ものごとのゆくえが確率で導かれる時代に、松岡正剛が、毎夜つづけた本との交際。
一冊の本が世界の見え方を変え、世界の出来事がまた新たな一冊へとつながっていく―――。
独自の視点で世界を読み解く「編集工学」を確立し、日本の知の風景に大きな足跡を残した孤高の編集者・松岡正剛(1944–2024)。
本展は、代表的プロジェクトのひとつ『千夜千冊』を、新たなかたちでご紹介する展覧会です。
松岡正剛は、生涯にわたり「世界をどう読むか」という問いを探求してきました。
思想、歴史、科学、芸術、文化、社会、そして生命など、多様なジャンルを横断しながら「世界」と向き合い、その関係性を編集し直すことで、古今東西をまたぐ新たな見方を提示し続けました。
千夜千冊は、2000年より書き綴られてきた1,850冊におよぶブックナビゲーションです。2006年には「松岡正剛千夜千冊」(全7巻+特別巻/求龍堂)、2018年からは「千夜千冊エディション」(全30巻/角川ソフィア文庫)を続々と刊行。
こうして千夜千冊のバージョンを増やすたびに、一冊の本から次の一冊へと連鎖していく“読書の方法”を示し、読書を知の冒険へと転換してきました。
今回は、膨大な蓄積の中から松岡正剛の「読み筋」に焦点を当てます。それらは「千夜千冊」を読み解くもう一つの視点として、世界を柔らかく感じる入口となります。
偶然の出会いや発見をとおして、「本が世界、世界が本。」をどうぞお楽しみください。








