スマートウォッチより数十年も前に多機能時計を商品化してたなんて、驚きました。(Kさん)

音の部屋(元奥様の寝室)
音楽好きなのに楽器が苦手だった俊雄氏は誰でも手軽に音楽を楽しめるようにと29の音色を演奏できる電子キーボードを開発。
1980年発明の電子楽器の原点であるカシオトーン201を展示。

創造の部屋(元俊雄氏の書斎)
バラ模様のじゅうたん、イタリアから取り寄せた大理石の壁、ギリシャ神話モチーフのガラス細工。家具職人に造らせたこだわりの空間。
何より一面の窓から見える池や庭の景色。寝食を忘れてここにこもり発明に没頭していたそうです。
取材陣の感想
「ノートと鉛筆と消しゴムがあれば」や、「考えることが仕事」が口ぐせの俊雄氏が机に座る姿が目に浮かびました。(Wさん)

広大な庭の一部は区に貸し出され、成城四丁目緑地へ通り抜けられます。
庭では、京都御所と同じスギゴケ、シダレザクラ、ガリュウバイ、タイサンボクなどが見られます。
カルガモ、シラサギ、カワセミなどの鳥もも来るようです。

国分寺崖線の豊かな緑に囲まれた邸宅は一見の価値があります。丁寧な説明で俊雄氏の偉業を知ることもでき、とても有意義な時間でした。
歴史を学べる場所であり緑あふれる成城の街並みを守る大切な存在だと思いました。
成城四丁目緑地は、古来からの赤松や夏みかん、柿、桜、紅葉、途中休める椅子もあり、四季折々、楽しみながらのお散歩コースにいかがでしょうか。

樫尾俊雄発明記念館詳細
住所は成城4丁目19番地10号
開館日や時間は公式ウェブサイトをご覧ください。
見学はウェブにて完全予約制となっています。ウェブ、kashiotoshio.org
入館料は無料です。

新規採用職員紹介、だいとくりんさん。
みなさん、こんにちは。今年度新規採用で、成城まちづくりセンターに配属になりました、だいとくと申します。
ミニコミ紙の活動を通じて成城をより深く知り、もっと好きになっていけたらなと思います。
まだまだ未熟ですが自分の強みを活かし、できることを精一杯頑張りますのでよろしくお願いします。

2面
夏を涼しく
まもなく暑い季節がやってきます。皆さんは涼しく夏を過ごすためどのような工夫をしていますか。
よしずやすだれを使い日光を遮るだけでも室温の上昇を抑えられます。また打ち水は、朝や夕方などの日差しが弱い時間帯に行うとより効果的です。
冷たい食べ物や飲み物、水分の多い夏野菜やスイカなどの果物を摂り、体温を下げるのも涼しく過ごす工夫のひとつかもしれません。

9月30日までお休み処開設しています
今年も区内では、どなたでも水分補給ができるお休み処を開設しています。お出かけやお散歩途中にお気軽にご利用ください。
成城地区では砧総合支所1階、3階、成城まちづくりセンターの3か所で開設しています。
黄色いのぼりばたが目印です。

涼風マップ
区内のお休み処の場所や熱中症予防のポイントを紹介しています。

自転車マナー、みんなでヘルメット編
道路交通法の改正により、令和5年4月から、13歳未満のお子さんに加え、大人もヘルメット着用の努力義務化が始まりました。
みなさんも自分や家族を守るためにヘルメット着用が日常になるといいですね。

5月に次大夫掘公園を歩いてみたら
民家園内の新しい畑に珍しい作物を発見。
こうぞ、とろろあおい、わわた、藍、大麦、小麦、そば、桑など、
成長が楽しみです。

みぢまち活動
報告
5月30日火曜日、宿河原駅から東高根森林公園まで歩行会を開催しました。
当日9時、南武線宿河原駅に集合し3班に分かれて歩行会がスタート。瑞々しい緑と色鮮やかな紫陽花に囲まれた妙楽寺は、緩やかとは言い難い坂の上にありました。
切り株に座り、咲き誇る紫陽花を眺めながら、会話にも花が咲きます。新緑の東高根森林公園へと歩みを進め、全員で自然の中を歩き通したひとときでした。(H委員)

6月1日木曜日、違反広告物撤去活動を実施しました。
前日の雨も上がり、お天気に恵まれました。成城警察、世田谷区砧土木管理事務所、土木計画調整課、砧総合支所まちづくり課の方たちと、ごみ減委員、みぢまち委員、総勢25名で活動しました。
成城1丁目から6丁目では、住宅地において数枚の不動産関連の広告を回収しました。
美観を損ねるごみも見られず住民の皆様の日ごろの心がけに感嘆した一日となりました。(K委員)

6月14日水曜日、22日木曜日に、健康講座を3回のうち2回、実施いたしました。

みぢまち園芸講習会、ポリ袋で育てるジャガイモ日記
2月中旬に種イモを植えたポリ袋の中に、3月24日、小さな芽を発見。米のとぎ汁がよいとの話に、毎日のお米研ぎも楽しみになりました。
5月3日には、50センチメートルほどに伸びた立派な葉茎の先に薄紫色の花が咲きました。収穫が楽しみです。
次号、収穫編に続く

今後の予定
7月4日火曜日健康講座3回目、テーマは、楽しく体を動かそうです。
8月23日水曜日園芸講習会、多肉植物の寄せ植えです。

今年度も、みぢまちスローガンは、あいさつで親しみ広がるまちづくりに決まりました。
体調に気を付けながら夏を元気にお過ごしください。